本日、熊谷の競技場で開催された埼玉マスターズ陸上選手権大会の1500mと800mで1位になりました。
昨年からマスターズ陸上にチャレンジしてから、メダルのない記録会で1位になったことはあるけど、メダルや賞状をもらえる◯◯マスターズ陸上選手権大会では2位が最高でした。
今回は1500m走ってから、1時間後には800mの招集・スタートというタイムスケジュールだったので、800mに関してはいかにダメージを抜いて走れる状態に戻せるか?という体力回復競争的な一面もありました。
実際は、1500mフィニッシュ直後に100mがあったけど、流石に100mを走ってしまうと800mは勝負できないとDNSにしました。スタートブロック使って練習したので、スタート練習のつもりで走ろうかなんて気持ちもありましたが、身体のダメージもあるけど、それ以上に800mに集中できないと感じました。
(余談)今まで出たマスターズ陸上は全てエントリー時にタイムスケジュールが決まってませんが、やはりエントリー時に、仮のタイムスケジュールの発表を主催者に依頼したところ、来年は検討いただけるとのこと。募集時に参加人数が分からないので確定できないのは理解できますが、今回200m走った10分後くらいに1500m走ったウルプロメンバーもいましたが、スケジュールが分かっていたらこのようなエントリーはしません。また午後から用事があるとしてもタイムスケジュールが分かっていれば午前中の種目にエントリーできます。
いきなり脱線しちゃいましたが、リザルトとレース展開を簡単に紹介します。
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1500m(M55)
1位 4:48.21(公認記録PB)
ラップはこんな感じだったと記憶してます。
0’58”-2’16”-3’34”-4’48”
0’58”-1’18”-1’18”-1’14”
この組はM50とM55が一緒にスタートします。レース前にM50に一人速い方がいることが分かったので、その方は追わずに、M55の選手をマークしつつ展開の変化に対応できるよう意識しました。
今回は、湿度の関係なのか暑さなのかスタート前はかなり気怠く、流しをしてもスピード出せない感じで、これからホント1500m走るの?って感じでした。ただ、過去にも同じことは何度もありスタートしちゃえば走れるのは分かっているから焦りはしないけど、この時期は仕方がないのでしょう。
スタート後、まず先頭に出て良い位置をキープしました。100m辺りから5人に抜かれましたが、ここで焦らず周りをよく見ながら走る。先頭のM50の選手はペースアップして差がついていくけど、その選手のことは頭から外す。300m辺りになると4位に上がり、前を走るのは2人のM50選手と、1人のM55選手。
300m通過は調子が良い時は55秒くらいで入るけど、今日は57秒をイメージしていたが58.5秒くらいでの通過となった。そして楽じゃない。そこからの2周は先頭は独走で、前の二人には少し離される場面もありましたが、差をつめてラスト1周を向かえる。
ラスト1周の鐘がなってM55の選手は前に一人。ラスト勝負まで我慢するか、先に出るか迷う場面だが、少しペースダウンしていたので、ここで前に出る。後ろから一人追ってくるが、それがM50かM55かは分からないけど逃げるだけ。
ゴールしてから追ってきたのはM50の選手と分かったけど、この時はM55の1位目指して残った力を振り絞ってスパートして逃げる。
このスパートでM50の1位との差も少し詰まったようですが、M50の2位の方を0秒57差で振り切りました。追っていただいたことで、公認記録の自己ベスト更新できました。
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リカバリー
そこから800mのスタートまでは時間がない中でいかに疲労を抜いて、そして集中できるかで勝負は決まります。1500m1位になってホッとした気持ちもあるけど、800mの走りが悪すぎるとイマイチな気分になってしまう。結果はどうあれ今できることをする。
今回は自動車で行ったので、厚めのヨガマットを持っていきました。
マットに寝てボールで尻周りを解したり、ルコエランで身体のケアをしました。
またアスリチューン・エナゲインや、Catalyst リカバリー、経口補水パウダーなど摂取した。
どこまでリカバリー出来ているかは分からないけど、800mに出る大半の選手は1500m走っているから条件は同じ。
事前に800mの選手の今年の記録などチェックした中で、5月の埼玉マスターズ記録会で負けた方もいましたが、その方は1500mを走っていないので今回も勝てないかもしれないと思ったが、あと2周走るだけ。勝てるチャンスがあれば勝ちにいくだけ。
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800m(M55)
1位 2:21.92
ラップはこんな感じだったと記憶してます。
1’12”-1’09”
