接地は身体の真下で分かりますか?〜私は背中の後ろを意識している〜

昨日開催予定のウルプロ®︎練習会は台風後の状況が全く読めなかったので、事前に交通網の混乱などなければ月曜日に開催するとアナウンスをしました。

そして開催するかどうか判断するために、昨日コース確認し、合わせて交通網の乱れなど確認しました。

その時撮影した画像です。

荒川増水を見て思う。皇居周辺を見て思う。

<スポンサーリンク>


今日は気温が下がり雨だったことと、そもそも月曜日に予定が入っているメンバーが多く参加者は少なかったので、15分間走×5本の走練習前に動き作りをしました。

今回は接地位置についての理解を深め実際に体感してもらいました。

ウルプロ練習会では練習前に今日の練習で意識することなど話してもらいます。また練習後に振り返りをしてもらいます。

その際、身体の真下で接地すると話すメンバーは多いのですが、身体の真下って言葉を誤って理解していたり、実は漠然としているメンバーもいます。

ちょっと例を上げると、直立している時なら顔の下であり、胸の下であり、腹の下であり、腰の下です。今立っている場所が真下です。

では、走行中に多少なりとも前傾している時の身体の真下はどこでしょうか?

先程と違って、顔の下だと思う方、胸の下だと思う方・・・、またそれぞれ鉛直方向に対してなのか、傾いた身体の軸に対してなのかも違うと思います。

したがって、アドバイスする側の思い込みや感覚で、身体の真下に接地してと伝えても、アドバイスされる側は違うことをイメージしてしまうこともあるのです。

グループレッスンだと様々な感覚を持ったメンバーに向けて伝えるので、伝わりにくいことがあります。またその感覚を持たないで欲しいメンバーにはそれを意識しないでと個別に伝えています。

パーソナルレッスンであれば、レッスンを受ける方との感覚や言葉を合わせることをまず行います。

また、感覚や言葉を合わせても自分のイメージ通りに動けない方も少なくありません。

本人は前傾を深くして走ってるつもりでも、動画に撮るとほぼ鉛直方向に真っ直ぐ立ったフォームと言うことも少なくありません。

私のパーソナルレッスンで一番時間を使うのは、イメージと実際の動きを合わせてもらうことです。

<スポンサーリンク>


今回はこのような動きをしました。

まず、顔や胸など上体に対して鉛直方向の真下に接地してもらい、次に背中の下や後ろに接地してもらい、普段の自分はどの位置で付いているのか?どちらが走りやすいか?など感じたことを話してもらいました。

タイトルに書きましたが、適度に前傾したフォームで身体の軸に対して真下に接地するとそれは背中の下や後ろに接地していると感じるでしょう。感じ方には個人差がありますが、身体が起き上がっている方が、この位置に接地すると前に倒れるのではないかと感じます。実際、このフォームを保って長い距離を走るにはある程度体幹の強さが必要になりますが、脚の筋力を使わなくても前に進む感覚を感じることはできます。その上で、現時点の自分自身の体幹部の強さなどに合わせて接地位置を調整したら良いでしょう。

実際、この文章と画像だけでは、今日の練習会でメンバーに伝えたことは理解できないと思います。またそのように走ると衝撃が大きいと感じる方もいるので、試す際はジョグで試してみてください。

また腰が落ちていたり、お腹に圧がかかっていないフォームの方はまずお腹を伸ばすことを意識してください。こちらが出来ないと今回書いたことは体感出来ないと思います。

最近意識してること〜お腹を伸ばす〜

Kさん

Kさんはこのようになりました。上が鉛直方向に真下への接地で、下は身体の軸に対しての真下すなわち背中の後ろでの接地です。

普段のKさんは下の画像くらい前傾しつつ、接地位置はもう少し前なので多少の沈み込みが発生しますが、この位置に接地するとスムーズに走れたと感じたようです。

Iさん

Iさんは背中の後ろでは前傾がキツくなり前に倒れそうで怖いと感じてましたが、本人が思うほど前傾はしてません。画像では少し分かりにくいですが、右下の画像を見るとスムーズに体重移動されているのが分かります。

Tさん

身体が立ち気味で脚の筋肉を使う走りになっているTさんは普段は上に近いフォームでしたが、背中の後ろに接地するイメージを持つことで、前に進みそうなフォームに変わりました。

Mさん

Mさんは、膝下に力が入っていたので、この後、それを改善する動き作りをアドバイスしました。そこが改善できると走りは変わります。

Hさん

フルマラソン5時間台で入会したHさんはハーフマラソンなど急激にタイムを伸ばしていますが、だいぶ効率良いフォームになってきました。

Hさんは聞き間違えて、下は背中の後ろではなく、腹の下を意識したようです。

この動き作りをした後の15分間走×5本は全て5’20/km前後で無理なく走れたようですが、走る前には6’00/kmで走ると話していたのです。そして以前は走るとすぐに脚が疲れたが、今日はほとんど疲れなかったと話しています。

<スポンサーリンク>


Nさん

昨年6月にフルマラソン4時間8分でサブ4したいと入会したNさんは、その後順調にタイムを伸ばしてますが、ここ数ヶ月でさらに力を付けてきました。

上も悪くありませんが、下は脚がスムーズに動き脚の筋肉を使わなくても楽に身体が前に出る感覚があったようです。

実際、今日の練習は4本目までは4’20/kmペースで3.4km走り、5本目は私が終盤引いて4’05-10/kmで3.4km走りました。入会時は5km25分くらいだったことを考えると驚きです。

振り返りの一部を抜粋して紹介します。

背中の下での接地は、自分の感覚では、後ろの方で地面をちょこちょこ突いているだけに感じた。いやでも前傾するので胸を張って上体を起こさないとバランスが取れない。自分は背中が硬いので十分に起こせず顔は斜め下を向いたまま。とにかくバランスが悪くちょっとつまづいて前にバッタリいつ転んでもおかしくない印象でした。

その後、動画確認をすると、接地はほぼ体の真下でフラット。上体も適度な前傾が有り、頭の位置も前過ぎない。全体として自分の理想的なフォームです。「背中の下接地」の動き作りを一度やっただけでほぼ理想のフォームに大きく近づいた事に驚きました。もう一つの驚きは感覚と大きなギャップが有ることです。そのため、色々な動き作りにより、より良いフォームへ近づく可能性は高いが、内面の感覚とは大きなギャップが有る場合もある。その為新澤さんの良く言われる感覚と実際の状態を擦り合わせる事が重要だと強く感じた。動画確認などをしっかり活用したい。

今日は「新澤マジック」をしっかりと堪能させて頂きました。自分にもまだまだフォーム改善の可能性が有る事がわかりモチベーションも上がりました。

 

練習会後には素早いリカバリーを狙ってアスリチューン・スピードキュアを飲みました。

ウルプロ®︎練習会日程はこちらです。参加ご希望の方はFacebookページのメッセージにてお問い合わせください。

またパーソナルレッスンも実施可能日時は限られますが、ご希望の方はお問い合わせください。

 



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA