昨日、ナイキズームエックスドラゴンフライで200mを走り30秒切ったと書きましたが、それはウルプロ午後練とパーソナルレッスンの後です。
その午後練はそれぞれの参加メンバーにとって気づき大き練習会になったようです。
70分間の練習で走った距離は2kmくらいと聞くと大半の方はなぜ?どんな練習会?と思うでしょう。
キロ5で60分走れば12km走れるわけですから、月間走行距離を競っている方にとっては非常に勿体ない時間に感じるかもしれません。
筋トレなどサーキットトレーニングを組み込むこともありますが、今回はそれもしてません。
でもメンバーはかなり満足感を持って練習会を終えました。
70分間使ってトラックを走ったのは400m-400m-1000mの1800mだけです。
あとはフィールドで効率よく走るための動き作りをしましたが、私の説明だけではなく、メンバーに一生懸命考えてもらい、それを身体で感じでもらったのです。
楽に身体を進めるにはどうしたらよいか?ということを考えてもらったり、その動きを阻害するのはなんなのか?を考え、感じ、自分のイメージと実際のギャップをうめたり、先入観を打ち消してもらいました。
以前、練習会や友人に教わったり、雑誌などに書いてある動きや走り方が間違っているというわけではありませんが、その動きを意識するとよい方がいる反面、意識してはいけない方もいます。
それは、骨格や筋力や柔軟性など一人一人違うのだから当然のことです。また、雑誌に書いてあることをどう捉えるかも人それぞれで、誤った認識で捉えてしまう方も少なくありません。
意識してはいけないことを意識したり、誤った認識で捉えてしまうとフォームはどんどん崩れていきます。それを修正するためにまたおかしな動きになったりして泥沼にはまることもあります。
そして、1度思い込んだことを変えてもらうのは、パーソナルレッスンではさほど難しいことではありませんが、グループレッスンでは中々難しいのですが、昨日はそれに取り組んでみました。
昨日の午後練参加者は7人
練習前にアスリチューン・エナゲインを提供しました。
こちらはエナゲインを使った感想です。
7人の練習会で、全員にパーソナルレッスンに近い気づきをしてもらうのは中々難しいですが、昨日はかなり伝わったと思います。
長い間抱えていた走りに関しての悩みが消えたメンバーもいたようです。
また、1000mはタイムトライアルをしたわけではなく、気づいたフォームを1000m維持することだけを意識してもらいましたが、PB出したメンバーもいれば、最近の走りを見るからに私もちょっと驚くようなタイムで走ったメンバーもいます。
参加したメンバーの気づきや感想を抜粋して紹介します。
<スポンサーリンク>Nさん
・練習前に考えていた事
接地時間を短く、足を細かく動かす。肩が丸まるとお腹を丸まってしまうので胸を開きお腹はまっすぐに保つ。
・練習で気づいた事
足のスイッチ(切替)の動き作り。
接地した瞬間の足はしっかりと地面を掴む、接地の反対側の足はリラックスして力を抜く。注意してみると私の場合接地の反対側の足も常にギチギチに力が入っていました。そして真上に跳ねる感じがとても強い。
・気づきによって変わった意識
身体が前傾した時に自然に足が出て、その時の前傾姿勢の具合にあった的確なタイミングで足を〝踏む〟感覚を感じながら走ろうと思いました。
・タイムと感想
1000m 4:47(1:54 – 1:53 – 59)
お恥ずかしい話なのですが…コロナ禍になってからというものキロ5分切って走れた事がなかったので…今日動き作りをして無理なく速いペースで走れた事が自分の中で驚きで、とても嬉しかったです。
Yさん
・練習前に考えていた事
疲れがあったので、ゆっくりペースでも足のつき方を意識するのと先週言われた胸を張りすぎないように。
・練習で気がついたこと
足をつく意識で、足のあげ方を低くしても思ったよりスピードが出ていることにビックリ
・気づきにより変わったこと
ジョグ感覚で走っても、想像以上に速く走れた。足はほぼ疲れなしで、気持ちよく走れた。
・タイムと感想
1000m 4:47
疲れて足が重い状況で参加したのに、とても気持ちよく走れました!!
