12月1日に昭和記念公園で開催されたマラソンフェスティバルのハーフマラソンに参加したウルプロメンバーの北野京子さんが1時間52分08秒の自己ベストを出しました。
北野さんはサブ4したいとウルプロに入会しました。当時のタイムは4時間11分30秒でしたが、その後念願のサブ4を達成しました。60代でサブ4するランナーは少なくありませんが、ランニング歴10年以上で60代になってから初めてサブ4したランナーは少ないでしょう。
その北野さんはコロナ禍で大きく成長しました。
503km レース完走
一つ目は、ゴールデンウィークに開催された、川の道フットレース503kmを完走し、それまでの最長距離の254km(2019年川の道フットレース)から一気に距離を伸ばしました。
記録 129時間30分42秒 総合55位 女子6位
短距離で埼玉県マスターズ記録更新
二つ目は、高校時代短距離選手だったことや、また短距離走りたいとウルプロ練習会でも話していましたが、今年からマスターズ陸上にチャレンジして、200m34.62、400m1:20.52の埼玉県マスターズ記録(W60)を更新しました。それまでの記録は、それぞれ36.88と1.20.87でした。
200mに関しては3回マスターズ陸上を走って3回県記録を更新しました。
- 埼玉マスターズ陸上 35.95
- 埼玉マスターズ記録会 35.80
- 東京マスターズ記録会 34.62
そして、今回ハーフマラソンでも自己ベストを出したのです。
なぜ速くなったのか?
フォーム改善
入会時の北野さんの走りは上半身がかなりブレていました。また短距離ランナーだったこともあり脚の筋力が強いので、その筋力に頼った走りでした。そこで腕振りをコンパクトにし、また脚を振り出さないフォームに変えていったことで、走りはよくなっていきました。
体幹強化
それ以上に北野さんを変えたのは体幹トレーニングの効果です。昨年の緊急事態宣言中にスタートしたウルプロ®︎OTSを継続することで体幹が強化され、上半身がブレなくなり上半身と下半身がうまく連動するようになってきたのです。そしてバランスよいフォームで長時間走れるようになったことから身体も引き締まってきました。
身体のケア
ウルプロ®︎OTSはオンライン・トレーニング&ストレッチの略ですが、ストレッチ10分、トレーニング20分、ストレッチ10分になります。後半のストレッチではお腹やふくらはぎ、足底など自分の身体を触ることで、疲労具合など感じてもらうようにしています。毎回触ることで変化に気付きます。
上記の通り、特別なことはせず、とにかく故障しにくいバランスよい走りができる状態を保つことに注力しています。
既にウルプロ®︎OTSは359回開催していますが、北野さんに限らず継続しているメンバーは身体や走りの変化を感じています。
北野さんはこう話しています。
やはり、OTSが私にとっては変わった事の一番に挙げられる事です。
体幹をつけた事。体のバランスをつけた事。そしてコロナ禍により時間ができ、山をワラーチで走ったり、峠走をしたり、ロング走の練習がたっぷりとできた事だと思います。体のケアーも毎日自分の体を触ることによりちょっとした変化をキャッチすることもできたのはよかったと思います。来年年齢区分が上がる(W60→W65)のでマスターズが楽しみです。ハーフもフルマラソンも伸び代があると思って楽しみたいです。
最後に
北野さんが初めて埼玉県マスターズ記録を出した時、高校時代には考えられなかったことだから嬉しい。と話していました。
年齢が上がることはネガティブに受け取られることが多いけど、「それはなぜか?」と考えると、一般に年齢が上がることは「=老いる」ことであり、健康でなくなったり、可能性が狭まっていきます。
であれば、年齢関係なく自分の成長を感じることができるよう、自分の身体と向き合い、挑戦する気持ちを持ち続ければ、年齢が上がることで逆に可能性は広がっていきます。
私自身、年齢が上がることにネガティブな気持ちはなく、年齢は『社会的な記号』程度に感じています。年齢が上がるから老いるのではなく、さまざまなことに興味がなくなったり、諦めたりするから老いるのだと思ってます。
ウルプロには昨日紹介した山本奈和子さんにように20代のメンバーから、70代のメンバーまで幅広く在籍していますが、北野さんに限らず60代でも自己ベスト更新するメンバーは珍しくありません。またウルトラマラソン中心のメンバーだけではなく、フルマラソン中心のメンバー、トレラン中心のメンバー、トライアスロン中心のメンバーまで様々なカテゴリーで過去の自分を超えようと試行錯誤しています。
ウルプロ練習会に参加希望の方はFacebookページのメッセージにてお問い合わせください。
余談になりますが、北野さんはぐんまマラソンで久々にフルマラソンを走りました。自己ベストは出ると思っていたら後半失速したのでなぜ?と思っていましたが、火曜日に15人のウルプロメンバーと『レースで思うように走れなかった本当の理由』についてオンラインレッスンで一緒に考える機会を作りました。その中で北野さんはいくつかの理由・原因がありましたが、一番の原因は『ガス欠』でした。いつもアスリチューン・ポケットエナジーを使っているのだけど、大会直前に手持ちがないことに気づきランニングショップに買いに行ったが売っていなくて、以前使って合わなかったエナジージェルしかなかったので仕方なく購入したそうです。ただ飲むと気持ち悪くなりそうで結局レース中に取らなかったところ30km前後から心身ともにガクッときたと話していました。本人はセミナーに出るまではガス欠が理由とは気づいていなかったようでした。
現在、大会が再開されたことでエナジージェルの需要が高まっていますが、メーカーは生産量を落とし在庫を減らしていたことから供給が追いつかない状況です。これから大会がある方で気に入ったエナジージェルなどあるなら手に入る時に買っておきましょう。先ほど確認したところアスリチューン公式販売ページには全種類在庫がありました。
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