前話でCP20CPまでのことを書きましたが、この辺りはシューズが当たるたびに痛みが出る右小指の痛みにより歩きを織り交ぜながら走りました。
<スポンサーリンク>CP20〜CP21(小千谷市・越の大橋西詰)
区間距離17.4km (スタートから178.6km)
前回タイム 2時間43分(スタートから28時間29分)
区間タイム 4時間27分(スタートから30時間48分)
今回のレースでこの区間が一番ドタバタでした。大した睡魔にも襲われず、補給のたびにCAEを飲むなど消化吸収には気をつけていたので内臓のダメージもなく、なんでも食べられる状態でした。それなのに小指がちょっと痛くなるだけで走れなくなってしまうのです。
コンビニで補給しつつ、なんとかならないものかと、シューズを脱ぎ足底のマッサージなどしアーチを整えようとしたりしましたが、ダメで最後の手段として、こんなこともあろうかと持参しているハサミで当たる箇所を切ってしまおうかと思いましたが、まだ新し目のシューズなので、それは憚られる。レストポイントでシューズを交換しなかったことを悔やみましたが、悔やんでも仕方がない。でも、わざわざ荷物が多く減らしたい中でも、交換用のシューズは必要と持って出たのに使わなかったことが腹立たしく思えて仕方がありませんでした。
足底やふくらはぎなどマッサージしたことで血行が良くなったのか、立ち上がると余計に小指周りが痛くなってきて歩くのもキツくなってきた。
制限時間まではたっぷりあるけど進まねば距離は減らないのだから、なんとか工夫して進まなければならない。
ここで、目も疲れていることに気づいたのでコンタクトレンズを外して、メガネにした。どうせ走れないのだから多少視力は落ちても問題ない。走れるようになるタイミングでコンタクトに付け替ることにした。
昨年作ったメガネは足元が歪んでしまうので、今回の大会のために、車の運転には使用できないほどの弱めの度数でメガネを作った。
<スポンサーリンク>このあたりは走ることができず歩きながら、なんとかならないかとずっと考えていた。小千谷市内に入るとワークマンがあったので、サンダルを履けばなんとかなるかもしれないと店内でいくつか履いてみるとクッション性もあり良い感じのサンダルがあったので購入。踵をとめることができないので、これはテーピングなどで固定しちゃえば良いと考えた。
買ったのはこちら。1,000円でお釣りがきました。
しかし、外で履いてみると最初は良い感じで歩くなら問題ないと思ったけど、すぐに小指が痛くなったのでガッカリでした。
これでは先に進めないと再度シューズに履き替えることにしたが、この時、薄い中敷を外したら良いのではないか?と考えて、両面テープのようなもので固定されている中敷を剥がした。薄い中敷だけど外せばその分シューズの空間は広くなる。
そして、シューレースの締め方は工夫すると痛みは緩和し、走ると当たって痛くなるけど歩く分には大丈夫そうです。
不要になったサンダルは買ったばかりで捨てるのは心が痛むので、ザックの外にぶら下げて歩きました。結構厚みがあるのでその時はザッグに入らなかったのです。
外にぶら下げているので歩くと揺れて腕とかにぶつかるし、色々面倒臭くなりました。
そして、そろそろ暗くなりそうだから早めにライトなど装備をしておこうと、橋を渡った先にあったトイレでメガネを外してコンタクトレンズを付けました。
ライトやレインウエアをザッグから出したことからスペースができたので、サンダルもザッグに収めることができました。
<スポンサーリンク>2018年もこの区間は結構歩きが入ったので時間を要しましたが、今回はその時より2時間近く遅いのは、これらトラブルへの対応として四苦八苦していたからです。
靴擦れで歩くのもままならない時は、無理してゴールする必要はないのではないか?などの考えも浮かびました。痛いところをかばって故障したくないので、辞めるのも選択肢の一つではあるけど、辞めたとしても電車など公共交通機関に乗ってゴール地点に向かい荷物を受け取って帰宅することや、荷物は着払いで送ってもらってこのまま自宅に帰るにしても、それはそれで面倒臭い。何より制限時間はたっぷりあって、なんならしっかり休んでから進んでも十分に間に合うのにやめる選択肢はない。そして、このような状況下でありながら大会を開催してくれた主催者や大会を支えているボランティアのことを考えたら簡単にやめる選択肢はない。
どうすれば、その時発生している問題をクリアできるか試行錯誤した。その試行錯誤の過程で、使わないサンダルを買ったりもしましたが、それはそれでその時に考えて行動した結果です。現在ワラーチは持っていませんが、このようなことを想定すると今後はザッグの中に入れておこうと思いました。またあるアイデアも浮かんだので、メーカー開発者にアイデアとして伝えました。
そのような時だったと思うけど、前方からマスクをしているので知り合いなのかどうか分からない方が近づいてきて話しかけてくれましたが、思うようにいかないけど、なんとかこの状況を打開しようと集中していた時なので、一言二言言葉を返すだけの素っ気ない対応をしてしまいました。これは私の弱い点で、厳しい状況の時にこそ、周りを思いやれるようにならないとダメだな。なんて思いました。
これはその時の画像です。友人からその時の状況を聞きましたが、「本当に身体はキツそうだった」と教えてくれました。
この頃は、タイムはどうあれ、なんとかゴールしたいとだけ考えていましたが、残り距離を考えてしまうと結構うんざりしていた時間帯でした。