川の道フットレース251キロ完走⑥〜好事魔多し〜

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スタートから71kmの長野市・浅野交差点を過ぎると次のチェックポイントは、飯山市・飯山駅(87.6km地点)です。

CP17〜CP18(飯山市・飯山駅)

区間距離16.6km (スタートから87.6km)

前回タイム 2時間28分(スタートから11時間11分)

区間タイム 2時間18分45秒(スタートから11時間11分)

ちょっと記憶が曖昧になってきましたが、この区間は峠を越えるので、気温はかなり下がり寒くなってきました。ただ調子が出てきたのか、多少の登り傾斜も気にせず気持ちよく走れた区間です。前後して走っていた選手のリズムが良かったのも気持ちよく走れた要因です。そして走れていれば多少気温が下がっても問題なくダウンベストの出番はありませんでした。

前回大会は後半に向けての温存と思って、上りは走らずに早歩きをしましたが、その歩きが逆に負荷を高めて後半ひざ裏の痛みを誘発したので、今回は無理に歩こうとはせず、走れるところは走り、歩きたくなったら歩くようにしました。

前回も、この区間の終盤にある「すき家」で食事をしたので、今回も食事をする予定で走っていましたが、時計を見ると21時を回っていてので、もう閉まっているからコンビニでカップヌードルかカップ焼きそばを食べようかと思っていたら、私の前を走っていた選手が店の入り口に向かうのが見えたので営業していることを知りました。

店内に入ると、フルの部を走っている知り合いの選手と、私の前を走っていた選手の2人だけでしたが、当然ながら、店内の中でも思い切り間隔のあいた席にそれぞれ座りました。

牛丼は小盛にしました。もちろんCAEを飲んでから摂取しました。また今回Garmin enduroを初めて使ったので、操作法など不慣れで、バックライトを常時オンにしっぱなしで、これではいくらなんでもバッテリーが持たないと、バックライト点灯時間を調整しようとしたけど分からなかったので、バックライトが付いていれば車からも見えやすく安全に走れるはずとそのまま走ることにしました。そしてバッテリーは休憩時間中に多少なりとも充電することにしました。

このGPSウオッチについては別に書きますが、満足度の高いアイテムです。今回はこのような情報をメイン画面にして走りました。

食事をしているともう一人知り合いの選手が入ってきましたが、ここを利用した選手は多いでしょう。

ここで、フル(503km)を走っている選手から、私たち二人は結構上位を走っていると教えてもらいました。レースは503kmの選手を251kmの選手が小諸から追いかける形となるので、コンビニ休憩などしているときに抜かれたら分かりませんが、それ以外はどれだけの選手が抜いて行ったのか分かります。

自分自身でもそこそこのポジションで走っていることは分かっていましたが、実際に聞いてしまうと欲が出るので、気にしないようにしましたが、やっぱり聞いてしまうと頭には残ってしまう。

レース前に完走を阻害する3つの要因の一つと考えていた「周りを気にする」心理状態になってきました。

そんな気持ちからか、私より少し前に入った同じ251kmの選手より先に会計を済ませて店を出ました。(ここでの休憩時間は16分07秒)

店を出たタイミングで、私の前を251kmの選手が通り過ぎました。休憩中に何人の選手に抜かれたのだろう?徐々に抜き返すから問題ないなんて考えになっていたような記憶があります。

そんな気持ちに「冷静になれ!」と冷や水をかけられたのか、店を出て少し走ると身体が一気に冷えてブルブル震えることとなりました。休憩中に汗冷えしてしまったのです。

店内では防寒のために着ていたレインジャケットを脱いで、出る前にダウンベストを着て、レインジャケットを着れば良かったと反省しましたが、後の祭です。

まずは体を温めなければならないので、ザッグからダウンベストを出して着用しました。着用しても中々温まらず、また脚が冷えてしまったのか動きが悪くなってきました。

それでも、飯山駅には前回より12分速く到着。

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飯山駅を過ぎると、次はレストポイントのCP19ですが、この区間は全行程で最も区間距離の長い厳しい区間になります。

CP18〜CP19(津南市・旧三箇小学校)

区間距離44.8km (スタートから132.4km)

前回タイム 6時間45分(スタートから17時間56分)

区間タイム 7時間10分51秒(スタートから18時間21分43秒)

2018年は、この区間の前半区間は結構なペースで走りましたが、今回はどのあたりからだったか記憶が薄れていますが、右膝の内側が痛くなってきました。

膝の内側が痛くなることなど、今まで記憶がないので戸惑いました。過去痛めたことがある箇所であれば対処法やどの程度のトラブルなのか分かりますが、経験がないのだから深刻度が分からないのです。絶対に故障などしないでゴールすることが目標なので安全側によって無理に走ることなく進みました。テーピングをどのように貼れば痛みは緩和するなど色々頭でシュミレーションをしてから、ザッグからテーピングを取り出して貼ろうとすると、マッサージオイルなど塗った後なので、当然ながらテーピングが付きません。アルコールで綺麗に拭き取ってから貼れば良いのは分かっているので消毒液など使えば良かったのでしょうが、予期せぬ痛みに少し思考が追いつかなかったようです。とりあえずレストポイントで対処することにして歩いて進むことにしました。

なぜ、この痛みが出たのか、この時は分からなかったのだけど、後半になり分りました。それは歩道が結構左右に傾いているので、この傾斜により接地で膝周りに負担がかかっていたのです。

この区間の気温は非常に低く、走れていれば寒さをしのぐことができるけど、歩きだと身体が一気に冷え込んできます。ダウンベストを着ていたから良かったけど、それがないとどれだけ冷えたのか考えると怖くなります。フルの部の選手は睡魔と寒さとの戦いのようでしたが、幸いなことに今回私は睡魔には悩まされずに走ることができました。

私は48時間近くかけてゴールしましたが、その間寝たのはレストポイントでの2時間弱です。それで終盤も眠くはありませんでした。その辺りについては別に書きますが、2018年の終盤は睡魔との戦いだったことを考えると大きな変化です。

また、手袋を着用しようと思ったらザッグにないのでどうしたのか?と思いつつないものは仕方がないのでそのまま進みました。末端を冷やすか冷やさないかで全く変わってくるのでこれは誤算でした。ちなみに自宅に戻ってからザッグなど整理していると、たくさんあるポケットの一つに手袋が入っていました。なぜそこに入れたのかはよく分からないけど、ザッグのポケットの使い方にマイルールを作らないといけないと思いました。

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川の道のコースにはトンネルがいくつもありますが、音が反響するので近くに人がいないのに、背後からランナーの息遣いが聞こえたりと気持ち良いものではありません。後ろを振り向いてはいけないような気持ちにもなります。またトンネルの中で写真を撮りたくないのですが、トンネルを抜けるタイミングで外が綺麗だったので撮影しました。撮影時間をみると4時10分です。

この辺りは中々レストポイントまでの距離が減らないキツイ区間でした。写真を撮りながら気を紛らわしていたのがよく分かります。

旧三箇小学校に向かう道には雪が残っていました。この辺りには夜中に到着する予定でしたが、思ったより到着に時間がかかってしまいました。

その7に続く

大会結果はこちらに書きました。

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