ランニングアイテムは、それぞれのアイテムを使うことで得ることができる効果や満足を期待してユーザーは購入します。
エナジージェルであれば、レースや練習中のエネルギー補給を目的にしているし、日焼け止めは、肌を紫外線から守ることを目的に使用します。ただメーカーは推奨してませんが、ユーザー間のクチコミで裏技的に使われている使用方法もいくつかあります。
そのような裏技的使用方法を少し紹介します。
<スポンサーリンク>短い距離のレースだと、気温の寒暖差も小さくお腹の冷えはさほど気になりませんが、長時間にわたり走り続けるウルトラマラソンや、急激なアップダウン・標高差による気温の寒暖差が加わるトレイルランニングでは、お腹の冷えが原因でレースが終わってしまうこともあります。
お腹を冷やして下痢になったり、消化・吸収の働きが悪くなり体内にエネルギーを取り込めなくなったり、それが原因でガス欠になったり、睡魔に襲われたりと負のスパイラルに巻き込まれることがあります。
お腹を冷やす原因はいくつかありますが、汗や雨でウェアが濡れることが最大の原因だと思います。
その対策としては、ファイントラックなど撥水型のインナーウェアを、ウェアの下に着ることで、濡れたウェアが直接肌に接しないようにしている方は少ないくないと思います。
ただ、蒸し暑さを感じるレースだと、熱がこもって熱中症などのリスクを感じることもあるので、私は気温がさほど上がらない時や、移動スピードが遅いレース以外では使いません。
お腹だけを冷やさないように登山用の腹巻を買ったこともありますが、お腹だけに巻く事から固定しにくくズレやすいので違和感を感じ大会では1回も使いませんでした。
ラップ等をお腹に巻く方法もありますが、これは終始寒い時期に身体を温めるにはよいのですが、ラップ内に汗が溜まるので、それが原因でお腹を冷やしてしまうこともあります。
<スポンサーリンク>今回紹介するお腹の冷え防止対策は、その辺りのネックを結構クリアしていて、汗冷えを防ぎつつ、熱がこもるなどのデメリットもないように感じます。
また、対策に要する時間は1分ほどです。
使うのはアグレッシブデザインの日焼け止めファイターです。
この方法は、先日開催されたうつくしま、ふくしま。ジャーニーラン127kmのスタート前に試しました。
使用方法
顔や腕、脚などにファイターを塗った後に、お腹にも塗るだけです。顔や腕などは紫外線を防ぐために塗りますが、お腹は汗冷えを防ぐために塗るのです。
メカニズム
ファイターをお腹や背中に塗ると、汗は外に出し、外からの水を弾くので汗戻りを抑えて濡れたシャツがペッタリ張り付くのを抑えることができるのです。これは撥水型のインナーを着たような作用になり、気化熱による冷えを防ぐことができます。メーカー担当者によると、昼夜走り続けるウルトラランナーや水の中に入って何日間も活動するアドベンチャーレーサーも実践している裏技とのことです。
ファイターを使ったことがある方なら分かるでしょうが、ファイターを塗ると水を弾きます。また汗は出てくれるので蒸れは感じません。しかも塗ったら、クレンジングを使わないと落ちにくいので、雨や汗では簡単には落ちにくくレース中に塗り直しはしません。
まさに見えない撥水インナーを着用しているイメージです。そしてインナーを着てないわけですから、気温の高い時も熱がこもることがありません。
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メーカー公式ページには、お腹の汗冷え対策なんてことは一切触れていませんが、どのようなメカニズムの製品なのかはしっかり書いてあります。
今回の使用法について関連していることを抜粋しようと思ったら、最初の「強力UVバリアコート」以外は外すところがありません。
- ウォータープルーフ&汗(スウェット)プルーフSPF50+/PA++++
- スーッと伸びて塗りやすく、塗った後もサラサラ感が持続
- 肌にやさしい植物エキスを配合( 保湿成分:ナツメ果実エキス、アロエベラ葉エキス、カンゾウ根エキス、オウゴン根エキス、オタネニンジン根エキス、マヨラナ葉エキス、ワイルドタイムエキス )
- 肌のバリア機能をサポート( 保湿成分:ヒアルロン酸Na配合 )
- 気持ち良く快適 ( 整肌成分:カキタンニン配合 )
- 無香料・無着色・無鉱物油
- オールシーズン使用可能
- アレルギーテスト済み(全ての人にアレルギーが起きない保証ではありません)
お腹に日焼け止めなんて言うと、ランナーにとっては意外なことかもしれませんが、ビーチバレーやサーフィンの選手などは全身に塗っていますし、私たちも水着になる場面では全身に塗るので特殊なことではありません。
お腹の汗冷えが気になる方は試してみてください。
購入はメーカー公式ページ以外に、アスリチューンの公式ページでも取扱いがあります。
裏技と言っても、身体に害がありそうなことはしたくありませんが、これはその心配がなさそうです。ただメーカーが推奨している使い方ではないので、これからいくつか紹介することも個人の責任において試してください。