11月や12月のフルマラソンに向けて、この時期30km走などのイベントが毎週のように開催されています。
その時に気をつけて欲しいことはいくつもありますが、特に参加者同士の接触による転倒には気をつけてください。
土曜日に開催された東京30K秋に参加したウルプロ®︎メンバーのタイムを見たら、スタートしてるけど最初の5km計測もありませんでした。
気温が高かったので、熱中症や脱水気味になったのではないかと心配になりメッセージすると、スタートして3kmくらいの何もない場所で後ろを走っていたランナーの脚がぶつかり派手に転倒したとのこと。オデコにタンコブができるほどのだったので安全のためにそこで止めたと返信が来ました。
頭など大丈夫そうなので、日曜日の練習会には予定通り来るとのこと。
無理はさせたくないので、来て状態が悪そうなら走るのをやめてもらおうと考えていたが、問題なさそうで走りきりました。
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月末の水戸黄門漫遊マラソンに向けて参加した30kmイベントでまさかの接触転倒には少なからずショックを受けたと思うが、大事に至らなくて本当に良かったです。
後ろのランナーとの接触に関しては、脚が後ろに流れるのも一因ですが、彼女はピッチも適切で後ろ足が流れてはいないから、後ろを走るランナーが接近し過ぎて、そして膝よりシューズを前にキックするようなフォームのため接触したと想像します。
給水地点や折り返し地点などスピードの上げ下げがある場所だと、そのようなフォームに関係なくリスクは高くなるので自然と注意を払いますが、今回はそのような場所ではないから彼女にしたら不意打ちを食らった感じだったでしょう。
フルマラソンなど大会中も、サブ3やサブ4などのペーサーが付くときは集団になり同様のリスクは高まります。それ以外は見ず知らずのランナーに接触されるくらい接近されることは少ないと思いますが、スタートしてしばらくは注意した方がよいです。
東京30Kのようなイベントの場合は、数人のペーサーに大人数の参加者がついて大集団になるので、今回のような接触は常に起こり得ます。
私自身、ウルプロ®︎練習会や、依頼されたイベントなどでペーサーをすることありますが、ウルプロ練習会では前を走っていて滅多に後ろのランナーの足にぶつかることはありません。それは接近しないでと伝えていることもありますが、それ以上に膝下を前にキックするような走りのメンバーが少ないからです。
悪い見本で他人の画像を使いたくないので、自分でやってみました。ちょっとぎこちないけどこんな風に前に爪先でキックするように走るランナーは少なくありません。
このように膝下が前に出てる自覚があるなら、前のランナーとの距離にはより一層の注意が必要です。
ウルプロ®︎練習会以外でのペーサーだと、たまにぶつけられますから、背後の参加者が近ければ離れるように伝えます。
ギリギリ付いていけるペースになると、無理にストライドを伸ばそうとこのような走りに拍車がかかるので双方が危険です。
数年前にペーサーしていた速い女性ランナーが接触され大ケガをして予定していた大会に参加できなくなったという投稿を見ましたが、一番の原因は接近し過ぎなのです。
いつも一緒に走ってるランナーであれば、ぶつからない間合いが掴めますが、初めて走るランナー同士が固まるイベントはかなり大きなリスクがあるので、おそらく主催者やペーサーはペーサーや前のランナーとの距離を開けるよう注意喚起していると思いますが、参加者自身が気をつけないと周りのランナー、そして自分がケガします。
自分の身長くらいは開けてください。もしくは安全と思える間隔+20cm開けましょう。
また、上の画像のようにシューズ部分が膝より前に大きくキックするようなフォームは、ロスや衝撃が大きいです。
私は防衛本能的に右上の画像では膝を曲げながら接地動作に入ってますが、左上のように伸ばしたまま接地するランナーもいます。身体を痛めそうだと思いませんか?
また上体より前で接地すれば、大きな沈み込みが生まれます。沈んだ身体を持ち上げるのは力を使います。
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同じタイミングで撮影しましたが、こちらは普段の走りです。
ストライドを伸ばそうという意識はなく、お腹を伸ばして走っています。
その後、左下の接地時点では上体の下で接地し、大きく沈み込みことなく次の動作に進みます。
日曜日の練習会でメンバーを撮影しましたが、ストライドを伸ばそうと意識を持たずにお腹を伸ばし適切な前傾を考えて走っています。
このようなランニングフォームのランナーが後ろに来ても怖くはありません。
こんなランナーが後ろに来たら怖いです。。
このように走っている自覚があるなら、改善すればタイムが伸びる余地大きくあります。
ちょっとした意識と動き作りで改善できます。
自分のフォームを見たことないけど、よく前のランナーの足にぶつける方は、このようなフォームの可能性が極めて高いです。
ウルプロにも改善して、最近アップダウンの大きなコースでPB更新したメンバーいます。
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話を戻しますが、ランニングフォームは変えようと思わなければ中々変わりませんが、前のランナーとの感覚をあけることはすぐにできます。
世間では自動車の煽り運転が社会問題になっていますが、煽る意識はなくても、前に接近すると前の車からは煽られていると感じることあります。そして追突されそうで怖いと感じます。ランニングも同様で後ろのランナーがぶつからないと思う感覚も、前のランナーにしたら近すぎる・怖いと感じることは多々あります。それが元でトラブルに発展することもあるので、そもそも近づきすぎないようにしましょう。
凹凸のある路面だと前のランナーが躓くこともあるし、前のランナーはその凹凸が見えて避けても、自分は見えずに躓くこともあります。
せっかく練習して力がついたのにケガしたら台無しですから気をつけましょう。