以前、このような記事を書きました。
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現在では、走行中の身体の状態や動きを客観的数値で把握するさまざまなデバイスが発売されています。リアルタイムの心拍数を把握することができたり、数値だけ見ればリアルや映像でランニングフォームを見なくても走りをイメージできたりします。
そのように便利なデバイスも、そもそも装着方法が悪いとメリットを得るどころかデメリットが生じることもあります。そんなことを書いた記事です。
昨日、パーソナルレッスンを受けたHさんから、事前に現在の課題などメッセンジャーで送られてきましたが、合わせてモーションセンサーの結果が二つ送られてきました。
69点はタイムトライアルで速く走った時の過去最高スコアで、59点は練習会でクルーズインターバルをした時のスコアとのこと。
まず、インターバル走は、疾走する区間と、繋ぎのペースダウンする区間のフォームが平均化されちゃうのであまり参考にならない数値になります。特に繋ぎが遅く長い時はダメです。練習の目的にもよりますが、走行中のフォームを客観視したいならペース走が良いけど、インターバル的に速い動きをしたいなら繋ぎは歩くか止まったた方が良いです。なぜなら歩く時や止まっている時は計測されない機能があるからです。
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さて、今回お伝えしたいのは、上記のような理由でスコアが悪かったと言うことではありません。
この二つの画像が送られてきて、即座に装着の仕方が悪いと分かりました。念のため、詳細データをキャプチャーで送ってもらいましたが間違いありません。
「安定した姿勢」と「スムーズな重心移動」はランニングの基本になる部分なので、これほど極端に変化することはありません。もちろんペースが極端に違ったり、パーソナルレッスンなどでフォーム改善すればあり得ますが、どちらの走行中のペースも速いのでまずあり得ません。
そこで、本人にこんな風に伝えました。
パーソナルレッスン前に、モーションセンサーを付けているようなので、装着を確認するとやっぱり曲がっていました。
また、ズボンの紐を締めるなど、あまり意識してないことが質問して分かりました。
自分自身、しっかり付けたつもりでもズレることがあり、その時のデータの取れ方を見て、今回装着がおかしかったと気づくことあります。
特に装着後にトイレに行ってズレることあるので付け直すようにしてます。また装着したタイツやパンツの紐をしっかり締めるのは基本です。私はその上でnakedランニングバンドでズレを抑えるようにしてます。
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今回のパーソナルレッスン
さて、今回Hさんはウルプロ午後練に参加してからパーソナルレッスンの流れでしたが、午後練の最初は身体の動き悪いなって感じましたが、走って動きを言語化して動画見て、言語化して、また走って、動き作りして、など繰り返すうちにかなり良くなりました。
午後練の最初
午後練中
そこからパーソナルレッスンをしましたが、元々Hさんが改善したいと思っている動きにも関連するけど、練習中に感じたことから順次やっていきました。
レッスンの振り返り
Hさんの振り返りを抜粋して紹介します。
パーソナルレッスンをうけるにあたって、自分が現時点で最も改善したいと考えていた課題は、「地面からの反発を上手く受ける感覚がつかめておらず、脹脛など足を使った走りになっている」ことでした。
フォームの観察と予めお送りしたモーションセンサーの詳細項目を照らして、まずは左右バランスの悪さの改善を第一優先と診断いただき、新澤さんの肩に手を置いて左足裏に体重が乗って安定した時に目で見える景色が違うことに改めて驚きました。
左右バランスの悪さは、以前から左脚で片足立が安定してできず大きな課題と認識していて、1年前の午後練で頭を少し引くことで改善されたと思っていたのですが、「頭の位置が左足の真上にくるように」横方向にずらしたことで、ピタッと安定しました。その後のジョギングでも、足裏に乗れていることが実感でき、動画も午後連の最初に撮影されたものと大きく違っていました。
その後に、①骨盤が前方向に動かす意識つけとパワーウオーク、②コーンを使った走りで、足裏に乗り切る、③膝を少し前方向に出すこと をレクチャーいただき、第一の課題であった「地面からの反発」を受ける感覚がわかった印象があります。
特に、コーンを使った走りは、足裏に乗るときの足さばき、前傾の度合いを確認できて、自分にとっては、新たな自主練習方法として取り入れたいと感じました。
自身の感覚とスピードを確認するため、レッスン後に皇居一周をキロ5少々で楽に走ることができました。加えて、モーションセンサーの総合評価も72と今までで最も高い数値となりレッスンの効果がはっきりと現れていることにビックリしました。
キャプチャー画像を見ても違い分かりますよね。
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レッスン後のモーションセンサースコア
スピードが速くないので「動きの力強さ」のスコアは上がりませんが、それ以外はかなり改善しました。
特に、小江戸大江戸200Kのようなロングレースを走るには下3つと、「負担の少ない接地」のスコアが上がるのはかなり良い傾向です。
元々筋力のあるランナーですから、フルマラソンを走るペースなら「動きの力強さ」を出さなくても走れます。
今回はその辺りについて気付いていただきました。
最後に
話を戻して、モーションセンサーの装着が悪いことで、実際とは違うスコアなどが出ることで、本来問題のないフォームを修正しようなんてことになるかもしれません。まずは正しく装着しすること。そしていつもと比べて走りは変わらないのに明らかに悪いスコアの時は正しく測定できていないことを疑ってください。
モーションセンサーはAmazonなどネットショップ以外に、川口のルナークスなどランニングショップでも取り扱っています。ルナークスであれば佐藤店長から使用方法など教えてもらえますのでオススメです。
パーソナルレッスンはウルプロ練習会前後で予約が入っていなければウルプロメンバー以外も受講可能です。また遠方の方でお越しいただけない場合はオンラインでアドバイスすることも可能です。ご希望の方はFacebookページのメッセージにてお問い合わせください。