パーソナルレッスンなどで、上体に力が入っているから力を抜いてとアドバイスを受けるけど、どうやって抜いたらよいか分からない。と相談受けることあります。
そもそも力が入る原因は人それぞれですが、速く走るには一生懸命腕を振らねばならないとか、肩甲骨を寄せねばならないとか、その方にとって間違った認識が原因のことは少なくありません。
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肩甲骨を寄せるとか肘を引くとかの意識が必ずしも悪い訳ではありませんが、そのような意識を持つことで、上体に力が入ってしまう方は、そのような意識はしない方が良いと思います。そもそも、なぜ肘を引こうという意識を持ち始めたのか考えてみてください。もしアドバイスを受けたのを実践しているのなら、なぜそうしたら良いのか聞いてみてください。
昔は気持ちよく走れたのに、いつの頃からか思うように走れなくなった。という方と、それは、いつ、どんな時だったのかを思い出すために質問をして、記憶を遡っていくと、肩甲骨を寄せる意識をもった時が、その始まりだったなんてことに気づいた方もいます。
肩や背中など上体に力が入ると、肩甲骨の動きが悪くなり、下半身との連動が阻害されるなどさまざまな悪影響が出てきます。
そのため力が入りにくい腕振りをパーソナルやウルプロメンバーには伝えてますが、それだけでもかなり改善するメンバーはいます。
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金曜日のウルプロ®︎練習会は400m×4-6本を3セットしましたが、練習前に力が入る傾向のあるメンバーを中心に、走行中に意識して笑ってもらいました。
キツくなれば歯を食いしばるように走るメンバーもいますが、その時はかなり上体に力が入っています。
毎回このような表情になるHさんには、セット間リカバリーの時に念押ししました。
動画を確認すると笑っていました。本人に聞くと笑いながら走るといつもよりペースが上がり結局いつもと同じくらいキツくなりました。と答えましたが、いつもよりキロ10秒くらい速いペースで走れたのです。
動画を見ると、脚の動きがかなりよくなっていました。
Kさんは終始笑顔で走っていました。力はかなり抜けたみたいです。
Nさんは初めて400m×18本を速いペースでやりきりましたが、最後まで身体の動きは良かったです。
Sさんも脚がスーッと前に出ていました。話を聞くと常に笑うのは難しいから私がいるとこだけ笑うようにした。と話してますが、力が入ってきたとか、ペースが落ちたと感じたら笑えばよいと思います。
こちらはウルプロ®︎練習会前にパーソナルレッスンをしたHさんです。
力が入って走るとキツイのに400mは2分かかりました。
こちらは笑って走ってもらった時のキャプチャーです。
タイムは1分54秒と6秒(キロ15秒)速く、しかも楽に走れたのです。
本人に聞くと、笑って走ると奥歯の噛み合わせに隙間が生まれて、力が抜けるとのこと。
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走る時に、全身脱力すれば良いかと言えば、そんなことはありません。接地の瞬間には脚には力が入っているし、姿勢を維持するために体幹に力が入っています。
力を抜くから、力が入る。
接地の瞬間に力を入れるためには、その前の段階で力が抜けていないとダメです。
入れどころと抜きどころは難しく、あまり意識すると、余計に力が入ってしまいます。
上体に力が入っていると自覚もしくは、周りから言われているなら、一度笑みを浮かべながら走ってみてください。そして、1周ごとに笑う周回と、歯を食いしばる周回など決めて、時計を見ないで、ラップタイムをとってみてください。走り終わって確認してみて、笑った方がタイムが良かったり、タイムは変わらないけど少し楽に感じたのなら、今後も試したら良いと思います。
また、上体の力を抜く以外にも、笑顔で走ると、ネガティブな感情になりにくかったりと良いことはたくさんあります。
走り終わった後に、一人一人感じたこと・気づいたことを一言話してもらいます。メンバーそれぞれが試行錯誤していることを話すことで、自分自身の整理になります。
練習後にはアスリチューン・スピードキュアで素早いリカバリーを狙います。
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