防府読売マラソンのスタート位置に男子選手の不満続出

防府は良い大会だったけど、あのスタートだけはおかしい!!

と、防府読売マラソンを走った多くの男性ランナーが話していましたし、私も同じように感じました。

防府読売マラソンで自己ベストを出すこともできましたし、大会運営に関しても大半の部分で満足しているのですが、これは次回大会では改善して欲しいと思います。

サブ3の男子ランナーはかなり不満に感じていることですが、結構知らないランナーもいることなので、どのようなことがことが不満だったのかを客観的事実に基づきまとめてみました。

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参加資格タイム

エリート男子・・・マラソン2時間26分以内、ハーフマラソン1時間06分以内

一般(男女とも)・・・マラソン4時間以内、ハーフマラソン1時間33分以内

*2018年11月1日以降の公認競技会でのグロスタイム

アスリートビブスの振り方

男子のアスリートビブス番号は招待選手は除きタイム順に振られています。(欠番があります。)

区分 ゼッケン番号 人数
招待 1 - 9 9
エリート 52 - 120 69
一般 151 - 2276 2,125
合計   2,203

一般ランナーが圧倒的に多いわけですが、2時間39分台のランナーが300番前後、2時間49分台のランナーが500番前後と思われ、私(資格タイム:2時間59分13秒)は913番なので、1000番前後までがサブ3ランナーと思われます。そして2000番台は3時間台後半です。

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整列方法

スタート地点は、中央分離帯を挟んで両車線に整列しました。Aブロック、Bブロックといったアスリートビブスにブロックが記載されているわけではなく、大会スタッフが番号を書いたプラカードを持ち、選手はその位置に整列します。

先頭は招待選手やエリート選手で、その後一般ランナーが並びます。アスリートビブス番号は資格タイム順に割り振られているため、基本速いランナーから遅いランナーと並びます。

私が整列した位置は901番から1050番までの150人の選手で、前の位置は751番から900番だったので、前方に向かって左側車線は全員男子選手で、(招待選手、エリート)(151 – 300)(301 – 450)(451 – 600)(601 – 750)(751 – 900)(901 – 1050)と整列していたと思われます。

並んだ順に待機するので、913番の私の横に1000番前後の選手が整列するなど完全に速い順ではありませんが、概ねタイム順になります。

速い選手から遅い選手と並ぶことでスタートがスムーズになり、最も大事故が起こりやすいスタート直後のリスクを軽減することができます。そしてスタート後も無理な追い抜きなどが減るためストレスなくレースを進めることができます。

日本陸連規則に掲載された留意点

日本陸連が定めた規則の中に『公認の道路競走競技会における留意点』という記述があり、そこには以下のような一文があります。

スタートの並び順は,登録者と未登録者を分けて整列させる必要はなく,安全な競技運営の観点から登録,未登録に関わらず参加者の持ちタイム順に並べることが望ましい。

以前は、陸連登録者が前で、未登録者がその後ろというケースが大半でしたが、今は混在してます。理由は持ちタイム順に整列しないと転倒など事故のリスクが高まるからです。

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自分より遅い選手が前に整列するとは・・・

整列しスタートまでの時間、靴紐を結び直したりしていると、ふと違和感を感じました。私は今回の参加者のなかで前から40%くらいの速さ(=アスリートビブス番号)なのに、左側車線で最後列になっているのです。右側車線を見ると、私の横には2000番などの男子選手が待機しているのです・・・。どうやら男子の1051からは進行方向右側の前方に整列しているようです。

周りの選手と、まさかこのまま同時にスタートすることはないですよね??私たちがスタートラインを超えたタイミングで、右側の選手をスタートさせるのですかね?なんて話をしていましたが、左右関係なく同時スタートでした。

私のスタートロスは22秒と想定内ですが、通常であればスタートラインを超えてしまえば前にいる選手は私より速い選手ですから、スムーズに走れるはずですが、今回は前に1500番など4桁番号の選手がたくさんいて、スピード差があり大変危険な状態でした。キロ5程度でマイペースで並んで走る選手の横を、自分のペースで走ろうとすり抜けるように走る選手もいてトリッキーな動きをするので接触転倒をしたくないとしばらくは抑えて走ることにしました。

ハイテクハーフのようにスタート位置を指定しない大会もあり、自分の前にキロ5の選手がいるから抜く一方で、キロ3くらいの速い選手が私を抜いていくなど、怖い思いをする大会もあります。そのような大会の場合はスタート直後に速い・遅い選手が混在するのは仕方がなく、選手のモラルに任せるしかありません。

今回走った防府読売マラソンは、主催者がタイム順にアスリートビブス番号を割り振ってプラカードで整列位置を指定しているのだから、速いランナーより遅いランナーが前に整列するなどあり得ないことなのです。

