大会開催決定の一つの舞台裏

先週このような記事を書きました。

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ちょっといろいろな観点から書きましたが、今回の記事に繋がる箇所を抜粋すると

ただ、人間(日本人?)って忘れやすい・慣れてしまうものだと最近感じています。私自身、以前は混雑した電車に乗るのに躊躇することもありましたが、今はそんなことありません。織田フィールドで大きな集団で走っている人たちを見ると感染大丈夫なの?って思いましたが、今はそんな広がると走りにくいから、もう少しコンパクトな集団にして欲しいと思うだけです。

でも、絶対に忘れないと思うことはあります。

それは、コロナ禍の中で支えてくれた方々のことです。たくさんの方々に支えていただきました。

例えば、アルコール消毒液が中々手に入らない時に、和光ケミカル・アグレッシブデザイン事業部にウルプロメンバーや、アグレッシブデザインサポートアスリート向けに消臭・除菌剤の提供をお願いし何回かに分けて送っていただきました。当時はスプレー容器も品薄な状況で消臭・除菌剤はあっても容器が手に入らない時期でした。私自身もメンバーのリスクや不安が少しでも減少すればと厚かましいと思いつつお願いしました。

(中略)

今では、店舗や施設に入る際に当たり前のように消毒液がおいてあり、必要なら必要なだけ購入できる状況にありますが、あの頃はホント貴重なモノだったので、心配してくれて対応してくれたことが嬉しかったです。

また、この時提供していただいたことは、その後、大会開催の後押しにも繋がりました。そのことは別途紹介します。

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今回は大会開催の後押しに繋がったことを紹介します。

コロナ禍は飲食、観光、エンタメなど様々な業種に甚大な影響を与えましたが、ランニング関連業界も同様です。特にランナーの吐く息が感染拡大に繋がるといった情報がマスコミから発信されると、歩行者からランナーは危険視され、近所を走るのも憚られるような状況になりました。

そのような社会の風潮によって、ランナーが肩身の狭い思いをしないようにするにはどうしたらよいかを、株式会社和光ケミカル アグレッシブデザイン事業部(以下 アグレッシブデザイン)とアスリチューンを製造販売する株式会社隼(以下 アスリチューン)の責任者と毎週オンラインで打ち合わせを始めました。最初は情報交換程度ですが、自分の考えを言葉にして伝え、相手の考えを聞くことで、徐々に何をすべきか整理されていきました。そこにNPO法人スポーツエイドジャパン(以下スポーツエイドジャパン)の舘山代表にも加わっていただきました。

舘山代表に加わってもらう前に、オンラインでお互いの近況報告をしましたが、その時に舘山代表から「大会はしたいが消毒液の入手が困っている。」と話があったので、事前にアグレッシブデザイン事業部に打診し了承していただいていることを伝え、ミーティングで必要数量など調整してもらうことにしました。

当時のスポーツエイドジャパンの状況について舘山代表はこう話しています。

本年5月25日、都道府県すべての「緊急事態宣言」が解除されたとはいえ、この新型コロナウイルス禍の長期化は疑いようもなく、私たちは引続き感染拡大防止に努めていかなくてはなりません。加えて、経済の健康、人々の心理的な健康を守ることもまた必要不可欠であると思われることから、今後は「新型コロナウイルスとの共存」、すなわち、このウイルスの科学的事実をみつめ、過剰に恐れることなく「新たな日常」を構築して前に進まなくてはならないと考えます。


私たちは、次に示す私たちの考え方(*)にしたがい、「第26回8時間耐久レースin戸田・彩湖」を350名程度の大会に縮小し、7月5日(日)に開催する予定で準備を進めることにしました。

ところが、ここでネックになったのが「でき得る限りの感染防止対策」を講じるにあたっての消毒液の確保でした。当時は、需要に供給が追いつかず入手が困難な状況にあったためです。


そこで、兼ねてから私たちの活動にご理解をいただいている和光ケミカル アグレッシブデザイン事業部にその旨を伝えたところ快く消毒液の提供に応じてくれることになり、無事に本大会開催にこぎ着けました。結果、このような状況下においての感染予防対策をほぼイメージ通りに講じることができた大会になったと思っています。


