(画像は全て仲田選手からお借りしました。)
<スポンサーリンク>3月27-28日に開催された小江戸大江戸200kで、注目のウルトラランナー仲田光穂選手が、なんと19時間33分15秒という前人未到の20時間切りで男子を含めてトップでゴールしました。
小江戸大江戸200kは川越から熊谷、深谷方面に向かう小江戸区間91.3kmと、川越から都内に向かう大江戸区間115kmの合わせて206.3kmのコースになります。
私は大江戸区間115kmを走りましたが、信号が多くロスタイムが生じるコースだと実感しました。その206.3kmを19時間33分で走りきったことには大会に参加した選手や主催者から驚きの声が上がりました。
信号待ちや休憩を含んだペースは5’41/kmとほぼサブ4ペースですが、数分毎に信号で止められることがあるコースで、フルマラソン・サブ4ペースで約5回走ったことになります。
今回2位の荒井選手の20時間42分18秒も素晴らしいタイムですが、その荒井選手に1時間以上の大差をつけての優勝です。
過去5年間の優勝タイム
- 2020年 22時間54分25秒
- 2019年 20時間48分01秒
- 2018年 20時間09分07秒
- 2017年 20時間47分15秒
- 2016年 21時間48分49秒
歴代優勝者には2017年IAU24時間走世界選手権で4位に入った高橋伸幸選手など日本を代表するウルトラランナーが名を連ねています。
小江戸も大江戸も優勝者より速い
また、小江戸と大江戸のタイムを分割すると、両コースの優勝タイムより速いタイムで走っているのです。
小江戸(91.3km)7時間32分31秒(小江戸優勝タイム 7時間59分01秒)
大江戸(105km)12時間01分44秒(大江戸優勝タイム 12時間34分15秒)
小江戸の優勝タイムより速いタイムでゴールして、そこからフレッシュな状態でスタートした大江戸ナイトランの誰よりも速いタイムでゴールしたのだから強いです。
仲田選手は昨年開催されたスポーツエイドジャパン主催の複数の大会で優勝し、賞品として提供されたアスリチューン・ポケットエナジーをそれ以来愛用しているとのことですが、今回も使用しました。レースの感想とともにアスリチューンの使用感を紹介します。
- 戸田・彩湖ウルトラマラソン2020夏(63.7km)4:59:52(男子含めて1位)
- 津南ウルトラマラソン(100km) 8:20:27(男子含めて2位)
- 錦秋の奥武蔵/秩父ジャーニーラン(146km )13:48:02(男子含めて1位)
大会前に想定していたタイム
今大会のコースには信号も多いため、沖縄(ジャパントロフィー200)のタイム+1時間の、21時間くらいを想定していました。
レース展開
スタート直後は声をかけてくれる方や知り合いも多く楽しく走れました。20km過ぎに一人になってからは、試走していたこともあり、淡々と集中して走れ、70kmくらいまであっという間に終わってしまいました。
そこからは大江戸にかけて信号も増え、最初は焦ったけれど、その分体力を温存することができ、信号の前後以外は歩かず完走できました。きつくなるにつれて、エイドを楽しみに走る、を繰り返してゴール出来たので、エイドのありがたさを感じました。日をまたぐレースは初めてだったため、恐ろしい眠気とも戦いながら走りました。
アスリチューンの使用感
私は胃が強くなく、レース中に食事があまりとれないため、お腹が空きそうなタイミング(20~30km)でとりました。他のジェルは甘かったり、べとっとしたりで水分で流し込まないと飲めないのですが、アスリチューンは美味しく、ゼリー状でそれだけで摂れました。コーヒー味(アスリチューン・ポケットエナジーブースト=カフェイン入り)は夜中に摂りました。
ウルトラマラソンが好きな理由
フルマラソンでは味わえない達成感があること、気持ちひとつでどんな結果にもなり得ること、ペースも速くなく景色や交流を楽しみながら走れることなど沢山あります。
今後は250kmや24時間走といった、未知のものに挑戦するので、まずは何か掴んで帰ってくることが目標です。
<スポンサーリンク>
仲田選手は、5月3日スタートの川の道フットレース253kmを走った後、5月22日スタートの弘前24時間走/48時間走選手権の24時間走に出場します。
弘前24時間走/48時間走選手権には、石川佳彦選手、楠瀬選手ら24時間走世界選手権に日本代表として出場した経験のある選手が48時間走を含めると男女合わせて8人出場する中で、仲田選手が初めての24時間走をどう走るのか楽しみです。
弘前24時間走/48時間走選手権は、24時間走、48時間走だけではなく、12時間走、6時間走も開催されます。締め切りまであと数日なので興味ある方は大会ページを確認してみてください。エントリーはこちらです。
小江戸・大江戸ナイトランなどの大会では、仲田選手らトップ選手の走りを見ることはほとんど出来ませんが、周回コースを使った24時間走であれば、何回も見ることが出来ます。トップ選手はどのようなペースで走るのか、キツイ時間帯はどのような状態で走っているのか、そして優勝争いの駆け引きなど、同じコース、同じ時間を走ることで色々感じることがあります。