市民ランナーにとって過去の自分のタイムを超える自己ベストは大きなモチベーションになり、また大きな達成感に繋がります。
もちろん、ランニングへの取り組み方や楽しみ方はさまざまなので、過去の自分のタイムを超えることが全てではありません。自分はどう走ったら楽しいか、満足感を得ることができるのかを考えて目指したら良いと思っています。
ウルプロに入会するメンバーの目標もさまざまで、サブ3やサブ4したいとか、100kmでサブ10したいという数値目標がある方もいれば、痛みなく走れるようにしたい、故障なく先々もランニングを楽しめるようにフォーム改善したいという方もいます。その目標に近づくようアドバイスしていくのがコーチの役割です。
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こんなの自己ベストじゃない
今回紹介する芝原さんは故障しがちでしたが、少し前にウルプロに入会した仲間からの誘いで興味を持ち入会しました。そこでフォーム改善に取り組むとその後順調に自己ベストを重ねて、東京マラソンでは本人も考えてもいなかったサブ3.5を達成し、翌週の名古屋ウィメンズマラソンでもコースベストの走りをしました。
ただ、私が一番印象に残っているのは、大会中止が相次ぐ中で開催したオンライン10kmレース『ウルプロチャレンジ』にエントリーした芝原さんは自己ベストを出しましたが、その時「こんなキツくて辛いのは嬉しくないし、こんなの自己ベストじゃない!」というような言葉を口にしたことです。
この時、芝原さんは、笑顔で楽しくゴールできるようになることを求めている。それなら笑顔で自己ベスト更新できるようにアドバイスしていこうと思いました。
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当時のことを芝原さんはこう振り返りました。
思い出しました。そうでしたね。こんな余裕のないPBは嬉しいけど嬉しくないと思いました。
私にとって本当に求めている自己ベストとは楽しく気持ちよく走れて得られたPB更新です。
タイムより気持ちの上での満足度が私の中で重視されててそれに結果としてタイムがついてくればラッキーという感じです。
欲がないというか‥(笑)
タイムは特に狙っていないのです。
でも理想とするPBはなかなか難しい。
タイム的にPBは更新できても凄く苦しかったとか
自分に負けて歩いてしまったとかそんな大会の方が多いです。
それで得られたPBは嬉しいですがどこか納得いかなくて苦しそうに走る写真を見るたびに「私 走ることって楽しいのかな?」「何で走っているのかな」といつも思っていました。
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東京マラソンは理想の自己ベスト
そんな芝原さんにとって東京マラソンは理想とする自己ベストだったようです。
入会時タイム 3時間42分33秒(2019年12月湘南国際マラソン)
東京マラソン 3時間29分13秒(PB)
東京マラソンは本物の自己ベストでした。
最後まで気持ちが折れる事なく、ずっと楽しいなと思って走り続けられました。それに記録がついてきた感じです。距離表示と手元のガーミンが一致していなかったので自分の距離が良くわからなくなっていたまま走っていました。
ゴールして確認するまで、PB更新したのはわかっていたけれど まさかこの私が3時間半切ってゴールしているとは思っていなかったです。
なぜ、そのような走りができたか
フォームが崩れなかったこと
心拍を上げずに走れた事
補給をしっかり出来たこと
応援が多かったこと
全てが揃ったからこそ出た結果だと思います。
でも根底には、与えられた練習会を積み重ねて来たこと。
練習を与えてくださったコーチがいて一緒に頑張る仲間がいてくれたことがありますね
そして振り返りをしておくこと
時間がある時にそれを読み返すこと
忘れていた事を再度思い出させてくれます
ここにきてやっとわかった気がします
自分に足りなかったことが何なのか
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下りの走りを教えて欲しい
芝原さんが入会して1年半が経ちますが、入会した直後にパーソナルレッスンをしました。それから少ししてまたパーソナルレッスンをしたいというので、理由を聞いたら、「仲間から奥武蔵などに誘われるのだけど、下りが苦手なので、走りを学びたい。」でした。
そのパーソナルで下りの走り方を掴み、また苦手意識が薄らいだことから、それ以降友人と奥武蔵などに走りに行っている画像など目にするようになりました。
当時を振り返ると
下りはブレーキがかかってしまい、上り以上に苦手でした。足手まといになるのも嫌だったし、膝に負担がかかり怪我をするのも怖くて‥
行きたいけど行かれなくて誘われる度に断って悲しい思いをしていました。
いつか克服して行ってみたいと心の底では思っていました。
何度行っても苦しいけど、オクムを皆んなと走れるようになった事はとても嬉しいです。
世界が広がったし、私にでも頑張ればできるんだという自信にも繋がりました。
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奥武蔵の一本桜
自己ベストは単にタイムを超えることだけではなく、今まで出来なかったことが出来るようになることだと思っています。その意味では、先日奥武蔵の一本桜を見るために急坂を下って上れるようになったのも芝原さんにとっての自己ベストだと思ってます。
その練習会について尋ねると
そうですね。あれは苦しかったけれど心の満足感は大きかったです。行かなければ絶対後悔すると思ったし行けばどうにかなるかな。頑張ってみよう。頑張ろうと思いました。
皆んなでみたい。皆んなと桜を共有したいと。
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ウルプロに入って変わったこと
ウルプロに入会する以前は故障がちでしたが、何が一番変わりましたか?
フォームです。
入会と同時に受けたパーソナルで
変えていただきました。
それから約一年半。故障することがなくなりました。
参考までに、芝原さんとパーソナルレッスンをしたのは入会直後の2回だけです。その後は午後練でフォーム改善に取り組んでいます。
ウルプロは気づきの場
故障しなくなれば継続的に練習ができるようになります。そのためにはなぜ故障するのか?の原因を理解することです。練習のし過ぎとか、フォームが悪い。と言った漠然としたことではなく、自分自身のこの動作や意識が故障の原因だと気づくことが出来れば、自ずと答えは見えてきます。
ウルプロ練習会は、そのような気づきを得られる場にしたいと思っています。
そして、メンバー一人一人走る目的や目標、楽しみは違うので、心拍数を思い切りあげて走るような練習会だけではなく、効率よく走るためのランニングフォームを作る練習会、そして街ランや、海までオーバーナイトランしたりと非日常を味わうことができるような練習会も開催しています。
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