午後練に参加した8人のウルプロメンバーがモーションセンサーを付けて、400mほどの距離を走り測定しました。私の数値は今後いくつかあげていきますが、これは先日300m流しをした時の数値です。ペースが遅いと点数は落ちます。
前提条件として、アプリケーションは身長166cmの私の設定のままなので、身長により点数が影響する項目があるので、実際より多少高い点数になったり、低い点数になっています。
<スポンサーリンク>今回計測したのは、このモーションセンサーをどのように活用するかを考える中で、自分自身でスピードや走り方などを変えて点数の変化などを分析していますが、そもそもどのような数値を基準にしているのかのイメージがつきにくいのと、走り方によって数値はどう変わるのかを全体感として掴みたかったからです。
今回、掲載することは、母数の少ない中で、私が分析したことなので正しいのかどうかは分かりません。
総合スコアと6大項目
6大項目の色を変えているのは、6つの項目の平均値が総合スコアになっていないことから、どのような要素が影響しているのかと思い6つの項目の平均値と総合スコアの比率を算出したところ、94%台のメンバーから98%台のメンバーまで分布したので、そのメンバーの6大項目の数値を調べると、極端に低い点数があるとマイナス方向に影響すると考えたためです。
各項目の数値のバランスの良いメンバーの総合スコアは6項目の平均値に近い数値になり、バランスの悪いメンバーの総合スコアは悪くなるようなアルゴリズムが組まれているように感じました。
<スポンサーリンク>骨盤を軸とした全身の連動
この項目は3つの指標の数値から点数を算出しています。どのようなアルゴリズムが組まれているかは分かりませんが、この項目で100点を取るには、どのくらいの数値が必要なのかは、上記数値を分析すると見えてきます。
今回90点以上は私とWEさんですが、まず腰の沈むこみは小さい方が点数が高く、骨盤回転タイミングはプラスが大きいほど高く、蹴り出し時間は速い方が良いのは分かります。
前回も書きましたが、このモーションセンサーで分かりにくい表記だと思うことがあります。それは、左と右で数値を把握することができるのですが、上記数値の場合で骨盤回転タイミングの項目の左とは、左の骨盤の回転タイミングなのか、それとも左脚で接地した時の数値(右の骨盤の回転タイミング)なのか分かりません。違う項目ですが、骨盤の引き上げもどちらのことを指しているのか分かりにくいです。
動きの力強さ
この項目は私の身長の設定のまま計測したので、身長150cm台のHSさんとYYさんの数値は低めに出ています。
動きの力強さの点数を決めている項目は「ストライド身長比」「骨盤の引き上げ」「骨盤の回転」の3項目ですが、この項目で高い点数を取れるには、かなりストライドの大きなランナーです。いわゆるピッチ系のランナーは点数が低めになりそうです。
スムーズな重心移動
スムーズな重心移動の点数を決めているのは「左右方向衝撃」と「減速量」です。簡単に書くと左右方向へのブレと、ブレーキをかけた走りになっていないかの項目です。またこの項目に限りませんが、スピードによるアルゴリズムも組まれているようです。その理由は、この項目でKMさんと私は95点ですが、KMさんの方が、「左右方向衝撃」も「減速量」も小さい数値です。この項目は数値が小さいほど良い点数となりますが、同じ点数の理由はスピードも関係しているからです。
<スポンサーリンク>左右対称性
こちらは、左右別に取れる全ての項目の左右差により点数が決まっていますが、午後練では左右差を改善するための動き作りなど継続的にやっていることから、メンバーの点数は総合ポイントと比較しても高い数値となっています。
安定した姿勢
安定した姿勢は「体幹の後傾」「骨盤の左右傾き」により点数が決まりますが、それぞれ0にならなくても100点は取れるようです。こちらの項目は最低でも89点という非常に高い点数となっています。動き作りや体幹トレーニングにより比較的点数をあげやすい項目です。
負担の少ない接地
負担の少ない接地は「上下動身長比」「着地衝撃」「蹴り出し加速度」の3項目により点数が決まります。上下動身長比は私が登録している身長と、実際の上下動との比較となっているので、身長の低いメンバーは高い点数になります。着地衝撃はフォアフットで、足を上から下に踏みつけるような走り方だと当然ながら高い数値となり、このアプリでは点数は悪くなります。ヒールストライクもしくはフラット気味に接地して、前方へコロッとシューズを転がすように重心移動するような走り方だと着地衝撃は小さくなり点数は高くなります。
アシックスのメタレーサーが気持ちよく走れるようなランナーは高い点数が取れて、アルファフライが走りやすいと感じているランナーはこの項目の点数は低くなるようなアルゴリズムが組まれているように感じています。
当然のことですが、このアプリで点数が高くなると、楽に速く走れるフォームになるわけではありません。現在のフォームが走りやすく身体への負担感が小さいのであれば無理に改善しようと思わない方が良いでしょう。
<スポンサーリンク>上記6大項目の点数以外の数値
上で説明した数値以外にも、このような数値が計測されます。スティフネスは「脚のバネ」です。この数値では特に左右の差がどのくらいあるのかをチェックしたら良いと感じました。
今回、8人のメンバーの総合点数は大きくは変わりませんが、項目ごとに見ていくと様々な特徴があり興味深いデータが取れました。
時間が取れる時に、もう少し細かくチェックして、このような数値なら、どこをどのように改善したら良いのかを考えてみます。
購入を検討されている方は、まずは総合スコアを気にしすぎることなく、まずは左右差がどのくらい出ているのか?を確認したり、詳細項目の中でどこが低いのか?なぜ低いのか?どうしたら良いのか?を考えてみてください。数値に関しては、今回私がアップした数値とそのメンバーの点数は比較数値として参考程度にはなるでしょう。
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