昨日の定期練習会前にDさん(サブ4.5ランナー)とパーソナルレッスンをしました。これから9月まで月1回パーソナルレッスンをするので、モーションセンサーでレッスン開始時の数値を残しておくことにしました。
モーションセンサーは、7軸センサーにより、ランニングにかかる動作を数値化してくれます。
私自身、モーションセンサーをどのように活かそうか、購入してから色々試しています。自分自身で様々なペースで走り、フォームを変えることで数値はどのように変わるのかを調べたり、ウルプロメンバーの数値を計測して一覧にして、実際のフォームとその指標を紐つけして思考することで、徐々に活用法が見えてきました。
こちらは先日書いた記事です。
<スポンサーリンク>モーションセンサーのアプリにも指標の意味や、目安となる数値は追記されましたが、この数値と計測した数値を比較しても自分はどのような走りをしているのかは分かりにくいのではないかと思います。
私は、数値を分析するのは好きですが、最初計測した数値を見た時は、「だから何?」と感じました。
そもそもモーションセンサーの数値がどのような意味を持っているのかを把握することが必要ですが、そのためには多くの数値に触れることで自分の中で基準を作っていくことだと思っています。
そして、一人一人骨格や筋力など違うので、基準となる数値は違って当然です。数値にこだわりすぎて、スコアを追いかけすぎるとフォームを崩す恐れや、本来の走りを失う場合もあります。
さて、今回アドバイス前に、Dさんに走ってもらい、フォームを私の目で確認し、動画撮影をし、そしてモーションセンサーで計測しました。
アドバイスする前に、本人にも動画を見せて感じたことを言葉にしてもらったところ、「もっさりした走り?」というような表現をしました。言い得て妙な言葉だとは思いましたが、続けて「もっさりした走りとは具体的にどのような走りですか?」など質問を続けていきました。質問の答えを見つけるためにDさんの脳はフル回転したと思いますが、この問答により自分自身がどう動いているのかをより具体的にイメージすることができるのです。
この時のスコアは56点でした。
先日午後練でメンバー8人に走ってもらった時のスコアは69点から80点でしたから56点は低い点数です。
<スポンサーリンク>モーションセンサーのアプリに掲載のスコアの目安を見ると4区分されており、上から「80点以上」「70-79点」「60-69点」「59点以下」なので、56点はABCDのDという評価になります。
ここからのスタートと言うことです。
パーソナルレッスン中は、計測はしますが、その他はいつも通りの方法で、どこから改善していくと、多くを修正することなく全体が整うかを見極め、そしてどう伝えたら、動きは変わるのかを考えレッスンを進めていきました。本人がどう感じた。と言う主観は非常に大事で、それと私が見た客観とを擦り合わせて、何がネックになって動きを阻害しているのかなど変えていきます。
今回、Dさんは腕振りが最も改善が必要な箇所だと考えていたようです。もちろん改善すべき場所なのですが、そこには手を加えず体幹部や骨盤・股関節の動きから変えていきました。体幹が安定していないから動きがブレて、力を地面に伝えることができていないのです。その動きが安定してきてから腕振りは改善していきます。先ほど書いたどこから改善していくかの見極めは重要なポイントです。
1時間のレッスンでしたが、上体の動きや骨盤の動きなど改善し、Dさんも非常に走りやすくなったと話しています。
接地時の沈み込みなどの改善点は次回以降になりますが、今回のレッスンだけでも前方への推進力高まりました。
この時のスコアは65点と、アドバイス前の56点から大きく改善しました。特に今回重点的に行った箇所はこの六角形では「安定した姿勢」に寄与する動きですが、数値に表れています。
<スポンサーリンク>先ほど、20近くある詳細項目を分析しました。
大きく改善した部分に水色をつけましたが、「骨盤の引き上げ」と「体幹の後傾」は狙い通り大きく改善しました。
また、レッスン中の動きでも、Dさんは比較的左右差が少ないと感じましたが、その部分も体幹部の動きを変えることで改善しました。
Dさんの感想や気づきを一部抜粋して紹介します。
今までの走りは、お腹に力が入っておらず、腰が引けていた。腰が引けてるため腰が沈むし、腕もだらんとしている。シューズが膝より前に出ていて、上下動が大きいかった。アドバイス後の走りは、身体が前に出るので、速く楽に走れた。骨盤の動きがよくなり、結果として身体が動きやすくなった。
「もっさりした走り」と言う漠然とした表現から、レッスンを通じて、具体的にどこが悪いのかを言語化できるようになりました。
本人が走りやすいと感じるだけでも良いのですが、さらに自分のフォームを動画で見て良くなったと感じることは非常に大事です。
その時、何が変わったから良くなったと感じたのか?など質問したりもします。中々モーションセンサーの数値など伝えてもピンとこない方が多いでしょうが、今回のように分析してからアドバイスすると、なぜ走りやすいと感じたのかの理由が頭の中で繋がるかもしれません。
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以前、東北や新潟などに私が行ってパーソナルレッスンをしましたが、6/26-6/30に計画しております。移動時間があるので期間中で数名しかできませんがご希望の方はお問い合わせください。