ナイキ厚底シューズ規制報道に思うこと

昨日複数の英誌が報じたナイキ厚底シューズ使用禁止についての記事を読んで、Facebookページにこのような投稿をしました。

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私は2017年5月にこのような記事を書いています。

ランニングシューズの高反発化について思うこと   その1

この頃、規制されていたなら、日本国内で今回ほどニュースや投稿が飛び交うようなことはなかったと思います。

なぜこれほど多くのランナーが関心を持っているかと言えば、自分ごとになったからに他ならない。

ヴェイパーフライ4%やヴェイパーフライ4%フライニット発売時は発売数量が少なく入手困難でメルカリなどで高値で取り引きされていたが、最新のヴェイパーフライネクスト%は十分な供給により3万円を超える価格に目を瞑れば誰でも購入できる。私はPayPayモールなど活用して実質2割引で購入したが、徐々に入手困難な特別なシューズから、普通のシューズに変わってきた。またランステでレンタルできるようなシューズになったことから、市民ランナーにとっても馴染み深いシューズになったのだ。

今回のニュースは調査委員会からの意図的なリークだと思われるが実際規制されるかどうかは正確な情報は出ていない。

sushimanさんの書いたこちらの記事【果たして厚底シューズは規制されるのか?】は非常に詳しく書かれていますが、その中で規制される場合には、ミッドソールの厚さやカーボンプレートの枚数が定められるのではないか?と書かれている。

また、現在市場に出回っているヴェイパーフライネクスト%は市販品のため規制される可能性はかなり低いとある。

私が投稿した記事に対してもさまざまな観点からのコメントが寄せられたので紹介します。


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まさに、我が家で持ちきりの話題でした!

特定のサポートアスリートしか履けない特別に開発されたシューズではなく、誰でも買える市販品のヴェイパーが規制対象として議論されるのは、、、なかなか納得できないです。

スパイクもそうですし、ナイキよりも前にカーボン入りシューズは存在していたんですよね?

これだけ多くのランナーが履くようになったのは、ナイキのマーケティングが他のメーカーよりも上手かったからじゃないのかな…と思います。

世界トップクラスのエリートランナーと同じシューズが普通にお店で手に入る→一度は履いてみたい…というランナー心理を上手くついてますよね。(キプチョゲ用は特別だと思いますが)

いずれにしても、東京オリパラに影響が出るのなら、選手のためには早い段階ではっきりさせてほしいですね…。

 

不公平という視点だったら、オーダーメイドシューズの方がよっぽど不公平だと思います。

ナイキ以外のナイキに追いつけないメーカーが抵抗してたり、過去の記録のレコードホルダーが自分の記録が大きく更新されることについて抵抗してるんでは、とか思っちゃいます。

 

用具を使う競技の、メーカーが数年~ン十年に一度起こすイノベーションは、独創的で効果があればあるほど、『競技の普及と発展』が理念の協会と相反するのかと思います。

※この理念が抽象的なのが騒ぎの主要因なのですが、理念とはそういうものですし。

メーカーは売上利益シェア拡大が存在価値なので研究開発はやめられませんし。協会も、パワーゲームがある(はず?)なので、理念が誰かのメリットになるよう解釈されがちですし。せめて我々市民アスリートにはとやかく言わず自主性に任せるルールにしてくれたらいいのですが・・

 

記事のそこではなく、競技用靴は「しかしながら、そのような靴は、使用者に不正な利益を与えるようないかなる技術的結合も含めて、競技者に不正な付加的助力を与えるものであってはならない」という規則が該当すると思います。規則上は玉虫色で陸連が承認するかどうかなので、客観性は不要です。何となくですが、内部的に数値を決めても公表はしない気がします。

 

何によって勝利や記録が獲得できるのか、企業の利益も絡む難しい案件なのかと感じます。

 

国際陸連は、一握りの契約ランナーしか履けない希少でとてつもなく高価なオーダーシューズの価値を失墜させ、世界記録を出せるシューズを世界中で誰もが買える、「前例のない公平性」を生み出したナイキに感謝こそすれ、禁止など愚の骨頂です。また、VFのカーボン板もZoomXフォームも人体が持つ身体能力を増大させる物理的な効果はありませんし狙ってもいません。ZoomXを含む発泡材では入力以上の反力を生み出すことは不可能ですし、VFのカーボン板は反発ではなく安定のためで、B&Dで板が展示されていましたが全体重を預けて曲げようとしても1mmも動かず反発力は全くありません。倍力装置ではないのです。規則が人間本来の身体能力のみで競技に臨むことを求めるなら、足裏ではありえない摩擦を生み出すスパイクは禁止されなくてはなりませんし、隻脚の選手を両脚で走らせることを可能にする義足も禁止されるべきです。人体に有限の糖や脂肪のエネルギーを超えた持続を可能にする補給も禁止でしょう。無論現実にそんなことはすべきではなく、『身体能力を引き出すための助力と技術革新』であればどんどん歓迎すべきで、VFももちろんその範囲でしかありません。ナイキ排除の動きは、契約ランナーの希少特典を粉砕し存亡の危機に追い込まれた他メーカーの断末魔=政治力なのだと確信しています。

