大会後に結果をFacebookページへ投稿するとたくさんのコメントなどいただきありがとうございます。
56歳になってフルマラソンで2回目の自己ベストを更新することができました。
また、参加したウルプロメンバーも私が知る限りにおいて半分くらいのメンバーが自己ベスト更新しました。
初サブ3、初3時間10分台、初サブ3.5、4レース連続自己ベスト更新というメンバーもいますし、自己ベストではないけど4年ぶりに公認大会サブ3.5や、ランニングから遠ざかっていたけど3ヶ月の突貫練習でサブ4復帰したメンバーなどそれぞれドラマがあるレースとなりました。
自己ベスト更新を続けるために大事なこと
今回は、レース中の記憶を記録に残しておきます。この振り返りの積み重ねが自己ベストを更新し続けるために必要なことなのです。
今年で2005年から19年連続で毎年自己ベスト更新を続けています。なぜそんなことができるのかと聞かれることがありますが、上記のことがその回答です。トレーニング方法やレースマネジメントなどはその手段であり、うまく走れたのはなぜか?うまく走れなかったのはなぜか?レース中に感じたことを自分の言葉にすることはとても力になるのです。
<スポンサーリンク>
リザルト
タイム 2:57:38 (グロス) 自己ベスト更新
年代別順位(M55-59) 51位/5431人
男子完走者は27,952人でそのうち5,431人が55−59才という割合に驚きました。通常の国内大会だとこんな割合にはならないから、海外人ランナーは50代以上が多いのでしょう。
従来の自己ベストは、公認記録(グロスタイム)は2時間59分03秒(2022防府)で、非公認記録は2時間58分53秒(2019古河はなもも)でしたが、今回のタイムでその辺り整理できて自己ベストは2時間57分39秒となりました。
<スポンサーリンク>
自己ベスト更新はできると思っていた
私はウルプロメンバーの練習の状況や体調などからどの程度のタイムが出せそうか、それを阻害する要因は何かはある程度分かります。阻害要因は気象状況だけではなく精神的なことや考え方など色々あります。コーチであればだいたいその辺りは分かると思います。
もちろん自分自身のことも分かります。客観的に現在の走力や体調、気象状況などからある程度出せそうなタイムは見えてきます。今回はレース前の調整がうまく行ったので自己ベスト更新はできると感じていました。
不安要素はスマホ故障
一番の不安要素はレース前日や当日にスマホを故障してスタートエリアに入場できないことでした・・・。
スマホで本人確認・体調管理を行うシステムは合理的ではありますが、スマホは機械なので一定確率で前日や当日に故障や落下などにより稼働しないことだってあります。ゼッケンや計測チップを忘れるのは本人の責任ですが、スマホが故障するのは不可抗力なのでそのあたりの救済策が欲しいと感じました。その辺りはあるのかもしれないし、事前に公表してしまうと悪用する人がいるので難しいところだと思いましたが、不安だったので書いておきます。
<スポンサーリンク>
事前に予測したタイム
エキスポで2時間55分を目標としている画像を撮影しましたが、レース前に予測したタイムは2時間55分から58分でした。もちろんトラブルなく無難に走った場合のタイムであり、転倒したり予期せぬ腹痛などに襲われたらその限りではありません。
2時間55分を切れば来年の別大マラソンはカテゴリー2となり、現在のカテゴリー3(2時間59分59秒以内)よりスムーズに走りたいペースの流れに乗れます。ただ別大マラソンはタイム順整列のため現在の2時間59分より少しでもタイムを伸ばせばより前からスタートできます。
そして、2時間57分を切れば、アボット年齢別世界選手権の出場資格を即時獲得できます。今年10月開催の世界選手権は全日本マスターズ陸上と日程が重なったことから見送りましたが、来年以降も出場するかどうかはさておき出場資格は獲得したいと考えています。
そして、このタイムをクリアできなくても自己ベスト更新というターゲットタイムはあるし、それが厳しい局面になってもサブ3があります。このように狭いレンジにさまざまなターゲットタイムがあるレースとなりました。
<スポンサーリンク>
レース展開
簡潔に書くと、スタートロスは13秒ながら昨年より導線の乱れた中を走ることで最初の1キロはぶつかってくるランナーも多く転倒しないように走りました。そんなことも影響してか当初予定では下り基調の序盤は無理しなくてもキロ4くらいになると思いきや、思ったよりペースが上がりませんでした。
GarminのGPSは高いビルが立ち並ぶ都心部では正確に働かず、またコースの幅が広いことから最短距離を走行できないことから表示されたラップペースより実際はかなり遅いことも度々ありました。
事前に想定していたので、5km表示ごとに手動ラップを押し、また画面に表示している距離を今回はラップ距離に変更しました。レース後にラップ距離を見ると短い区間で5.05km、長い区間で5.18kmでした。これだけ違うと表示されたラップペースを信用しちゃうとだいぶ遅れます。
当初は5km20’30-20’40で走りたいと思っていましたが、結局一度もその速度に入りませんでした。ただ疲労感もなく淡々と距離を重ねました。昨年はハーフ辺りでお腹が痛くなりましたが、今年は25km辺りで青梅マラソンでも感じた腹筋の張りを感じたので少し腹圧を落として微調整すると張りは緩和しました。ただ腹圧を落としたことでペースがやや落ちたので、そこからの5kmはそこまでとは違いやや頑張って走ることになりました。