800mのスタートはセパレートコースで100mからオープンになるけど、100m時点で4番手くらいか。やはり1500mを走っていない選手がペースを上げる。400m通過は三番手だけどタイム掲示は1分12秒を過ぎていた。二人が速いのではなく私が遅いのだ。
とにかくこの差をつめないと3位に終わる。400mから早い段階で少しづつでも詰めたかったが、上記画像で2位の選手がペースアップして1位の選手を抜き、二人ともペースアップしていくから差を詰めるどころかむしろ開く。
上記画像は550m付近だけど、これだけ差がついていた。この場面はもちろんキツイのだけど、とにかく前を追いかけるしかない。
諦めなければ何が起こるか分からないし、諦めたらそこでお仕舞い。
そして、最後までもつか分からないけどスパートした。
650m付近で一人に追いつくが先頭とはまだこのくらい差があるし、先頭も2位もはまだ脚が動いていた。
画像はラスト100mだが、2位の選手が粘って中々抜けなかったけど先頭との差は詰まってきた。
最後の直線に入ってもう一段階スパートかけて2位浮上するも、先頭とはまだこんな差があった。しかし、この辺りで残り距離と先頭とのスピード差からこれは追いつけると確信していた。
そして、ラスト10mを切ってから抜いた。
2:21.92というタイムはPBではないけど、1周目ラップを考えたら、よくここまで上げられたと思う。
今回はとにかくタイムより順位を狙っていたので、両種目とも1位になれたのは嬉しかった。
また、約1時間のリカバリーでもこのタイムで走れたのだから、1本だけなら2分20秒は切れそうです。
関西から参加したM55の選手が話すには、関東のM55は非常にレベルが高く層が厚いと話していたが、切磋琢磨できるライバルがいることは環境に恵まれているということ。このような緊張感あるレースをできるライバルがいることに感謝です。
また、8月7日開催の関東マスターズ陸上選手権大会の1500mと800mでラスト上げて順位を上げることができたけど、中距離を始めて2年目で少しづつレース運びが上手になってきたように感じます。
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スパイクは直前まで迷った
今年のマスターズ陸上はニューバランスMD-Xを主に履いていましたが、関東マスターズ前に突き指して保護用のテーピングを巻いたことで厚みを増してスパイクがキツくなってしまったので、その時は少しサイズに余裕があったアシックスメタスピードLDを履きました。
突き指は治ったので、今回はMD-Xで走る予定でしたが、木曜日にトラックで履いてみるとイマイチしっくりこない。そこで会場にその2足と、ナイキ ドラゴンフライを持っていき、サブトラックで200m流しをして決めることにしました。(100mに出る可能性もあったので短距離スパイクも持参)
日差しが強くジョグもしたくないような暑さでしたが、800mほどジョグをして、スパイクに履き替えて力まずに200m走ってみた。
メタスピードLD 39″2
ドラゴンフライ 37″9
MD-X 38″7
ドラゴンフライが一番感触良かったけど、今年のレースでは1回も使ってないから迷う。MD-Xは足の浮腫があるのかややキツイ。
そこでもう1回、メタスピードLDを履くと、37″8とドラゴンフライより速かったので、関東マスターズ同様メタスピードLDに決めたが、前回はフィット感が良かったけど、今日は小指の上辺りがやや当たる気がした。結構微妙なことだけど、この感覚って大事なので、1500mのスタート地点にメタスピードLDとドラゴンフライを持っていき、流しをして決めることにしました。
すると、やはりメタスピードLDは今日の私の足だとあたりが出るのでドラゴンフライに決定。ドラゴンフライは購入直後に並行ピンに替えて使っていたけど、今回は純正のニードルピンで走るとやっぱり純正が走りやすかった。
3つのスパイクは異なるタイプのスパイクだけど、私の身体の状態によって合う・合わないが決まるのも面白い。
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ケッズトレーナーでのケア
関東マスターズから2週間でしたが、関東マスターズ3日後に、皇居→江ノ島オーバーナイトランをしたり、それなりに負荷の高い練習をしたり、月曜日に100mスタートの練習して尻周りの張りが強くなったりと、いろいろ重なり、身体の動きはイマイチでしたが、土曜日にケッズスポーツマッサージでケアを行ったことでギリギリ間に合いました。
ウルプロメンバーで金8個
今回、ウルプロから私含めて4人(30代から60代)が出場して、金メダル8個獲得です。そして全員自己ベストです。
全員で写真撮れなかったけど、みんな頑張りました。
こちらはウルプロメンバーと、800mを走った女子選手。
こちらは、仕事が多忙な中でもさまざまな種目で自己ベスト更新しているウルプロメンバーです。
今回、写真を撮れなかったのだけどKさんはW65で大会新記録を3つ出しました。おめでとうございます!