規制するのに、数値化や基準は不要だ。と言うコメントもありましたが、それでは国際陸連やオリンピックの大スポンサーであるシューズメーカーが開発できなくなるので、それはないと思うし、それではダメだと思う。

私に響いたのは、従来は契約アスリートだけが履ける特別なオーダーシューズの価値を失墜させた。と言うコメントです。

確かに、テレビドラマ陸王で演じられたようにシューズフィッターが選手の足形や走り方に最適なシューズを作り提供していた。そのシューズを履くことが選手のステータスでもあった。それがヴェイパーフライに関しては、足形が全く違う設楽選手、大迫選手が市販品と同じシューズを履いて相次いで日本記録を樹立した。

選手の走りに合わせたシューズではなく、選手がシューズに合わせる走りを身につけるように変わった。

また、そのトップアスリートが履くのと同じシューズを市民ランナーが履くことができるというのは革新的だと思う。

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そして興味深い観点はこちらのコメントです。

ナイキ株は史上最高値圏にあり、昨晩のNY市場でも動きがないため、この報道は世の中では信じられていないようです。

調べてみたらチャートはこのように推移していました。

1年単位の推移

1ヶ月単位の推移

そして5日単位の推移

国際陸連におけるナイキ厚底規制の話が出てきたのは昨年ですが、ナイキの株価は上昇傾向にあり、今回のニュースが出ても大きく反応していません。

株式市場について私は詳しくありませんが、市場が反応していないと言うことは、昨日のニュースに関しては信頼性に乏しいと判断したのでしょう。もちろん今後の追加情報が出てきて信憑性が高いと判断したら株価にも影響するでしょう。

ただ、関連銘柄としてアディダス+0.89%、プーマ+0.80%、アンダーアーマー+0.31%と、特にこのニュースに反応したと思えるほどのニュースではありませんが、アシックスが+5.66%と大きく上げました。アシックスは日本メーカーですが、売り上げが一番大きいのはアメリカであり、そのアメリカでナイキに大きくシェアを奪われ苦戦しています。今回の規制がされるかどうかは別にして一定の歯止めがかかるだろう。そうなるとアシックスには追い風になるだろう。と投資家は考えたのかもしれません。

また、ナイキに関しては、仮にヴェイパーフライネクスト%や既に発売に向けて準備が進んでいるアルファフライなどが規制されたとしても、蓄積したデータや技術力により、規制内のシューズを短期間に開発・発売する力があると考えられているのかもしれません。

最後になりますが、私自身ヴァイパーフライネクスト%を履いていますが、シューズに規制は必要だと思ってます。スパイクには本数や長さが決まっているように、明確な基準を設けて、その基準内でメーカーは開発競争したら公平でしょう。

仮に現在市販しているヴェイパーフライネクスト%含めて規制されることになった場合は、市民ランナーであっても、公認競技に登録選手として走るのはダメになるでしょう。そうなったら私はもちろんその規制のある大会では履きませんが、このシューズを履きこなそうと体幹トレーニングやフォーム改善をしたことは無駄にはなっていません。

いろいろ思うことが多すぎてまとまりが悪い文章になりましたが、ナイキだけを狙い撃ちするような規制、明確な基準がない規制にすることだけはやめて、長い目でみてマラソンなど長距離種目の発展に繋がるような形にして欲しい。

キプチョゲ選手は自身のページでこう語っています。

 

"Technology is growing and we can’t deny it – we must go with technology. In Formula 1, Pirelli issues the tyres to all…

EliudKipchoge.comさんの投稿 2020年1月15日水曜日

Facebookの和訳をそのまま載せます。ちょっとおかしな訳ですが、伝えたいことは走るのはシューズではなくてランナーだということです。

技術は成長していて, 私たちはそれを否定することはできません-私たちは技術を持って行かなければなり フォーミュラ1では, ピレリはすべての車にタイヤを発行しますが, メルセデスは最高です. どうして? エンジンです. その人です(…)
だから靴に反対する人のために, 靴ではなく走っている人です. タイヤを作る人ではなく, 運転している人です.”



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