さすがにこれは見過ごせないと思って書きます。
まず、湘南国際マラソンはコロナ禍の中で、マイカップ持参やエコロジーの観点など大々的にPRしてフルマラソンを開催すると宣言しました。
フルマラソンでマイカップやボトル持参がニューノーマルってなんだよ。って思ったのが、最初の思いでした。
ただ、それで他の大会が二の足踏んでるフルマラソンが開催されるのならランナーにとってはよいことだと思いました。当初は出る気がなかったけど、いろいろ考えてくれる大会は応援したいと思っていました。
いつも使っているnakedランニングバンドに、250cc入るソフトフラスク二つ入れたら揺れないし邪魔にならない。中にモルテンドリンクと、新発売のカフェイン入りモルテンドリンクを入れたら、気温にもよるけど少なくても25kmや30kmまでは給水要らないし、そんな感じで走るのも楽しいと勝手に考えていました。
<スポンサーリンク>
しかし、エントリー開始日に全く繋がらない状況で、この大会前も同じようなことしたけど大丈夫か?って思いましたが、このミスを反省して、大会開催に向けて邁進してくれるだろうと思うことにしました。その時書いた記事はこちらです。
しかし、今回のは絶対におかしいし、これを仕方がないで終わらせてはダメだと思います。可能な限り主観をなくして客観的事実を中心に書きます。
まず、時系列に並べます。
8/28 大会要項を公開
9/5 地元枠など募集開始
9/19 一般募集→システムトラブル
10/1 システム障害のお詫び
12/10 開催可否判断
*この日にフルマラソンで開催するか、20km、25km、30km、35kmに短縮するか、中止にするか決定する。中止の場合は全額返金
2/28 大会開催日
このように決まっていたにも関わらず本日開催可否判断日より4週間ほど早く25kmへの短縮をきめたのです。
11/13 フルマラソンを25kmに短縮決定
<スポンサーリンク>
大会申し込みって、大会規約や大会要項を参加者が読んで、納得の上参加費を払う契約行為です。今回、主催者が大会要項など参加者に向けて発信している内容と違うことをしたのなら契約に違反しているように思えます。
ポイントを抜粋して掲載しますが、可能な限り1次情報を読んでください。
また、主催者の意気込みやお詫びなどは外してます。
事前準備
約半年間、日々の感染状況をもとに大会の「開催可否」「種目設定」について独自の指標を設けその可能性を検討してきた。
なぜ4週間早めたのか?
大会開催に向けた準備を行うには、想定以上に充分な時間を確保する必要が出てまいりました。そのため、先行して「種目設定」の調整結果について発表させていただく次第です。
決定内容
従来の交通規制時間内で「会場・スタート待機列・コース等の3密回避」が可能で、走行距離を一番長くすることが出来る種目として「フルマラソン」から「25kmコース」に変更することにした。
見通しが甘かった
本来であれば「種目設定」については、12月10日(木)直前まで「フルマラソン」実施に向けて可能性を探る予定だったが、コース変更後の調整にかかる時間について見通しが甘く、12月10日では間に合わない。
要約すると、
フルマラソンのまま開催するか、場合により距離を短縮するか、中止にするかを12月10日に決める予定だった。ただ、コース変更の場合に関係各所と調整が必要になるが、その見通しが甘く今決めないと間に合わないことが判明した。中止にはしたくないのでもっとも開催できる距離である25kmに決めた。
これって、本来なら募集開始前に把握し、調整すべきことです。深刻な感染拡大がひろがっている状況なら中止など仕方がないと思いますが、変更する場合にかかる時間の見通しが甘かったから25kmにします。は納得できるものではありません。
しかも、20kmにすると一部返金が生じ、中止だと全額返金になるので、25kmにしたのでないかとうがった見方もできてしまいます。
<スポンサーリンク>主催者への要請など
これから週末を挟んで、主催者はいろいろ決定し発表すると思いますが、現時点ではこのように感じています。
他の大会が開催を見送る中で開催を模索したことは評価している。また状況により距離短縮など開催するための方策を考えたことも評価します。ただしエントリーは主催者と参加者との契約行為です。参加者は直前に中止になり参加費が戻らないリスクを受け入れつつ申し込んだのです。
12月10日の開催可否では開催準備が間に合わないというのは、主催者の過失です。それにより参加者が参加費を支払った目的が果たせないなら、主催者は一旦、契約を解除すべきでしょう。
そもそも、25kmレースに手数料含めて15,000円を支払う人はどれだけいるでしょう?フルマラソンは中止にして、新たに決めた距離で再募集すべきだと思います。
また「距離別の比較検討表」と言う表を掲載していますが、このフルマラソンで開催のところを見ると、そもそも日本陸連のガイドラインから計算するとクリアしていないのです。
湘南国際マラソンは、日本陸連公認大会でも、日本陸連公認コースでもありません。開催にあたり参考にしたのでしょうが、このガイドラインを遵守するなら、そもそも今回の参加人数はキャパオーバーだったと言わざるを得ません。
コースに関しても周回コースにするのであれば、周回遅れを抜くために追い抜きが頻繁に発生するので余計密集状態が増すのではないかと思います。
コースが使えないのは、神奈川県で新型コロナウイルス新規感染者が増えたことで「神奈川県、及びコースを通過する全ての管轄する自治体からイベントの開催が認められていること。」に支障がでる状況になったのかもしれませんね。
そこで、平塚市、茅ヶ崎市、藤沢市の地域を通らず、スタート・ゴール地点のある大磯町だけで開催できる周回にしたのでないかと思いました。それなら2周半ではなく、周回数を増やしてフルマラソンのコースにする代替案を作り、全コース使えない事態になれば、周回コースにするなどにすればほとんどの参加選手も納得します。
まずは、12月10日開催可否判断を決める日程より早い段階であるので、主催者都合で大きな変更をしたので、参加を希望しないランナーには全額返金し、25kmでも走りたいランナーと、キャンセル者分を追加募集して開催したら良いと思います。
マラソンで感染拡大するのか?
今回は、マラソン大会で、新型コロナウイルス完成拡大するかどうかという観点は一切考慮しないで書きましたが、日本陸連報告書によると関連団体が7月以降開催した競技会で選手・役員・審判合わせて約67万人(延べ人数)のうち、2週間後までに新規感染したのは1名です。その1名さえ競技会で感染したかは分かりません。ほぼ屋外スポーツでは感染されないということを日本陸連の報告書が物語っています。
そして、主催者含めてイベント業界、スポーツ業界は経営的に大変厳しい事態です。その中で、今回の大会だけで2億6100万円(18,000人×14,500円)という非常に大きなエントリー費が動いているのです。それは直前に中止になったら戻ってこないけど走りたいとランナーがリスクを取っているのことの表れです。主催者はその辺りのことをしっかり考えて欲しい。
情報が入り次第、順次追記していきます。