中距離、マラソン、ウルトラマラソンなど距離が変わればキツさの種類も変わってきます。800mには800mのキツさがあるし、24時間走には24時間走のキツさがあります。時間を計算したら800m2分20秒は1日(24時間)の0.16%しかないのだからキツさの種類が違って当然です。
さて、現在は800mなど中距離からフルマラソンのシーズンインに向けての移行期になっています。
移行期にすべきことはキツさに慣れる
移行期にすべきことはいろいろありますが、端的に言ってしまえば『キツさに慣れる』ことではないかと思ってます。
フルマラソンは10月末で、ハーフマラソンは10月2日の札幌マラソンが初戦となります。どちらも最初から良い結果を残そうなどとは思ってませんが、大会までの限られた時間で出来ることはして、コンディションを整えてスタートラインにつけるよう努力します。そうすれば出来なかったことなど明確になるし、次のレースに繋がります。
そのために、この週末に5000mを2本走ってきました。
土曜日にM×Kディスタンスの非公認レース、日曜日に東京マラソン財団主催の公認レースです。
8月まで中距離主体で、9月からロードレースに向けた練習を開始して少々身体に疲労が出ているタイミングですが、5000mを2日連続して走ることで心肺的なキツさを思い出そうと思ったからです。
先々週、サブ3ペースで21km、先週はキロ5で30kmなど走った時に感じたのは予想より脚はできているということ。その上で、心拍数が上がった状態で粘る練習はほぼできていません。
800mはキロ3切って走りますが、キツい心拍数に上がる頃にはフィニッシュ直前で、心肺もキツいけど短時間です。むしろ脚が動かなくなってきます。800mに比べると1500mはきつい時間が長いけど、それでもキツさを我慢するのは800mくらい。
5000mは、中距離と比べると心肺的なキツさが増します。半分の2500mでキツくなれば2500m耐えなければなりません。
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中距離自己ベストのスピードを繋げたい
今年800mと1500mは自己ベスト更新しました。
800m 昨年 2’23″→今年 2’20”
1500m 昨年 4’46″→今年 4’42”
スピードはついていますが、これを5000m以上の長距離に繋げていきたいと考えています。
現状把握の3000mの結果は
今回、5000m走るにあたり、現時点の疲労度など加味して、実際どのくらいで走れるのかをチェックするため木曜日に3000m走ってみました。
結果は11分01秒(1’26-1’29-1’28-1’30-1’28-1’28-1’27-0’43)
1周88秒で3000mは余裕度は全くなく、このペースで5000m走っても18分20秒。実際この時5000mまで走ると18分30秒くらいの感覚でした。
ある意味、自分の感覚通りの結果になりましたが、大会になればペーサーがつくし、集中するから速いペースで走れる。当然キツくなるけど、そのことでキツさへの耐性がついてきます。そのようなことを反復することで、疲労が抜けた状態で走れば自己ベストも狙えます。
そのためにも、今回は楽に走っちゃダメと決めていました。
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初日は非公認5000m
初日のM×Kディスタンスは3組目で、ペーサーは17分45秒、18分00秒、18分15秒、18分30秒と4人つきます。
今の状態で最も良いタイムを出そうと思ったら、18分15秒ペーサーについていくか、18分30秒ペーサーについて、後半余裕あるならペーサーの前に出て、前からこぼれてくるランナーを抜いていくような展開です。
ただ、今回はタイムよりキツさに慣れるという目的があるので、キツめのペーサーについて落ちたら次のペーサーについて粘ることにしました。
会場に早めにつき、アシックスブースでマジックスピード2など試し履きをしてると雨が強くなってきて屋根があるところに退避しました。落雷もあり5000m1組目が終わったところで長く中断。そして2組と3組、4組と5組が同時スタートと発表されました。
2組は35人、3組は33人、それにペーサーが合わせて8人だから合計76人。。DNSもいるだろうけど、過去こんな参加者数で5000mを走ったことありません。
まだ雨は降ってましたが、暑くはなく風もなくコンディションは悪くない。参加人数が多いことでの走りにくさを考えてスタートは速めに入って良い位置につくようにしました。
昨日も5000m走っているので少し記憶があやふやになっていますが、18分ペーサーについて走りましたが、2000mか2400mあたりでつけなくなり、少しづつ離れたタイミングで18分15秒ペーサーが前に出てくれたので、キツイながらも粘る。記録証を見ると3000m通過は10分50秒でしたが、残り4周くらいでつけなくなりました。
ラストはやや上げて18分21秒。
レース前に考えていたようなタイムでは走れましたが、走り終わったあとはグッタリです。久々に5000mのキツさを思い出しました。
