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前話で紹介したIさんに続き、以前は故障がちで思うような走りが出来なかったが、コロナ禍中にトラックレースで自己ベスト更新し続けているIさんを紹介します。
Iさん(女性)
□コロナ禍以前のPBと現在のタイム
・1500m 5分45秒→5分32秒(2020年11月)
・3000m 12分04秒(2019年10月)→11分47秒(2020年11月)
・5000m 21分07秒(2017年8月)→19分50秒(2020年10月)
(*2019年1月にロードで20分38秒はあり)
8月からの変化が順調 21’22”(2020.8.7)→ 21’08”(2020.8.30)→ 20’32”(2020.9)→19’50”(2020.10)
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□自己ベストが出た理由
・要約すると、タイムを追うより、(変えられるところを見つけ)変化を追う
・フォームの徹底的な見直し
・身体の感覚と客観(新澤さんのアドバイス、画像・動画)との照合
・自分の身体をイメージ通りに動かすための動き作り(練習内、パーソナルレッスンでの実施)
・走る時に、上記動きがどのくらい取り入れられているかを検証
・疲れや痛みが出る箇所のトレーニング(ただし、回数や頻度は最低限→続けられることを目標)
・レース前に、プランを立て、直前に設定速度で短い距離で走ってみる
□記憶に残る練習など
・なんとなく走らない
・目標と振り返りを必ず行う
□自分にとって自己ベストとは?
<スポンサーリンク>今までより、自分の力がうまく使えるようになること
Iさんとは定期的にパーソナルレッスンをしていますが、今回タイムが伸びてきた一番の要因は故障しなくなってきたことです。身体の丈夫な方は多少無理をしても、多少無理なフォームで走っても故障しませんが、Iさんはそうではありません。練習メニューや、トレーニングの状況など送ってもらっていますが、この練習しない方が良い、ちょっと無理しすぎていると感じたら休んでもらいます。
また、何のためにその練習をしているのかを考えてもらっています。最近では私が言うまでもなく、故障リスクがあると思えば負荷を落とすのでほぼそのような指摘をすることもなくなってきました。
そして、コロナ禍の中で、大きな大会はなくなりましたが、トラックレースなどは開催されているので、この機会を生かしてトラックでスピードを付けようと取り組んできました。
元々瞬発力はあるのですが、それを保つことができないIさんに、具体的に何が原因で保つことができなくなるのかなど、パーソナルレッスンの中で体感してもらいました。その結果体幹が保てなくなることや、片方の脚の接地で力が伝わっていないことなど理解してもらい、それを解消するために何をすれば良いか?と積み重ねています。
現在は徐々に距離を伸ばしていますが、以前より伸びている実感を本人も私も感じています。
Iさんの良いところは、タイムを伸ばすことを義務としないで、自らの成長を楽しんでいることです。
ランナー一人一人環境や状況は違いますが、走ること、タイムを伸ばすことなどを義務にするか、しないかは自分次第です。
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次は60代でも自己ベスト更新を続けるKさんについて紹介します。