2022年12月3日から4日にかけて台湾で開催された東呉国際ウルトラマラソンの24時間走で仲田光穂選手が256.024km走りアジア記録を更新し優勝しました。2011年の同大会で工藤真美選手が出した255.303kmを11年ぶりに更新しました。工藤選手の記録は2017年に破られるまでは世界記録でした。
また、兼松藍子選手が自己ベストを更新する245.678kmで2位、楠瀬祐子選手が222.590kmで4位と上位入賞を果たしました。
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2022年世界ランキング
仲田選手 2位
兼松選手 9位
楠瀬選手 31位
歴代世界ランキング
世界 | 国内 | 記録(km) | 名前 | 国 | 開催年 |
1 | 270.116 | Herron, Camille | USA | 2019 | |
2 | 261.170 | Falk, Therese | NOR | 2021 | |
3 | 260.679 | Pazda-Pozorska, Malgorzata | POL | 2022 | |
4 | 259.991 | Bereznowska, Patrycja | POL | 2017 | |
5 | 256.405 | Dauwalter, Courtney | USA | 2017 | |
6 | 1 | 256.024 | 仲田 光穂 | JPN | 2022 |
7 | 255.587 | Niwinska, Aleksandra | POL | 2022 | |
8 | 2 | 255.303 | 工藤 真美 | JPN | 2011 |
9 | 254.288 | Alder-Baerens, Nele | GER | 2019 | |
10 | 253.580 | Gicquel, Stephanie | FRA | 2022 | |
— | — | — | — | — | — |
23 | 3 | 245.678 | 兼松 藍子 | JPN | 2022 |
32 | 4 | 243.381 | 坂根 充紀栄 | JPN | 2012 |
36 | 5 | 241.426 | 稲垣 寿美恵 | JPN | 2010 |
63 | 6 | 234.618 | 松本 ゆり | JPN | 2017 |
67 | 7 | 233.863 | 鈴木 琴美 | JPN | 2006 |
78 | 8 | 232.418 | 白川 清子 | JPN | 2011 |
89 | 9 | 230.609 | 青谷 瑞紀 | JPN | 2016 |
106 | 10 | 229.146 | 能渡 貴美枝 | JPN | 2006 |
108 | 11 | 228.907 | 岡 さゆり | JPN | 2013 |
116 | 12 | 228.289 | 楠瀬 祐子 | JPN | 2019 |
144 | 13 | 224.469 | 沖山 裕子 | JPN | 2003 |
150 | 14 | 223.763 | 藤田 直美 | JPN | 2005 |
152 | 15 | 223.659 | 伊藤 夕子 | JPN | 2011 |
159 | 16 | 223.257 | 桑原 章恵 | JPN | 2009 |
162 | 17 | 222.895 | 加村 雅柄 | JPN | 2003 |
177 | 18 | 221.383 | 兼平 靖子 | JPN | 2007 |
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1時間ごとの記録推移
東呉国際ウルトラマラソンは400mトラックの周回数で競われますが、仲田選手は24時間で640周と24m走りました。
こちらは大会開催中にアップデートされる記録を1時間ごとにキャプチャーし、その数値を集計した記録です。比較のために世界記録の記録の推移を横に並べてみます。
仲田選手の記録と世界記録をスタートから追っていくと、まるで同じ場所で優勝争いをしているかのような接戦だったことが分かります。
HERRON Camille選手の世界記録は1周1491mの周回コースで開催された2019年世界選手権で出された記録であり、仲田選手は400mトラックなので、気象条件含めて参考でしかありませんが、実質初めての24時間走で世界記録更新ペースで走ったことには24時間走を世界の舞台で戦った多くのウルトラランナーが驚いていました。
来年の世界選手権は今回の会場で開催される予定なので、世界記録更新ペースで争われることでしょう。
さて、今回の女子3選手と世界記録の1時間ごとの走行距離を色分けしてみました。赤がかなり速いペースで、薄くなるほど遅いペースになったことが直感的に分かるデータです。
HERRON Camille選手は女子では前人未到の270kmオーバーを目指してラスト2時間スパートをしたことが分かります。
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2023年IAU24時間走世界選手権
次回世界選手権の日本代表選考要項についてはJUA日本ウルトラランナーズ協会から発表されていますが、その内容はこちらにまとめています。
今回のレースも対象大会であり、3選手は以下のポイントを獲得しました。
順位 | ポイント | 名前 |
1 | 40P | 仲田 光穂 |
2 | 35P | 兼松 藍子 |
3 | 12P | 楠瀬 祐子 |
12時間走・100マイルもアジア記録
なお、仲田選手の12時間経過時の147.600kmは12時間走世界歴代3位、100マイル通過タイム13時間09分09秒は世界歴代2位で、ともにアジア記録を更新しました。また今回の100km通過タイムは7時間59分52秒です。
世界記録更新時に書いた記事はこちらです。
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