私たちが掲げた「コロナ禍社会での大会開催モデルの構築」にご理解とご協力を示されたランナー、ボランティアスタッフ、応援に来られた方たち、および消毒液を快く提供していただいた和光ケミカル アグレッシブデザイン事業部を始めとする大会協賛者に心から感謝いたします。

*現況でのスポーツエイド・ジャパン主催イベント開催についての考え方
(1)社会的ルール(行政の要請、方針、指針、関係機関の方針、意向等)、コースとなっている地域の要望等を踏まえた上で、開催可否等の判断をしていく。
(2)開催する場合は、日本スポーツ協会がスポーツ庁の助言を得て作成した「スポーツイベント再開に向けた感染拡大予防ガイドライン」等を参考に、でき得る限りの感染防止対策を講じて運営にあたる。

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第26回8時間耐久レースin戸田・彩湖は、私も出場し、ランナー目線からコース上のランナーの走りだけではなく、エイドステーションや、トイレの設営状況などを見て、改善点は舘山代表に伝えました。

大会開催を決めた6月時点では、開催に踏み切る大会はほとんどなく、ランナーだけではなく、他の大会主催者からも注目を浴びていました。なんとか無事に開催して欲しいという期待も感じていました。

まずは開催地の承諾をえて開催できる大会が開催しないことには、大規模都市型マラソンなんて開催できるわけありません。

最近は徐々に大会も開催され、安全に開催できるという実績も積みあがってきました。その積み重ねが大事です。戸田彩湖の大会以降も、スポーツエイドジャパンはいくつかの大会を開催しました。

過剰に恐れることなく「新たな日常」を構築して前に進まなくてはならないと考えつつも、対応せねばならないことに行き詰まっていた舘山代表の背中を押したのは、アグレッシブデザイン事業部が用意してくれた消毒液であり、また4事業者による情報交換だったと思ってます。

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ウルトラマラソンでは様々なトラブルが発生しますが、その時にリタイヤしてもよい理由を考え始めたら完走は厳しくなります。ネガティブになるし、どんどん安きに流れていきます。逆に、何とかしたい。どうすればゴールできるかを必死に考えれば、もう先に進めないという状況から復活することもあります。

またどうにもならない時に、応援で勇気づけられたり、逆にキツそうなランナーに声をかけることで、自分自身が元気になることもあります。また自分の目標達成が困難になり気持ちが折れそうになった時に、目標達成に向けて懸命なランナーを引っ張ったりすると不思議な力が湧くこともあります。自分のためでは力が出せない時でも、誰かのためにだと力が出せることがあるのです。

スポーツエイドジャパンは主にウルトラマラソンなどを主催するNPO法人ですが、まさに、走りたいランナーのために、簡単には諦めずに、どうすれば開催できるのかを試行錯誤したことで、それを応援する人があらわれ乗り越えるべき課題をクリアすることができたのです。またたくさんのボランティアスタッフが集まったのも、そのような主催者を応援したいという気持ちからでしょう。

さて、アグレッシブデザインの日焼け止めはランニングに限らず様々な競技のアスリートに支持されていますが、日焼け止め以外にも、アスリートの立場にたった優れたアイテムをラインナップしています。

また、アスリチューンもスポーツサプリメントとして、近年多くのユーザーから支持されています。キツくなった時でも飲みやすいというのは、まさにアスリート目線です。どれだけ凄い成分が入っていても飲めなければ意味がありません。

7月の戸田・彩湖が終わった時には、今回のことは書きませんでしたが、スポーツエイドジャパンの大会が開催された舞台裏には、このような事業者の支えもあったのです。両社がどのような製品を作っているか上記のリンク先公式ページを読んでみてください。

両社はランナー・アスリートのために何ができるかを常に考えていますが、両社を支えるのもランナー・アスリートです。このように支えたり・支えられたりして社会は回っているのです。

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