サボる→走るのキツくなる→練習辛い→余計走らなくなる→太る→更に走るのキツい→練習嫌い→ようやく重い腰をあげる→呼吸が辛くて走るの嫌になる→なんとか午後練だけでも参加→OTSも始める→言われた通りに階段は走る→普段のジョグに200mのインターバル入れる→少し辛くなくなる→気持ちよくスピード出せて楽しくなってきた(今ここ)
長くなりましたが、もとに戻れるんじゃないかとちょっぴり自信になりました。真面目に練習会出て、良かったです!!夜練に戻れるように頑張ります。
Yさん
・練習前に意識したこと
上半身に力が入りやすいので力を抜くことと、最近背中が反りやすいのでまっすぐに保っての前傾を意識したいと思いました。
・練習で気づいたこと
今日行った動き作りの中でストライドを伸ばす意識よりも前傾をすれば自然とストライドは伸び、スピードがつくこと。上半身に力が入っているとストライドが狭くなること。
・その気づきにより何が変わったか?
初めて行った、動き作りにより、切り替えのタイミング、接地した時に力を入れる感覚が分かり、その動きを意識しての400mは足の回転が良すぎて心拍がついていかないくらいでした。
・タイムと感想
最後1000mを走りましたが、2つの動き作りの意識からか、足の回転もよく後方で足が回ってる感覚でした。一周目は呼吸が辛かったのですが2周目から急に楽になりラスト200mは頑張れました。
3’40(PB)87”-89”-44″
走り終わった後も比較的身体は楽で疲労気味の足でしたがこのようなイメージで走れば足の回転がよくスムーズに走れることが分かり大満足です。
<スポンサーリンク>Sさん
・今日の練習前に考えてたこと
⇨接地の位置やお腹を引き上げる意識は走りながらでも持ち続けられるようになってきたけれどキツくなってくると肩、首あたりにグッと力が入ってしまうので上体の力みを抜きながら腰の落ちない正しいフォームを意識する
・練習で気づいたこと
上体の力が抜けると骨盤の動きが良くなることで効率の良い走り方ができるようになると頭では理解していますが実際に動き作りで体感できたので上体の力を抜くことがいかに大事なことかよくわかりました。
・その気づきにより何が変わったか?
接地位置が変わったように思います。いつも意識的に身体の真下に接地するために「少し後ろくらいの接地」としていますが本日の練習中は足裏の前方から着くような感覚もあり足が前に伸びず体の真下接地が自然とできたように思います。動画を確認しましたが頑張って膝をあげているわけではないのに膝がいつもより上がっていて接地した足が後ろに伸びたように見えました。
・タイムと、その感想。
4’28(109-109-50)
昨年末くらいから織田の練習会で400mはTペースで110sを目標にしていました。毎回、ものすごくキツくてしんどくて最初の1周の最終コーナーを回ったあたりから呼吸が荒くなっています。
本日の練習会で足の切り替え練習を走りにつなげられると1周がいつもより楽に感じることができました。
特に400mの2本目を走った際は足の切り替えをしつつ動きが大きくならないよう走ることに集中していたので速く走る意識はなかったのに110sを切れていたので驚きました。足の切り替えを意識した走り方が意識しなくてもできるように引き続き練習していきたいと思います。
Iさん
・練習前に意識したこと
膝から下を振り出しと腕振りを注意して走る
・練習で気付いたこと
上半身に力が入ることで肩甲骨が動き難くなり、骨盤の連動が得られなくなる。スピードを下げる時は上体を起こすのでは無く、足を下ろす高さを低くしてピッチを保つ。
・その気づきにより何が変わったか
リラックスしてピッチで走ることにより、脚への負担が小さく楽に走れました。
・タイムと、その感想。
4分45秒
感覚的には5分から5分5秒位だったので思ったより速く走れました。
Wさん
・練習前に考えていた事
お腹の凹ませ具合(意識するのはお腹の角度と見える景色の傾き)
・練習で気付いたこと
力まない
・その気づきにより何が変わったか
楽に、ほんと楽に走った2本目の400mが、息苦しい1本目より3秒速かったのにびっくりしました。ストライド無視してラクに走った方が速く長く走れそうです
・タイムと、その感想。
400m…101s 400m…98s
1000m…4’02
痛みなく楽にこのタイムが出せた事はウルプロ入って初めてです。動画も思ったより前傾ではなかったけどいつもよりは前傾、切り替えも出来て沈み込まなかった事でふくらはぎに全くハリが来なかったと思います