今回は気温や風などコンディションは悪くないけど、計測マットに雨が溜まっていて2回滑りました。スパイクなら滑ることはないのでしょうがランニングシューズなので結構ヒヤッとしました。2回目滑ってからはストライドを調整してマットに乗らないようにしましたが、大雨の時はそのようなことにも注意して走らないとダメですね。
昨年10月に17分53秒の自己ベストを出しましたが、9月の大会は18分46秒で、10月初旬が18分26秒だったことを考えると、9月に18分21秒はまあ走れたと思ってます。
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2日目は公認5000m
そして日曜日の東京マラソン財団主催の公認5000mも同じく京王線飛田給まで片道2時間かけて行きましたが、土曜日とうってかわって非常に日差しの強い日になりました。
ただ、私がスタートする5000m2組目あたりになると涼しい風が吹いてきて、さほど暑さを感じなくなりました。
軽くアップをすると、前日にセルフケアをしたけど、それでは追いつかない疲労感を感じました。もちろんそれはエントリーした時から分かっていたことで、この状態でどれだけ走れるのかを試す絶好の場になりました。
こちらはペーサーはいないので自分でペースメイクをする必要があります。
前日走っているから抑えめに入って余裕があれば終盤上げるのでは2日連続してエントリーした意味がないので、とにかく速めに入ってキツくなってからどれだけ粘れるかを実行しました。
シューズは25mm以下の規定に合致した、アシックスの樹脂製スパイクを履きました。1500mで使ったことはありますが、5000mで使うのは初めてです。
タイム的には大きく失速しなければ19分台になることはないだろうけど、客観的に考えると18分30秒から40秒くらいになると思っていました。
スタートは速めにでて200m通過は40秒。5000mとしては速いけど、中距離的には楽なペースです。200m辺りからペースを落ち着けました。
1000mまでのラップはこんな感じでした。
3’37(1’23-1’30-0’44)
2周目落とし過ぎたので3周目から戻しました。
そして1000mから2000mは3’39でしたが、何人か前を走っていた選手のペースがじわりじわり落ちていき、合わせて私のペースも落ちて、そのあとのラップは3’50、3’52と少し落ちすぎでした。
レース中ラップはとるけど見ていなかったけど、4000m通過で時計を見ると15分ジャスト。このままでも18分台は出せるけど、結構ギリギリになってしまう。ペースアップを試みるけどペースを落とさないのが精一杯で、そこから600mは2’18。
ラスト1周になり5mほど前にいた3人を抜こうとするも、前もペースアップするから差はつまらない。ラストの直線に入る辺りから一気にペースを上げて抜くと一人の選手が同じくペースアップし、真横で競り合う展開になりました。そうなると負けたくはないからさらにペースを上げてフィニッシュラインで胸差で先着。
ラスト400mは79秒でしたが、ラスト100mはスプリントでした。
タイムは18分36秒74
競り合った方とは0秒03差でした。。
スプリント勝負になるとは思いませんでしたが、楽しかったです。(流石にふくらはぎを使いました・・・。)
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2日の比較
2日続けて5000m走ったことは過去あったかどうか記憶ないけど、どちらも想定したタイムで走れたのと、キツくなってからペースは保てなくとも最低限の落ち込みで耐えることは出来たので、これで5000mのキツさへの耐性は少しついてきました。ハーフマラソンはキロ4をやや切るペースで走る予定なので余裕度はあると思いますが、今度はハーフマラソンのキツさを思い出してきます。
2日間の条件を比較するとこんな感じです。
土曜日 | 日曜日 | |
大会名 | M×Kディスタンス | ONE TOKYO トラックタイムトライアル |
大会種別 | 非公認 | 公認 |
タイム | 18分21秒9 | 18分36秒74 |
シューズタイプ | 厚底カーボンシューズ | 長距離スパイク |
シューズ | メタスピードスカイ+ | メタスピードLD |
ペーサー | 有 | 無 |
天候 | 雷雨後の小雨、気温は良好・風なし | 晴、やや風あり |
レース前疲労度 | 中 | 大 |
初日
2日目
ガーミンのデータをみると明らかに初日の方が頑張っています。2日目は途中からほぼ心拍数的に同じキツさで走っているのでペースは落ちています。
両日ともスタート前にアスリチューン・エナゲインを2個と、カタリスト・ナチュラルカフェインを摂取しています。こちらは中距離レースの時も定番となっています。ハーフマラソンであればこれにプラスしてアスリチューン・ポケットエナジーをとります。
最後、脚に刺激を入れすぎましたが、疲労を抜いて良い状態にして札幌マラソンを走ってきます。そして5000mに関しては金沢マラソン前にエントリーしているので、そこで自己ベスト更新を狙います。