1月にこのような記事を書きました。
2018年の男子マラソン世界ランキング上位はケニア、エチオピアが独占していると思われているが、日本人もTOP100に8人、2時間10分以内に16人とケニア、エチオピアに次ぐ3番目に多いランナーを輩出しているという記事です。
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サブ3の人数であれば日本が世界一かもしれないと思いましたが、データが取れないので、その傾向だけでも掴もうと、IAAFのページで世界ランキングを調べました。
このページには2時間35分以内のランナーが掲載されており、その人数は3,323人。
このタイムは福岡国際マラソンの参加資格タイムでもあります。こちらは2016年に書いた記事です。
福岡国際マラソンBグループ資格タイム切り上げ
2時間35分以内の国別選手数
その国別人数を調べたのがこちらです。
手作業なので多少誤りや漏れがあるかもしれません。
日本はケニアに次ぐ2番目です。また、2時間35分以内のランナーの15.7%は日本人が占めていることが分かりました。
2時間10分以内の占有率は10%だったので、タイムを落とすごとに占有率が高まっているので、サブ3になれば確実にケニアは抜くでしょう。
ただ、2時間10分以内が1人だったアメリカが302人に一気に増やしてきたので、もしかしたらサブ3になるとアメリカとの争いになるかもしれません。
2時間35分以内のエリア別選手数
エリア別データはこちらです。
この国のランキングだと何位相当?
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2時間35分のランナーは日本ランキングは521位ですが、この国であればこのような順位になります。
- ロンドンマラソン開催のイギリスなら120位
- ベルリンマラソン開催のドイツなら86位
- 人口世界最大の中国なら85位
- コムラッツマラソン開催の南アフリカなら78位
- 韓国なら51位
- スパルタスロン開催のギリシャなら16位
- オールブラックスのニュージーランドなら15位
- 人口13億人以上のインドなら12位
- 今年のスパルタスロンで男女優勝者を含めて上位に多数入ったハンガリーなら7位
- 香港なら5位
- 台湾なら4位
- 国内ランキング1位になれる国は多数あります。
日本人にとって意味のあるタイムで調べてみました。
2時間20分以内
世界ランキング 995位
日本ランキング 131位
占有率 13.2%
東京マラソンエリート(2時間21分以内)
*実際はこのタイムでは枠に入れず。
世界ランキング1112位
日本ランキング149位
占有率 13.4%
福岡国際マラソンAグループ(2時間27分以内)
世界ランキング1829位
日本ランキング268位
占有率 14.7%
びわ湖毎日マラソン、別府大分毎日マラソン カテゴリー1(2時間30分以内)
世界ランキング2357位
日本ランキング357位
占有率 15.1%
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これらの数値から言えることは、日本はいわゆる走ることを仕事にしていない市民ランナーのレベルが非常に高いということです。
また、着目したいのは、日本の3倍近い3億2000万人を超える人口で、ニューヨークシティマラソンやボストンマラソン、シカゴマラソンなど開催されランナー人口も多いアメリカには2時間35分以内のランナーが302人しかいないということです。日本の6割程度に留まっているのです。
なぜこれほど日本のレベルが高いかと言えば、箱根駅伝を目指す若者が多いからでしょう。
こちらは2年前に書いた記事です。この後、箱根駅伝を走った設楽選手、大迫選手が日本記録を更新してます。
また、市民ランナーにとり敷居の高かったフルマラソンを一気に下げた東京マラソンが2007年にスタートしたことも大きいでしょう。
こちらも数年前に書いた記事ですが、来年は16,200円に値上げされますが、それでも運営費にかかる参加者負担が小さい大会です。東京マラソンを走りたいと箱根駅伝を目指していたランナーが再び走り始めるきっかけになったケースも少なくないでしょう。
東京マラソン参加費は驚くほど安い