2023神宮外苑24時間走(女子)注目選手

先日、男子選手を紹介しましたが、今回は女子選手を紹介します。

男子の紹介はこちらをご参照ください。

世界選手権代表選考方法

こちらに代表選考方法につき解説記事を書きましたが、順位ポイントは6位まで、そして記録ポイント満点(40点)は250km以上で、最小ポイントは217kmで7点です。216km走って7位に入ってもポイントを獲得できないのだから厳しいです。ただ世界選手権で上位争いをするのであればこのレベル感は絶対に必要です。

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男子選手同様に、現時点の選手のコンディションを把握していない前提での紹介です。

女子はエントリー者数が少ないけど、男子同様強い選手が集まりました。

数々の記録を打ち立てている仲田選手

その中でも抜き出ているのは仲田選手です。どのくらい抜き出ているかと言うと、前回紹介した強豪揃いの男子に入っても仲田選手より上位に入れそうな選手は限られているというレベル感です。

フルマラソン2時間39分、100km7時間19分とスピードはあるけど、この記録を上回る男子選手はそれなりにいますが、200km以上のレースになると抜群の強さと安定感を誇ります。200kmレース2週間後のフルマラソンで自己ベストを出したり、7日間で100kmを2回優勝するなど回復力も凄いので東京マラソンを走ったことはあまり問題にならないと感じる選手です。

世界の舞台でも、2022年IAU100km世界選手権で6位入賞を果たしています。

また24時間走のアジア記録保持者であり、2022年12月に台湾で開催された東呉国際ウルトラマラソンで256.024km走りました。この記録は2022世界ランキング2位で1位と0.26km差で、世界歴代6位です。世界記録は2019年世界選手権でアメリカのHerron, Camilleが出した270.116kmですが、仲田選手には狙って欲しい記録です。

これらだけでも十分に強さは伝わると思いますが、200kmオーバーのウルトラマラソンなど好きな方にもっと伝わりやすいことを紹介します。

2021年小江戸大江戸200kで男子含めて優勝しましたが、19:33:15というタイムは歴代記録で初めて20時間を切ったランナーになりました。しかも同年の小江戸コース、大江戸コースそれぞれの男子優勝タイムより速いタイムで仲田さんはそれぞれのコースを走っているのです。

また2021年川の道フットレース251kmで25:14:04と、こちらも男子含めて歴代記録を大幅に塗り替えました。

信号待ちがあり、夜間に街灯がない凹凸のある歩道を荷物を背負って走るこれらのレースで、このタイムは圧巻です。

(撮影 阿久沢氏) 世界選手権にて

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世界選手権入賞の兼松選手

(撮影 阿久沢氏) 世界選手権にて

続いて、TEAM R×Lの兼松 藍子選手も世界的なウルトラランナーです。100km、24時間走の世界選手権常連選手であり、2018年IAU100km世界選手権は5位、2019年IAU24時間走世界選手権は6位入賞です。100kmはフルマラソンなどのスピードが求められ、24時間走は心身ともに強靭なスタミナが求められます。その両種目で活躍できる数少ない選手です。

100kmベストは2022年柴又100kmの7:38:38(2022年世界17位)24時間走ベストは2022年東呉国際ウルトラマラソンの245.678km(2022年世界10位)です。

兼松選手が6位入賞した時の世界選手権について書いた記事です。

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2人を追う注目の選手

兼松選手同様。100km、24時間走の世界選手権に出場している楠瀬 祐子選手の記録は、100km7:49:33(2018年世界選手権6位)、24時間走228.289 km(2019年世界選手権)とともに大舞台で出されるなど本番に強い選手です。今回は男女ともに非常に強い選手が集まるので期待してます。

(楠瀬選手提供 2018年世界選手権)

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上記3選手以外にも世界選手権に出場した選手はいますが、日本代表候補として注目しているのは廣澤 志保選手です。元々200kmを超える距離では有名な選手ですが、24時間走は得意でないのか自己ベストは213.491kmですが220kmを超える力は持っている選手です。最近の実績は今年1月に開催された台北24時間走が213.491km、2022年ジャパントロフィー200kmを21:51:00です。

今回の女子参加者では三番目の記録(234.618km)を持つのが松本 ゆり選手です。2017年24時間走世界選手権日本代表であり、48時間走の記録は345.162km(2019年台北)と十分な実績と実力を持ち、3回目の世界選手権を目指します。

世界選手権日本代表

過去日本代表として世界選手権を走った選手は、まず代表に選ばれる実績を出し、そして大舞台で走ったことで得られる経験を持っているわけです。

藤原 定子選手の自己ベストは2014年神宮外苑で出した215.248kmです。柿崎 美惠子選手は2016年神宮外苑で200.293kmを走り日本代表となり2017年24時間走世界選手権に出場しました。

200km以上の記録を持つ選手

24時間走の経験がある方なら分かると思いますが200kmを超えるのは結構大変です。

私が調べた範囲で上記の選手以外に4名いましたが、4名とも24時間走以外でも素晴らしい実績を持っています。

  • 土居 綾   2018年神宮外苑 216.528km
  • 山本 奈和子 2017年神宮外苑 207.610km
  • 田子 裕紀子 2017年神宮外苑 204.064km
  • 後藤 玲奈  2018年神宮外苑 203.159km

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他にもウルトラマラソンで活躍しているランナーが集まりました。

高橋 裕子選手は2022年川の道フットレース513kmを3d 18:21:26で走った他、200kmを超える大会では安定して上位に入っています。加藤 千代子選手は2015年サロマ8:19:32を走るスピードを持ちつつ、2019年さくら道国際ネイチャーラン250kmを29:25:00で走る心身のスタミナを持っています。また、廣瀬 亮子選手は2022年弘前48時間走の初代優勝者です。(291.834km)そして、飯塚 友紀子選手は2018年神宮外苑で200kmに迫る199.093km。坂本 智子選手は2019年東京24時間走は193.500kmですが、2022年の秋田内陸100kmは9:17:16で走りました。コースの起伏を考えると素晴らしい記録です。

神宮外苑は世界を目指す選手だけの大会ではなく、自己最長距離を更新したい。100マイルを超えたい。200kmを超えたい。などそれぞれの目標に向けて思いを持った選手が周回を重ねます。

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