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自らを常にアップデート
最後になりますが、私はウルプロ®︎の代表でコーチですが、学生時代や社会人で陸上競技歴のない市民ランナーです。(健康運動指導士やスポーツプログラマー、JAAFジュニアコーチなどの資格は所持)
初めて大会に出てから18年経ちますが、今でも大会に出るのが好きだし、自己ベストを出せるよう試行錯誤しています。市民ランナーのコーチに必要な要素は色々ありますが、それらのことも大事な要素だと思っています。自分自身が自己ベストを出したいと思えば、走る練習の内容だけではなく、筋力トレーニングや、ランニングフォーム、レースマネジメント、身体のケア、休養、栄養、サプリメント、シューズなどあらゆるものに興味を持ちます。それらの中には日進月歩のモノもあるのだから常にアップデートする必要があります。そして好きなことだから苦労することなくインプットできますし、アウトプットする場もたくさんあるのだから、知識・経験は積み上がっていきます。
また、ウルプロメンバーから、どこどこが痛いというような話を小耳にはさむことがあれば、スポーツマッサージなどにいくことをすすめるだけではなく、なぜその箇所が痛くなったのかを考えます。自分自身が痛めた経験がある箇所でないとイメージしにくいこともあるので、その時はケッズスポーツマッサージでケアを受けながら、「自分のことじゃないのだけど、どのような動きをするとこの部位が痛くなりますか?」とか「それって背中の張りが強いと、そこは張りやすいですか?」「○○のようなランニングフォームだと痛みが出やすい箇所ですか?」など、当該メンバーの走りなどをイメージしながら質問して、教えてもらったことに対してさらに深掘りしていきます。
そのような積み重ねをずっと続けています。その積み重ねがランニングフォーム指導に繋がっていますし、自分自身のランニングフォーム改善にも繋がっています。
私は56歳ですが、今年だけでも自己ベストを7回更新し、18年連続して自己ベスト更新しています。なぜ自己ベスト出せたかといえば常にアップデートしているからです。そしてこれからもアップデートは続きます。
私のマスターズ陸上全記録
開催日 | 大会名(略称) | 種目 | 記録 | 順位 |
2021年7月22日 | 東京マスターズ陸上選手権 | 1500m | 4分58秒43 | 3位 |
2021年7月22日 | 東京マスターズ陸上選手権 | 800m | 2分23秒13(PB) | 3位 |
2021年8月22日 | 埼玉マスターズ陸上選手権 | 800m | 2分24秒81 | 2位 |
2021年8月22日 | 埼玉マスターズ陸上選手権 | 1500m | 4分54秒65 | 3位 |
2021年10月23日 | 東日本マスターズ陸上選手権 | 800m | 2分25秒47 | 3位 |
2021年10月23日 | 東日本マスターズ陸上選手権 | 400m | 1分04秒42(PB) | 6位 |
2021年11月13日 | 東京マスターズトラック記録会 | 800m | 2分24秒60 | 1位 |
2021年11月13日 | 東京マスターズトラック記録会 | 400m | 1分05秒59 | 3位 |
2022年5月5日 | 埼玉マスターズ陸上記録会 | 100m | 14秒23 | |
2022年5月5日 | 埼玉マスターズ陸上記録会 | 1500m | 4分53秒72 | 1位 |
2022年5月5日 | 埼玉マスターズ陸上記録会 | 800m | 2分21秒62(PB) | 2位 |
2022年5月8日 | 東京マスターズ陸上記録会 | 800m | 2分23秒45 | 3位 |
2022年5月8日 | 東京マスターズ陸上記録会 | 400m | 1分05秒45 | 1位 |
2022年7月9日 | 東京マスターズ陸上選手権 | 1500m | 4分54秒09 | 3位 |
2022年7月9日 | 東京マスターズ陸上選手権 | 800m | 2分25秒16 | 5位 |
2022年8月7日 | 関東マスターズ陸上選手権 | 1500m | 4分49秒94(PB) | 2位 |
2022年8月7日 | 関東マスターズ陸上選手権 | 800m | 2分21秒05(PB) | 3位 |
2022年8月21日 | 埼玉マスターズ陸上選手権 | 1500m | 4分48秒21(PB) | 1位 |
2022年8月21日 | 埼玉マスターズ陸上選手権 | 800m | 2分21秒92 | 1位 |