東京マラソンの記録証〜東京マラソンの変化〜

東京マラソンの記録証がダウンロードできるようになりました。参加者にはメールが届いていると思いますが、リンク先からアスリートビブス番号と登録したメールアドレスを入力すればダウンロードできます。

今年の記録証

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男子上位比率5.3%

昨年よりタイムは速くなったのに順位が落ちたのは、参加人数が増えたのが原因だと思っていましたが、記録証を比べてみると、比率的にも落ちているので、今年は12000人が参加した外国人選手のレベルが高いのか?日本人市民ランナーのレベルが急激に上がったのか?など不思議でしたが、要因はわかりました。

昨年の記録証も掲載します。

昨年の記録証

昨年は男女別順位は482位(分母は15042人)なので上位比率は3.2%でした。

タイムは伸びたのに上位3.2%から5.3%になった理由はいくつかあります。そのあたりを調べていくと東京マラソンの変化も見えてきます。

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上位比率が大きく落ちた要因

要因1・・・記録証順位はエリート・準エリートは除いた順位

最大の理由はそもそも記録証の順位はエリート・準エリートを除いた一般ランナーの順位なのです。昨年の1位はエリウド・キプチョゲ選手でしたが、その選手らは一般ランナーの順位には含まれていません。今年もエリート・準エリートはあるけど、なぜそれが最大の要因かというと、昨年までの準エリートは都道府県陸協などからの推薦により1000人以上の選手が走りましたが、今年は準エリートの制度が変わって資格タイム(男子2時間32分以内、女子3時間19分以内など)をクリアした選手の中で男女上位150人となりました。昨年までの準エリートは地域差が大きく、都道府県によると男子は2時間50分くらいでも推薦されるケースもありましたが、それでも私よりは速いランナーばかりです。そして昨年まで準エリートで走っていた選手は、今年はTEAM ONE TOKYOなどのプログラムを活用しポイント上位で出場した選手が多いでしょう。昨年は準エリートなので私の記録証順位に含まれなかった選手が同じ一般ランナーとして記録賞順位に含まれるよう変わったので順位が落ちるのは当然のことです。

要因2・・・走力の高いランナーが出場しやすい方式になってきた

東京マラソンに出場するには、従来は一部のエリート選手やチャリティーランナーを除いて抽選でした。どのような抽選方法なのかは知りませんが、単純な抽選であれば走力の高いランナーも初心者ランナーも同じ確率で当選者が出るといった方式だと思います。それが公平なのかどうかは考え方次第ですが、今年は東京マラソンを走るために努力を惜しまないランナーが参加しやすい方式に変わってきた初年度です。

何度か紹介しているTEAM ONE TOKYOは、東京マラソンを走りたいランナーにとっては1年かがりで対象となる提携大会を走り記録を出し、ポイント上位に入れば実力で東京マラソンの出場権が付与される仕組みになりました。

今年の男子出走者は約28000人でしたが、仮にこのプログラムにより、私より速い選手が280人いれば上位比率は1%落ちるし、560人いれば2%落ちます。

今年の別大マラソンはサブ3率がだいたい30%でしたが、速い選手の参加割合が増えれば上位比率が下がるのも当然の結果です。

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要因3・・・気象条件はよかった

マラソンのような屋外を長時間走る競技においては気象条件が大きく記録に影響します。昨年も私自身は気象条件はさほど悪くないと思っていますが、湿度が異常に低かったことなどから足攣りするランナーがたくさんいるなど思うような結果が出せなかった方もいます。昨年との比較では今年の方が気象条件は良かったと思います。ただ参加者数が増えたことでスタートからしばらくは接触・転倒しない様に気を付ける必要があったなどストレスは大きかったです。そのあたりを勘案すると私自身は同じような条件だったと感じています。

外国人ランナーの影響

下記画像をみると、男子順位は1475位/27927人で、国籍別順位は981位/24920人なのだから、引き算すれば外国人ランナーは私の前に494人(参加者数は3007人)いたとなり、外国人ランナーのサブ3率は凄いな。やはり海外から日本の大会に出るためにするランナーはレベルが高いのだろうなんて思いましたが、外国人ランナーは12000人いたはずでそのうち男性は7割以上いるだろうし、先ほど書いた3007人という数字はおかしいと気づきました。

数値などから判断すると、国籍別順位は男女合算の順位のようです。したがって国籍別で981位というのは男女合算した日本人順位です。今回の東京マラソンを走った日本人ランナーの3.9%が私より速く走ったことになります。

そして大会結果ページから女子の参加人数を調べると8609人ということが分かります。男女合算すると参加人数は36536人になります。そこから日本人24920人を引くと外国人選手は11616人となります。また女子選手(海外選手も含む)で私より速くフィニッシュした人数を大会結果で調べると101人です。

これらのことから、私は男女合算では1576位/36536人となります。

私より速く走った外国人選手は595人で分母は11616人なので、外国人の5.1%が私より速く走ったことになります。

日本人は3.9%なのに、外国人は5.1%なので外国人がレベルを引き上げたことは間違いありません。これが要因4になります。

海外から東京マラソンを走ろうと参加するランナーですから、日頃から練習などしっかりしているランナーが多いのも当然でしょう。日本人ランナーで海外マラソンに毎年のように出場する友人を思い浮かべてもレベル感は様々ですが、東京マラソンに当選したから練習を始めようというようなレベル感ではありません。

昨年の大会結果はシステム設計の問題なのかおかしな数値が出ていて主催者に伝えましたが、参考までに大会結果を掲載します。

こちらは昨年書いた記事です。

記録証をみるときに記録を見るだけではなく、ラップ推移をチェックしたり、全体の順位などを見ていくと色々見えてくることがあります。

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