日本人選手が1,2フィニッシュ〜2022年IAU100km世界選手権〜

大会前日に、日本代表選手のタイムや、現在の世界のレベル感をお伝える視点でこちらの記事を作りました。

そして、Facebookページで途中経過をお知らせしましたが、今回は公開されている情報をもとに何回かに分けて記事を作ります。本気で次回の世界選手権出場を狙っている方だけではなく、100kmで自己ベスト更新を狙っている方、これからチャレンジしようと思っている方も参考になる内容にします。

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画像は、選手団として現地入りしている、ELDORESO代表の阿久澤 隆氏から提供いただきました。

ASICS x ELDORESO
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(全て敬称略)

リザルト(男子個人)

順位タイム氏名平均ペース
16:12:09岡山 春紀(コモディイイダ)JPN3:44
26:17:19山口 純平(ELDORESO)JPN3:47
36:18:47Wiersma, PietNED3:48
46:19:01Håkansson, Sebastian ConradNOR3:48
56:19:51Ruel, GuillaumeFRA3:48
66:21:43風見 尚(愛三工業)JPN3:50

1位 岡山 春紀(コモディイイダ)

2位 山口 純平(ELDORESO)

6位 風見 尚(愛三工業)

2018年に開催された前回大会は山内 英昭(浜松ホトニクス)が6:28:05で優勝し、6位は風見 尚の6:42:30でした。コースが違うし気象条件も違うので単純に比較はできませんが、前回の優勝タイムでは今回6位に入れなかったのです。

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世界トップを目指す条件

優勝した岡山選手の平均ペースは3:44/kmペースですが、前半50kmはほぼ3’36/kmで走っていたので、フルマラソン通過は2時間30分そこそこです。このペースを余裕持って走れないと勝負にならないのです。そのためにはフルマラソンを2時間15分程度で走る力が必要になってきます。そして3選手はこの水準で走りますし、今回の日本代表選手と競い合った選手も、その水準のスピードを持っています。

その上で100km走る心身の強さが必要になるのです。

もし、本気で2年後の世界選手権に日本代表として出場を目指すのであれば、フルマラソン2時間15分が一つの目安となり、超持久系タイプであっても2時間20分は切らねば日本代表に入ることは難しいでしょう。そのくらい100kmのレベルは高くなっています。

参考までにフルマラソンを2時間15分で走れる選手が2時間30分で42.195km地点を通過するのを、フルマラソン3時間の選手に置き換えると42.195km地点を3時間20分で通過するイメージです。

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リザルト(男子団体)

順位タイム平均タイム
1 18:51:12日本6:17:04
219:55:10フランス6:38:23
320:05:58南アフリカ6:41:59
420:08:17ドイツ6:42:45
520:27:07イギリス6:49:02
620:31:40ポーランド6:50:33

前回大会に続き、日本が団体優勝を果たしました。団体戦はチーム上位3人の合計タイムで争われますが、今回日本は山内選手が欠場となったための、全員が完走する必要がありました。その中で全員が素晴らしい走りをしたことで、2位のフランスに1時間以上の大差をつけました。また前回の日本の優勝タイムは19:37:01なので、その記録も45分以上短縮しました。

しかし、他国のレベルも高まっています。前回2位の南アフリカのタイムは20:33:49でしたが、そのタイムは今回6位のタイムにも劣っています。日本がレベルアップする中で、世界のレベルも高まっているのです。

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今大会後の世界歴代ランキング(100kmロード)

順位タイム氏名
16:09:14風見 尚JPN
26:09:26Walmsley, JimUSA
36:12:09岡山 春紀JPN
46:13:33砂田 貴裕JPN
56:14:18板垣 辰矢 JPN
66:15:18Santalov, KonstantinRUS
76:15:30Praet, Jean-PaulBEL
86:17:19山口 純平JPN
96:18:09Nunes, ValmirBRA
106:18:22山内 英昭JPN
116:18:24Ardemagni, MarioITA
126:18:26Larkin, VasiliiRUS
136:18:47Wiersma, PietNED
146:19:01Håkansson, Sebastian ConradNOR
146:19:20Way, StevenGBR
156:19:51Ruel, GuillaumeFRA
166:20:44 Volgin, AlekseiRUS
176:20:49早坂 光司JPN
186:20:59 Masarygin, AleksandrRUS
196:22:08 三上 靖文 JPN
206:22:44 Buud, JonasSWE
(DUV ウルトラマラソン統計の数値を利用)

100kmトラックの世界記録はSorokin, Aleksandrの6:05:41ですが、上記は100kmロードの世界歴代ランキングです。日本人選手がTOP10に6人入っているのも特筆すべきことです。また今回出場していない選手の中にも6時間20分を切るパフォーマンスを持つ選手はいます。

2019年に開催された後(コースの問題で非公認大会)、3年連続中止になったサロマ湖ウルトラマラソンが来年開催されたら、世界記録を狙えるパフォーマンスを持つ選手が集って集団走ができれば、6時間切りのタイムが出る可能性だってあります。

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ウルトラマラソンのイメージ

100kmマラソンは、チャリティーで24時間走る番組のイメージから、ゆっくり歩いたり休んだりしながら進むイメージを持っている方が世間の方々では圧倒的に多いでしょうが、世界トップレベルの日本人選手はその1/4の時間で走ります。また24時間走の世界記録は309.399kmで日本記録は原良和選手の285.366kmと、同じ時間で3倍程度の距離を走ります。

今回、日本が個人・団体で世界一になりましたが、主要テレビや新聞どころか、ネットニュースでもほとんど報道されていません。この状況は今後も中々変わらないと思いますが、少なくてもランナーの中では知っておいてほしいことです。

シューズ

今回、岡山選手、山口選手はアシックスのシューズを履いていました。一時期はトップアスリートも、市民アスリートもほぼナイキでしたが、アシックスがメタスピードを出し、さらにメタスピード+を出したことで私の周りでもアシックスを履くランナーが増えてきました。

アールビーズを子会社化したりとアシックスはアグレッシブな展開をしていて、今後の展開が楽しみです。

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