10月30-31日に開催されたNPO法人スポーツエイド・ジャパン主催の第3回錦州の奥武蔵/秩父ジャーニーラン146K(制限時間26時間)は絶好のコンディションの中で開催され、私は20時間半で完走しました。
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概要は、Facebookページに投稿しましたが、そこに書いたことを掘り下げていきます。
まず、楽しみにしていたジャーニーランの参加を躊躇するようなことになったのかを書きます。
これは誰にでも起きかねないことです。
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客観的事実
ジャーニーラン前日に足首内側くるぶし付近に、複数の水膨れができてしまった。その前日から痒みがあったが水膨れになったことから皮膚科に行った。(レース当日の朝、画像は撮ったが気持ち良い画像ではないので掲載はしません。)
状態
痒みとシューズの踵が擦れると痛みが生じる。
医師の見解
水膨れの位置などから靴擦れが原因と思ったが、皮膚科医師も同様の見解だった。
靴擦れの発生理由
数年前、みちのく津軽ジャーニーランで真夏の日差しを長時間受けたことで足首周りがII度の火傷を負い、水膨れができたことがあったが、今回の水膨れはそこまで大きくはないができた場所は同じような箇所であった。ただ今回は時期的にも他の理由が考えられる。
痒みが出る前の行動を振り返ると以下のことが原因と考えられる。
水曜日の練習会でペーサーを行ったが、アキレス腱周りのパッドがしっかりしたシューズと、丈の短いソックスを履いてことから、直接肌がパッドに当たったこと。そして、翌日ケッズトレーナーに治療に行く際、久々のロングレースで使おうと思っていたHOKAカーボンX2を履いて行ったが、帰宅途中に足首周りに痒みが出た。
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処置と医師のアドバイス
水膨れは皮膚科で処置をして塗り薬をもらった。薬を塗ったらガーゼと紙テープでとめる。翌日の大会に出ても大丈夫かを聞くと、146kmと言う距離に驚いていたが、大会に向けて練習してきたのだろうから出ても大丈夫。ただ「患部が擦れないようにしてください。」とのアドバイスがあった。
そのアドバイスに対して
今回の大会に向けての練習はしていないこと、そして大会に出て悪化させて練習会や、これからのレースに支障がでることは避けたかったので、医師がやめた方が良いと行ったら止めるつもりだった。またやめた方が良いと言われることを想定していたから驚いた。
ただ、擦れないようにするのは難問だった。踵のない走れるサンダルやワラーチを考えたが持っていないし、そもそもいきなりそれを使うリスクは大きい。
実際靴擦れで発生した水膨れなのだか、ランニングシューズと擦れないようにするというのは難しいと考えた。
キズパワーパッドで覆ってはどうかと聞いたが、それは良くないとのこと。
私の対応方針
ガーゼと紙テープだと容易に剥がれると考え、その上から保護も兼ねてテーピングを貼ってしまおうと考えた。また踵が擦れにくいシューズを試そう。それがダメなら参加を見送ることにしようと帰宅中に車中で方針を決めた。
大会で使う装備など準備もしなければならないが、参加するか、しないかを決めかねる状態だと中々手につかない。
まずは、シューズのフィッティングをするために、大会で履く予定のアールエル ワイルドペーパーを履いてから順次シューズを履いて確かめた。履いた瞬間にダメだと思うシューズもあるけど、履いた瞬間は良くても軽く走ると擦れそうなのはある。
結果的に、今回のようなアップダウンがあり、路面に凹凸や滑りやすい箇所があるコースで、しかも終盤は歩きも混ざることを想定した場合にはまず選択しないシューズが一番踵の擦れがないことが分かった。
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ヴェイパーフライネクスト%
*分かりやすいように同じソックスを履いて画像撮影をした。
左から、ヴェイパーフライネクスト%、エアズームペガサス38シールド、ハイペリオンテンポ、カーボンX2
