富士登山競走がまだエントリーできる!

7月17日開催の富士登山競走のエントリーが、3月16日午後9時にスタートしました。

近年はエントリー開始して短時間で定員に達してしまう人気大会ですが、今年は翌日の現時点でもまだエントリーできるのです。

*14:15時点でもエントリー可能

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富士登山競走は2種目あり、募集定員1,276人の五合目コースは例年通り数十分で受付が終了しましたが、募集定員2,500人の山頂コースはエントリー可能です。

山頂コースに出るには、過去3年間の大会のいずれかで五合目関門(五合目ゴール)通過時間が2時間20分以内の実績が必要となっているので、いきなり山頂コースにはエントリーできません。(主催者が認めた場合を除く)

参考までに2018年大会で山頂コース参加資格を得たランナーを調べたら2,793人でした。2017年は調べられますが、2019年は公開されてません。ただ大きな差はないでしょう。2018年大会で資格タイムをクリアした参加者を3倍すると約8,000人になりますが、リピーターの多い大会なので重複者を除くと半分程度になるかもしれません。それでも4,000人です。

例年、短時間で定員になっているのに、なぜ今年はいまだに定員にならないのか?と言えば、理由はいくつか浮かびます。

1.大渋滞

以前から五合目以降は渋滞しますが、昨年大会は馬返しの先から激しい渋滞が発生したことで、選手間に殺伐とした空気が漂ったようです。

富士登山競走アンケート結果その1〜山頂の部参加者の気づき 前編〜

2.ヘルメット着用義務

今年から6合目から山頂までヘルメット着用が義務となりました。着用義務は安全対策のためですが、その義務化に際してヘルメットを被ってまで参加したくない。という投稿も見受けられました。

こちらが主催者発表です。

 

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3.マラソン大会連鎖中止の影響

こちらは大会ページに掲載された開催についての考え方です。

2020/3/13更新】新型コロナウイルス感染症への対応について

その発表内容は

・通常開催に向け諸準備を進めている
・新型コロナウイルスの影響で中止になれば、参加料を還元する方向で調整
・ただし、中止の決定時期や準備の進捗状況によっては還元できない
・中止の際は、次回の山頂エントリー資格の延長やエントリー優先権、返金等の還元策を検討

山頂コースの参加費は15,500円で、その金額にエントリー手数料がかかります。

多くのランナーが東京マラソンをキッカケとした大会中止の連鎖と、その大会中止時に参加費返金のない大会が多く、苦い思いをしたランナーは少なくありません。まだ感染拡大の目処が立たず、富士登山競走開催の7月時点でもどうなっているのか分からないのであれば今年のエントリーはやめようというランナーは少なくないでしょう。

私自身はこの主催者発表をみて、中止時には返金対応すると明言しているのだから良い対応だと思っていましたが、エントリーするか迷っているランナーから、参加料を返金ではなく還元と書いてあるのが気になると聞きました。

返金であれば全額か一部かは別にして現金で返されるわけですが、還元となるとランネットなどのポイント還元や、次年度の参加費の一部に充当、もしくは物品で還元する可能性もあるわけで、そのような選択肢を残すために還元と記載しているのが気になるので、エントリー迷ってます。

私はそこまで考えていませんでしたが、改めて読むとそのように読める文章です。

1万円を超える参加費が当たり前になり、3万円、4万円、5万円を超える大会もあります。その参加費が高いか安いかはその方の可処分所得など経済的余裕度や、その大会への思いにより変わってくるでしょうが、開催しない可能性がある時期の大会に関しては中止でイライラやガッカリしたくないからそもそもエントリーしない。というランナーは増えています。

私がエントリーし中止になった大会は現時点で4大会です。

開催日 中止発表 大会名 参加費 対応
2/23 2/18 ふかやシティハーフマラソン(10km) 4,500円 返金なし・次年度優先エントリー
3/7 2/20 鴻巣パンジーマラソン(ハーフ) 4,000円 返金なし
3/22 3/9 とくしまマラソン 10,000円 返金なし・次年度優待価格を予定
4/17- 3/3 さくら道国際ネイチャーラン 55,000円  50,000円返金

そもそも募集期間を延長しているふかやシティハーフの次年度優先エントリー付与には驚きましたが、ふかやシティにしても鴻巣パンジーにしても昨今の大会の中ではエントリー費を抑えて開催している大会で、中止発表が開催時期から差し迫った時期であることを考えたら返金なしは仕方がないと思います。参加賞などの郵送費用などもかかります。

またとくしまマラソンは返金はありませんが次年度優待価格を設けるようですが、優待価格を設けることが可能なのであれば返金対応と選択できるようにした方が良いと感じています。来年は出ない・出られないというランナーもいるのです。

さくら道国際ネイチャーランはほぼ全額返金です。

規約により返金しないと書いてるとは言え、返金している大会が少なくないのは、今回の中止は主催者が想定している開催日直前の台風などによる中止ではないからでしょう。開催準備を終えてあとは大会当日を待つばかりと言う段階での中止なら運営費用は使い切っているでしょうが、今回のように開催日から1ヶ月以上前の中止であるなら本来かかる費用のうちかからない費用は少なくありません。それを返金しているのです。返金しないとその分は利益になってしまいますが、それを良しとするか、それは良くないと考えるかは主催者次第です。

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4.感染危機、経済危機の影響

また、感染リスクは避けたいと、数ヶ月後にイベントが開催されても参加したくない人もいるでしょうし、自分は出たくても家族から反対されている方もいるでしょう。そして、お仕事によっては今は大会に出るどころの話ではなく、家族や従業員の生活をどう守るかの正念場だという方もいるでしょう。

今回のエントリー状況に関しては、これら様々な影響が重なってのことだと思います。

ただ、今回の中止連鎖をキッカケにランナーの大会を選択する目は厳しくなったのは間違いありません。



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