大阪国際女子マラソンの中継を見て感じたこと

今日は大阪国際女子マラソンのトップがゴールする時間くらいから、ウルプロ練習会だったので、電車移動中にスマホとイヤホンで中継を見ていました。神宮外苑も大阪国際女子マラソンと同じ周回コースですが、ここより道は広いしカーブも緩いから走りやすそうなんて考えていました。

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まず、緊急事態宣言が出ている中で、どうすれば開催できるのかを考え実行した主催者の実行力は素晴らしいと思いました。

選手の懸命な走りも素晴らしかった。

結果については、さまざまなニュースが出ているので、特にここでは触れませんが、何点か気になったことがあります。

中継車要る?

*画像は以前このコースを走った時のものです。

一つは、1周2813mの周回路で行われましたが、コースが狭いのだから、中継車はコース上に入れないで、定点カメラでやったら選手への負担が減ったのではないかと思いました。

特に周回遅れは最大3周くらい発生しますが、周回遅れの選手がサイドカーのさらに外側を走っているのがテレビに映ってましたが、おそらく後ろから中継車が近づいてきたら、自主的に外側に広がったのだと思います。

中継車がいなければ、外側に避けなくても、速い選手は勝手に抜いていくし、道を開けるにしても、大外まで道をあける必要もありません。

そもそも、中継車やサイドカー、バイクなどが狭いコースを走ることで、選手を轢いてしまうリスクだってあります。

テレビで見る側としても、選手の正面から撮影する中継車からの映像だとスピード感が分かりにくいのと、今回のように男子ペーサーが付くと、選手が隠れてしまいます。中継車ありきではなく、高い位置、低い位置など、場所を工夫した固定カメラで撮影した方が臨場感もあります。

また、地面スレスレで撮影する場所では、解説者の小ネタを披露するのではなく、選手の接地する音や息遣いなど音も拾って流した方が絶対に面白い。通常大会だと沿道の応援に消されてしまう音を中継できる大会だったのに、何が好物でとか?鬼滅の刃の主題歌なんでしたっけ?とかを流すより、そのあたり工夫して欲しかった。その辺りはまだ良いとしても、ペーサーはイケメンが良いとか、川内選手ら男性ペーサーの後ろは汗臭かっただろうからフィニッシュ後に好きな香りをかいでください。とか、今回の解説はちょっと酷かった。

それと、周回コースを反時計回りに走るのだから、基本左カーブになりますが、コース図を見ると1周につき3回右カーブがあります。複数のサイドカーやバイクが右側を走っているからか、ペーサーと一山選手は常に左側ギリギリを走っていたのも気になりました。1周2813mの距離は最短距離で計測するのだから、ずっと左側を走っていたら距離は長くなります。

長らく破られていない日本記録を更新するチャレンジのわけですから、コース上に距離計測したラインを引くなどしたら選手は無駄な距離を走らずに規定の距離を走ることができます。そもそもサイドカーなどが走る前提に立っていることから最短距離を走ってもらうと言う観点が抜け落ちたのだとしたら、アスリートのパフォーマンスを阻害している行為です。

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陽性者にはレース当日朝に連絡

選手のパフォーマンスと言う点では、今回は選手全員がPCR検査義務付けとなったのですが、この方法も選手ファーストではないと思いました。

大会前日の受付時に検体を提出して、検査結果は大会当日の朝、陽性の場合は主催者から選手に電話で連絡がくるのだと選手から聞きました。陽性だったらもちろん出場できません。それだけではなく、大阪で2週間自主隔離になるとのことです。レース前日は、普段でも不安や緊張に襲われますが、もし陽性だったらどうしよう?と多くの選手が不安な一夜を過ごしたのではないでしょうか?PCR検査が必要かどうかの判断は分かりませんが、必要であったとしてもアスリートの負担をもっと小さくする方法があったのではないかと思いました。

開催できるか、できないか、ギリギリの中で、開催を決めたのだからその辺り仕方がない部分はあると思うし、走った選手からしたら、開催してくれただけでも主催者には感謝の気持ちでいっぱいだと思います。

ただ、今回に限らず駅伝などでもカメラクルーが選手の走りを妨害するくらい近づくとか、解説者のコメントに不適切な文言が多いとか、テレビ局側にはもう少し考えて欲しい。バラエティー番組ではなくスポーツ番組なのです。

素晴らしいレースだったのに、この辺りは残念でした。

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