ウルプロメンバーでゼッケン200番台後半の選手(2時間39分台)に聞いても、スタート直後は自分の前に1000番台の選手がいて驚いたし走りにくかったと話しています。

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アスリートビブスごとのロスタイム

私の位置からは右側車線に並んだ選手がどのような感じだったのかは分からないので、最も客観的データであるロスタイムを調べてみました。

上記記載のようにプラカード内はタイム関係なく整列しているので、ざっくりイメージできるように100番単位で調べました。出走していない番号もあったのでその場合は次の番号で調べました、

アスリートビブス番号ロスタイム備考
1512秒
2003秒
3006秒
4007秒
50011秒
60014秒
70013秒
80022秒
90022秒
913(私)22秒
105023秒901〜1050のブロック
10515秒ここから進行方向右側前へ
10525秒
10533秒
10543秒
10555秒
10606秒
11004秒
12006秒
13008秒
130110秒
135012秒
139917秒
140119秒
150021秒
160128秒
170035秒
180038秒
190039秒
200034秒
210139秒
220247秒

正確にゼッケン順に並んでいるわけではなく、150人程度のブロック内は並んだ順であり、また動き出してから慌てて前に出る選手もいれば落ち着いて前に出る選手がいるので多少はズレはありますが、明らかなのは1050番と1051番を境になっているのはよく分かります。

ちなみに私のロスタイムは22秒でしたが、私より600番くらい後ろのゼッケン番号1500の選手が先にスタートラインを超えています。この選手はスタートから5kmを26’20で走っているのでキロ1分以上差があります。

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女子選手のロスタイム

今回の整列を考えるのに女子選手の整列についても併せて考える必要があるのでロスタイムを調べてみました。私の位置からは右側車線に女子選手と、1501番以降の男子選手がどう並んだのか分からないので、女子選手にヒアリングもしてみました。

アスリートビブス番号ロスタイム備考
50011秒
50103秒
50202秒
50302秒
50406秒
50504秒
50608秒
50704秒
50805秒
50903秒右側最前列は5100までと思われる。
510112秒
511013秒
512013秒
513014秒
514015秒
515016秒
516017秒
517124秒
518020秒
519023秒
520030秒
521025秒
522025秒
523028秒
524028秒
525025秒
525130秒
525235秒
526036秒
527036秒
528037秒
528436秒

男子1051番以降と合わせると右側は、このような整列だったと思われる

(女子)5001 – 5100

(男子)1051 – 1350

(女子)5101 – 何番までかは不明

それ以降も男女別にプラカードはあったと思われる。

実際女子選手に聞くと、スタート直前には男子選手が最前列の女子選手のところに分け入ってきたと話しているので、ロスタイムに多少のバラツキはありますが、ロスタイムは、ほぼアスリートビブス番号通りとなっています。

ロスタイムごとに並べてみた

先ほど調べた番号をロスタイム順に並べてみました。ほんの一部の番号ですがイメージしやすいと思います。

ロスタイム男子番号(左車線)男子番号(右車線)女子番号(右車線)
1秒25001
21515020
320010535090
411005070
510515080
630012005040
7400
813005060
9
101301
11500
1213505101
137005110
146005130
155140
165150
1713995160
18
191401
205180
211500
22800
2310505190
245171
255210
26
27
2816015230
29
305200
31
32
33
342000
3517005252
365260
375280
381800
391900
40
41
42
43
44
45
46
472202

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どのような整列にしたらよかったのか?

女子選手にはエリート区分はありませんが、表彰区分があり実業団選手も参加しているので前方からスタートすることに異論はありません。東京マラソンなどでもエリートは男女左右に分かれてスタートしています。

スタート地点に中央分離帯があろうとも、その分離帯にこだわらずに、最前列は男子エリートと、女子エリートクラスの選手が整列した後は、タイム区分順に中央分離帯がないものとして前から配置していけば今回のようなことは起こりません。女子に関してもエリートクラス以外は男女で整列位置を分ける必要はありませんが、分けるのであれば、女子選手数は今回全体の1/9程度なのだから片側車線の1/3から1/4を女子選手の列にしたら良いのです。

とにかく、2時間30分台の男子選手より、3時間台の男子選手が前に整列するのは、日本陸連規則の観点からもおかしいし、安全面でも問題があるし、参加選手の心情からも大きな違和感を感じます。

トップアスリートが日本代表を狙ってしのぎを削るレースであり、制限時間4時間以内、給食などない硬派なレースである防府読売マラソンは私の中ではかなり好きな大会であり、今後も出場したい大会です。好きな大会だからこそ特に安全面で支障が出るリスクが増すところは改善してほしいです。

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