50kmレースのペースについて

週末に開催された50km世界選手権代表選考会の結果などはこちらの記事にまとめました。

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レースを見ながら、思ったのはフルマラソンより8km弱長い距離の50km(50000m)とフルマラソンのタイム相関です。フルマラソンと100kmも一定のタイム相関はありますが、当然ながら距離が近ければ近いほど相関性は強くなります。

計算する前にフルマラソン平均ペースの5%増程度かとイメージしました。例えばサブ3なら平均4分15秒ペースですから、1.05倍すると4分28秒程度。そのペースでフルマラソンを走ると3時間08分程度なので、そのくらいで42.195kmを通過すれば残り8km弱はそのペースを保って走れるような感じがしました。

上位選手のタイム相関

フルマラソンのタイムが分かっている上位選手で計算してみたのがこちらの表です。

男子9位の外池選手は今年の東京マラソンは2時間39分ですが、ベストは2時間30分を切っています。最近は練習が積めてきて走力が戻ってきたと話しているので2時間30分で計算しました。

計算結果は計算する前にイメージした1.05倍よりやや遅い1.06倍から1.12倍でしたが、上位選手全て直近フルマラソンやウルトラマラソンなど走っていて、今回は万全な状態でスタートしていないのだから、この大会を目標にピークを合わせて走れば1.05倍程度では走れるのでしょう。また400mトラックを125周という周回レースが得意か苦手かも影響していると感じました。山口選手は織田フィールドの芝生を結構速いペースで周回しているのを見かけますが、本人に聞いたところ周回は好きなようです。また仲田選手は3週間前に24時間走で256km走りましたが、その時は400m640周です。本人はレース後にあのレースに比べたら今回は全く気にならなかった。周回の耐性が付いたとフィニッシュ後に話していました。その意味では疲労が抜けた状態であれば仲田選手など1.05倍を切って走れるように感じました。

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1.05倍で走れるとすると

フルマラソンのペースの1.05倍で走れるとすると、世界最高記録の2時間38分43秒を切るにはどのくらいの走力が必要かと計算すると2時間7分33秒。1.04倍なら2時間8分47秒。1.03倍であっても2時間10分02秒と最低でも2時間10分を切るランナーでないと難しいようです。

フル2時間15分のランナーだと1.05倍すると2時間47分58秒、フル2時間30分だと3時間06分38秒、フル3時間だと3時間43分57秒。私が100km自己ベスト(8時間26分45秒)を出した2015年サロマの50km通過タイムは3時間56分51秒でしたが、50kmでフィニッシュなら当然もっと速く走れるし、3時間43分では走れそうな感じはします。

50kmサブ3など今回の上位選手のような市民トップランナーでないとできませんが、50kmサブ3.5もフルマラソン2時間50分を切るくらいの走力は必要そうです。

陸上競技場で開催される50000mが今後頻繁に開催されるかどうかは分かりませんが、道路や公園、河川敷など使ったレースより開催のハードルは低く、主催者からすると開催に係る費用や事故などのリスクも低くできると感じています。私自身、信号待ちがあったりアップダウンの大きなコースで開催される50kmより淡々とペースを刻める50000mを1回走ってみたと感じています。もちろん大会でなくても競技場で一人でもできるのですが、流石に大会でないと気持ちの上で走るのは難しいと感じています。

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