カーブの先から猛スピードの自動車が突っ込んでくるイメージで走る〜奥武蔵ウルプロ練習会〜

今日は奥武蔵グリーンラインでウルプロ練習会をしました。鎌北湖から顔振峠の先までの往復約22kmの起伏あるコースで、ウルプロシャトルランをしたの最も走ったメンバーは27kmを超えました。

練習会前に事故などトラブルに遭わないように注意事項を伝えてからスタートします。

伝えたという事実が大事なのではなく、事故に遭って欲しくないことが目的なので、特に注意して欲しいことが頭に残るように伝えます。

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最近伝えているのは

カーブの先から猛スピードの自動車が突っ込んできても、自分の身を守れるように走ってください。

です。

このコースはブラインドコーナーが多く、カーブの先からいきなり自動車やオートバイ、自転車、ランナーが現れることがあります。

また、自動車がすれ違いできないような狭い箇所が続くコースですから、スピードを出す自動車はあまり見かけませんが、オートバイや自転車は結構なスピードで走っています。

上の画像のようなカーブをこちらから画像の奥に向けて走っていくとしたら、擁壁がなく、先を見通しやすいので自動車など来ても避けることはできますが、下のように擁壁があるカーブだと先が見えません。

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道交法では歩道や路肩のない道では歩行者は右側通行です。(第10条第1項)ただし、安全に通行できない時はその限りではないと定められています。

「歩行者は、歩道又は歩行者の通行に十分な幅員を有する路側帯(次項及び次条において「歩道等」という)と車道の区別のない道路においては、道路の右側端に寄って通行しなければならない。ただし、道路の右側端を通行することが危険であるときその他やむを得ないときは、道路の左側端に寄って通行することができる。」

鎌北湖から顔振峠に向かう方向で走る時はだいたい右側に山があり、左手が谷なので、大半のブランドコーナーは右回りです。このような右回りで右側寄りを走ると、反対から走行してくる自動車、バイク、自転車、ランナーに気付くのが遅れ、避ける時間がなく事故に遭うリスクが高まります。

慣れてるランナーは、見通しを確保するためにブランドコーナーの先が見通せるようコーナーの外側からカーブを大回りするように走りますが、慣れていないランナーだったり、疲労から集中力を無くしたランナーは、最短距離を走りたくなり、危険な場面に出くわすリスクが高まります。

オートバイは排気音が大きいので接近してくるのが分かりますが、ハイブリッドの自動車はほとんど音がなく近づいてきます。また自転車の音にも気づかない時あります。

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先週も同じコースで練習会をしましたが、脚の状態が良くなかったので、自動車で先回りしてメンバーのサポートをしました。この道を自動車で走ることはあまりないけど結構怖いのが、道幅の狭い箇所でランナーが走っている時です。自動車が近づけば端に寄ってくれるけど、そのままスピードを変えずに走り続けるランナーは結構います。車両とランナーの間に十分な間隔が取れていればさほど怖さはありませんが、その間隔が取れない箇所では当然ながら徐行しながらランナーを抜きますがそれでも怖いです。

道路の端は足場が悪い箇所が多く、ランナーが躓いて転倒して、私の車の前に倒れこんでくる可能性があるからです。もちろんそんなことは滅多にないのですが、運転者としては歩行者(ランナー)の安全を最優先する必要があります。

自動車運転手の目線で、そのようなリスクを感じたので、休憩時に自動車が迫ってきた場所が狭いなら、止まるか歩きましょう。とメンバーに伝えました。

「自動車は自分を避けてくれる。」と思っているかもしれませんが、自分に気付いていない不注意な運転手もいます。また、「ぶつかったら自動車が悪い。」としても、ぶつけられて痛い思いをするくらいならまだしも命を落とすことだってあります。

まずは、自分の身を守りましょう。

そのように走ることで、結果的に他人を怪我させて加害者になってしまうようなリスクも軽減することができます。

グリーンラインを、かなりのスピードで下るランナーもいますが、ブラインドコーナーなのにペースを落とさず、見通しも確保せず走ったら、歩行者がいて衝突するかもしれませんし、衝突したら重大事故になるかもしれません。

ランナーには、被害者になってほしくないし、加害者にもなってほしくありません。

気をつけていてもリスクはゼロにはなりませんが、減らすことはできます。

特に奥武蔵グリーンラインの場合は、自動車やオートバイが切れ目なく走り続けるほど交通量が多い道ではありません。片道11kmほど走って車とすれ違うのは数台なんて時もあります。

このコースは、見通しが悪いカーブで最大限の注意を払い、自動車などが近くを通るときには止まったり歩いたりすれば、交通事故にあうリスクを大幅に減らすことができます。

今日は気温が高くなり、発汗量が多く、何人かのメンバーが足攣り気味になりましたが、事故や怪我もなく無事終了しました。

ウルプロシャトルランは、15分間、とか20分間走ったら、走ってきた道を逆戻りして最後尾のランナーと会うまで走ります。苦労して登りきった道をまた戻って、再び登らねばならないというのは結構キツイです。画像のように疲労困憊になって呼吸を整えるメンバーもいます。

疲れてくれば注意力が散漫になりやすいけど、ブラインドカーブの先から自動車が突っ込んでくるとイメージして走れば、本当に無謀な自動車が突っ込んできたとしても避けることができます。

ランニングには限らないけど、生活していく中でさまざまな危険が身近にあります。それら危険から身を守るためには、何が危険(リスク)で、その危険を避けるためにはどうすれば良いかを瞬時に判断しています。私は現在55歳ですが、55歳まで生きてこれたのは、そのような小さな判断の積み重ねからです。その積み重ねが経験になります。

経験を得るために痛い思いをすることもありますが、他人の経験や気づきを参考にすることでも経験を手に入れることができます。

6月の1週目に奥武蔵ウルトラマラソンが開催される予定でしたが中止になりました。おそらく仲間と開催予定日だった日にコースを走る予定を立てているランナーは少なくないと思います。

その時、今回書いたことを思い出してください。

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以前も書きましたが、自分自身が不注意でケガをした場合の治療費は、健康保険があるので数百万円とかかかることはほぼないと思います。もちろん手術など必要なケガであれば経済的に困る方もいるかもしれませんが、その程度の費用なら保険に入らなくても貯蓄で十分に賄える人もいるでしょう。

ただ人にケガをさせた場合は、相手の治療費だけ払えば良いわけではなく、その方が仕事に行けなくなった場合はその休業補償、そして痛い思いをさせたわけですから慰謝料なども請求されると思ってください。後遺障害など残るような大怪我であれば、非常に大きな支払い義務が発生する場合があります。

その辺りについては、こちらに書きましたので読んでみてください。

大半の方は、既に賠償責任保険や特約には入っていると思いますが、ランニング中に歩行者と接触してケガをさせた場合などに支払われる保険なのかどうか確認してください。個人賠償責任保険単体で加入している場合もあれば、火災保険の特約、自動車保険の特約、傷害保険の特約で加入している場合もあるでしょう。また、自分が入っていなくても同居の家族が入っていれば対象になる保険・特約もありますので、加入している保険会社や代理店に確認してください。

代理店から対面で説明を受けて加入する契約方式の保険以外に、スマホやパソコンで契約できる保険もあります。「個人賠償責任保険」などで検索すれば色々見つかるでしょう。

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