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Mさん
・練習前に考えていたこと
巻き肩のためか腕振りが横に開きがちなので、後ろに真っ直ぐ引くことを近頃は特に意識している、それにより肩甲骨が動き骨盤とも連動するので、自分の中ではいま改善したい課題である。かといって肩に力が入るようではいけないので力は抜きつつ。その意識を今日はどんなふうに身につけていけるか楽しみでした。
・練習で気づいたこと
動きづくりで印象的だったのは、上半身の力を抜くことで、力を入れた状態よりも、前に進めるということでした。力を抜くことで肩甲骨がよく動くようになるようです。
・気付きにより変わったこと
動きづくりで行った、上半身の力を抜く感覚で、400m1本目はゆっくり入り、力まずに楽なペースで進んだのに、体感ペースよりも速いペースで走れていてびっくりしました。
その後の1000mも、ガチガチでなく8割くらいの力で進みましたが、暑い季節にキロ5を切って走ることもできなかったのに、出し切らずに1キロ4:19で走れたのは嘘みたいで驚きました。上半身の力を抜いて肩甲骨を動くようにすることの大切さが大きな気付きでした。
タイムとその感想
1000m 4’19(体感ではキロ4:40くらい)
昨日の日中は気温はさほどでもないけど、湿度が高く、非常に蒸し暑い中での練習会になりました。熱中症を避ける意味もあって走練習を減らした意図もありますが、練習会に参加したメンバーが抱えている課題を少しでも解決し一歩前に進めるために午後練をスタートさせました。
メンバーの課題を解決するために一番大事なことは何かと言えば、何が課題で、その現象はなぜ起こっているのかをメンバーに気づいてもらうことです。そのためには、私がメンバー一人一人の物事の考え方や感じ方を掴まなければなりません。例えば同じ動作が課題のAさん、Bさんに同じことを伝えてもAさんは出来るけど、Bさんはできないということもあれば逆もあります。それは私の言葉への捉え方が違うのです。また二人が同じように捉えたとしても、その動きをするときに意識と現実でギャップが生まれることは多々あるのです。例えば目を瞑って右手を地面と水平に上げてもらった時に水平にならない人はたくさんいますが、そのようなことが全身で起こっているのです。
また、教える側が、何も考えずに出来る動作が中々出来ない人もいます。教える側からするとなぜ出来ないのか分からないと思います。それが分からなければアドバイスは出来ません。私は自分自身出来ない動きを少しづつ出来るようにしてきました。また多くの方とパーソナルレッスンをさせていただき、その方々の課題を解決してきました。その方々の気づきを私自身共有することで、なぜ出来なかったのか?何を意識したら出来るようになったのか?を掴むことができ引き出しが増えました。
私自身、ウルトラマラソンがメインですが、その私がなぜ今年は短距離をしようと思ったかと言えば(マスターズ陸上は中止が続いていますが)、今までしていない競技をすることで多くの気づきがあり、引き出しが増やせると思ったからです。
元々、タイムがグングン伸びている時に、ウルプロに入会したメンバーはほとんどいません。もう何年も自己ベストなんて出していない。サブ4の壁を超えられない。故障ばかりして継続して練習出来ない。一度で良いからウルトラマラソン完走したい。など比較的ランニング歴が長く、課題を抱えた方々が入会します。
今年はほぼ大会がありませんが、ウルプロを作った2015年秋から今年の初旬まで多くのメンバーが自己ベスト更新しましたが、入会時には考えてもいなかったレベルにまで到達したメンバーも少なくありません。
コロナ禍により、練習会をしばらく中止にしていましたが、その間に始めたオンラインレッスンやウルプロ®︎OTSによりレベルアップしたメンバーも少なくありません。
メンバーが成長していく過程を私も楽しんでいますが、その過程で私もコーチとして大事なことを色々掴んでいきます。そして私が成長すればメンバーへのアドバイスの幅も広がります。
ランニングがつまらなくなっている方や、タイムが停滞している方など、課題を持っている方、お待ちしています。
ウルプロ練習会への参加やパーソナルレッスンは随時受け付けていますので、ご希望の方はFacebookページのメッセージにてお問い合わせください。