それまでは心拍数が170まで上がらないようにコントロールして走れていたので20-25kmの平均は165でしたが、25−30kmは最大172、平均168まで上がってしまいました。170台から160台に落とそうとするも中々170から落ちない。この辺りは脚は残っていたのでペースアップすれば2時間55分も視野に入っていたけど、この状況ではそれどころではありません。30-35kmの5kmラップも初めて21分台に入ってしまいました。私は170を超えても短時間なら平気ですが、30km手前から超え徐々に上がっていくと心拍異常を起こすリスクが高まるので慎重に走りました。
それでも計算するとこのままのペースで走れば2時間57分は切れるので田町の折り返しを過ぎてからは、無理してでも世界選手権の出場権をとりにいくか、引き続きギリギリ安全にフィニッシュできる線を確かめながら走るかの葛藤がありました。
ただ、2021年青大のようにラスト5kmまで余裕でサブ3ペースだったのに、心拍異常でギリギリ救護のお世話にならずフィニッシュした経験があり、健康であれば次回もタイムを狙って走ることはできると、そのまま身体と対話しながら淡々と走りました。ラスト1kmの看板で時計を見るとスパートをかければネットで56分台はいけそうでしたが、心拍数は170から落ちていないのでスパートはやめて、最後の直線だけ気持ちよく上げてフィニッシュしました。ラスト2.195kmの最大心拍数は174でした。
昨年はラスト7kmから足攣りの気配が出てきたので騙し騙し走りましたが、今年は脚には不安はなくロングスパートできる状態だったので、多少の悔しさはありますが、今回のタイムなら次もまた自己ベストを狙えると前向きに考えることにしました。
<スポンサーリンク>
昨年とのラップ比較
また、改めて昨年のラップと比較すると年は1歳とりましたが、成長を感じることができました。
2023 | ラップ | 2022 | ラップ | 差 | |
ロス | 0:00:13 | 00:13 | 0:00:10 | 00:10 | +00:03 |
0-5km | 0:21:05 | 20:52 | 0:20:39 | 20:29 | +00:26 |
5-10km | 0:41:53 | 20:48 | 0:41:24 | 20:45 | +00:29 |
10-15km | 1:02:47 | 20:54 | 1:02:29 | 21:05 | +00:18 |
15-20km | 1:23:33 | 20:46 | 1:23:41 | 21:12 | -00:08 |
harf | 1:28:05 | 1:28:16 | -00:11 | ||
20-25km | 1:44:24 | 20:51 | 1:44:56 | 21:15 | -00:32 |
25-30km | 2:05:20 | 20:56 | 2:06:34 | 21:38 | -01:14 |
30-35km | 2:26:24 | 21:04 | 2:28:19 | 21:45 | -01:55 |
35-40km | 2:48:17 | 21:53 | 2:50:01 | 21:42 | -01:44 |
Finish | 2:57:39 | 09:22 | 2:59:13 | 09:12 | -01:34 |
net | 2:57:26 | 2:59:03 | -1:37 |
スプリットを比較すると、前半は昨年の方が速いがこれは混雑の影響です。そして15-20kmで追いつくと昨年の私をジワジワと引き離しています。昨年は25km以降サブ3ペースを保てていませんが、ことしはサブ3ペースを超えているのは調整した35-40kmだけです。
これで、昨年トイレのロスが足を引っ張りサブ3を逃した金沢マラソンの後から、防府、別大、東京と3回連続サブ3となりました。またキロ4で押していくのはもう少し心肺能力を高めないと厳しいですが、4’05/kmペースで走るのは十分可能だと感じています。ただ今回は平均で4’12/kmペースだったので、来シーズンは4’08/kmペースで押していきたいと思っています。少しづつでも伸ばせていけば楽しいです。
シューズはアルファフライの新品
シューズは色々迷ったけど、別大で初めてアルファフライをフルマラソンで試してサブ3できたので、今回もアルファフライで走りました。別大で履いたアルファフライは非公認トラックレースや江東シーサイド10km、足立フレンドリーハーフ、ハイテクハーフなどそれなりに履いているので、今回は新品にしました。金曜日に織田で軽く走って擦れなどないようにだけしました。
アルファフライ2も購入しましたが、まだ十分試してないのと、私はアルファフライの方が履きやすくリズムが取りやすいのでアウトレットなどで販売していたら情報が欲しいです。
こちらは、今回の東京マラソンを走った後のソールです。宿泊した新宿御苑前のホテルからスタート地点までの移動と、フィニッシュ後に荷物を取りにそこまで戻った移動も履いています。このシューズ以上に気に入ったのが見つからない場合は来シーズンも履きたいので大事に使っていきます。
25.5cmだとやや大きく接地の感覚が変わるので過去4足全て25cmです。幅が少し広いのもアールエルの五本指ソックスを履く私には合っています。別大はやや薄手の和紙素材のワイルドペーパー5を履きましたが、今回はやや厚めのメリノウール素材を履いたところ、レース中は気にならなかったけど走り終わってから少し爪が痛かったです。微妙な差ですが、このシューズを履くときは少し薄いワイルドペーパー5が良い感じです。
色々書きたいことはありますが、使用したサプリメントなど続編で書くことにします。