ヴェイパーフライネクスト%が一番擦れにくかった理由は何点かあり、まずアッパーの高さが低い。そしてアキレス腱を保護する分厚いパッドがない。またこのシューズを履くと前傾姿勢になりやすいので、脚の前側に力が向かう。これらから今回擦れてはいけない箇所は擦れにくいシューズと感じた。またこのシューズは25.5cmで半サイズ大きく感じ、その後25cmを購入したことからあまり履いていないシューズだったが、半サイズ大きいことはレース終盤多少足が浮腫んだとしても靴擦れしにくいと判断した。実は2週間ほど前から小指付け根辺りが擦れて痛くシューズをあれこれ模索していたのも今回のトラブルの要因になった気がする。
*ブルックスハイペリオンテンポは、高さを出すためにナイキの厚めのインソールを入れてみた。アキレス腱保護のためのパッドはこのように大きな差がある。
ただ、このシューズを選ぶデメリットは、脚の前側に負担がかかること。そして歩きにくいこと。前半は良くても、走れなくなった時点からゴールまでヴェイパーフライで歩くことを考えただけで憂鬱になる。
その点に関しては、他のシューズではそもそもスタートできないのだから、ヴェイパーフライネクスト%でスタートして序盤だけ走り、状態が悪そうなら無理せずリタイアすればいいだけ。
レース当日起きてから状態を確認する
シューズが決まったので、そこから装備など準備しはじめた。レースの区間ごとの設定タイムを作り、スマホケースに挟み込んだり、ルートをガーミン enduroと、スマホで見れるようにもした。朝起きたら水膨れが綺麗に治っていることを期待して布団に入った。
朝起きてガーゼを剥がすと残念なことに、新たな水膨れができていてガッカリした。さまざまなことが頭に浮かぶ。
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リタイアはしたくないが、スタートできるのにしないのも嫌だ
私は17年間にさまざまな大会を走りましたが、スタートしてゴールできなかったのは2015年のスパルタスロンが唯一の大会です。そして、スタートしたら健康な状態でゴールすることを信条としているのだから、今回のようにリタイア前提でスタートすることはしっくりこない。ただ、スタートできるのに、リスクばかり考えて走らないのも嫌だ。そこはスタート会場にいく車の中でもずっと考えていた。
ただ、途中でやめても収容バスなどない自己完結のジャーニーランだから、無理しないで止めることは主催者に迷惑はかからない。むしろ大会開催においてさまざまな準備をしてきた主催者に対してスタートできるのにしない方が失礼だと考えた。
マイルールを定めてスタートを決めた。
- スタートはする。
- 早々に擦れや違和感が出たら棄権する。
- 電車が動いていない夜間に違和感が出ても収容車などないから、客観的に状況判断をして擦れが出なくても出そうなら峠越えをした49km地点から先の秩父駅周辺でリタイアする。
リスクマネジメントの観点からも、撤退する要件やタイミングを事前に決めておく必要がある。レース中は中々客観的になるのは難しいし、100kmを超えるレースにおいてスタート前から「止める理由(言い訳)」を持って走ることは難しいが、今回は特に以下の言葉を常に頭において走ることにした。
健康な状態でレースを終える(ゴールする)
(最後に)シューズとソックスの相性
今回のトラブルは初めての経験ですが、振り返ると水膨れまではできていないけど、今回と同様の箇所が擦れた経験はあります。シューズが悪いわけではなく、ソックスが悪いわけでもありません。(ソックスは愛用しているアールエル社の丈の短いタイプのソックスです。)アッパーの高さがあるシューズを履く時には、十分にそれをカバーすることができる丈のソックスを履けば防げるトラブルです。
その点では上の画像で履いているアールエル・ワイルドペーパー5の丈は絶妙だと感じています。アールエル社のメリノウール素材のソックスも同じ高さなので安心です。
今回のジャーニーランについてはこれから書いていきますが、この項目だけでこれだけ深い内容にするつもりはありませんでしたが、大事なことなので時間をかけました。
ジャーニーランに限らず、レース中に起こったトラブルも終わってしまえば忘れてしまい、また繰り返すこともあります。なぜ起こったのか?どうすればよかったのか?を考えること、振り返ることを習慣にしておくことはランニングに限らず大事なことです。
市川に住む桜井と申します。今回はじめての100km超、オーバーナイトの大会に参加しました。会場で新澤さんをお見かけしました(真っ先にスタートされてしまいそれっきりでした(笑))。
ウルプロはいつも参考にさせて頂いています。リタイアしたり、完走してもうまくいかなかった原因をきちんと分析して次の大会につなげることが大切だと思っています。年を重ねタイムは期待できなくても、走れる身体を維持していきたいと思っています。これからもよろしくお願いします。