先日、川の道フットレースに出場するウルプロメンバーから以前の私が書いた記事のことを覚えていて参考にしたいのでリンクを送ってほしいと連絡があったので送りました。
読み返すと当時のことを思い出します。今私が走るとすると装備は多少変わってきますが、たくさん持てば安心かもしれないけど、重くなりすぎて走れないとか肩に負担がかかるなど、別のリスクが出てくることもあります。
スタート前にあれやこれや考えて試すこともジャーニラン(ウルトラトレイル)の楽しみだと思っています。
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この記事を書いたのは、その時に考えていたことや実際に持った装備など時間が経つと忘れてしまうので記録に残す意味で作りました。結果としてこの時の思い出を甦らせるキーワードになっているものもあり作って良かったです。
さて、そのメンバーから今朝このようなメッセージが届きました。本人とのやりとりを含めて紹介します。
紹介した理由は、結構知らない人が多く、知っていないとトラブルに巻き込まれるかもしれないので、そのようなことを未然に防ぐために紹介したほうが良いと思ったからです。メンバーはMさんとします。
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Mさん
おはようございます。新澤さんの荷物リストを参考に、こんな感じで考えています。まだ計量はしていませんが、お気づきの点があれば、よろしくお願いします。
– 背負う物 –
- バックパック15L
- 化繊ベスト
- エマージェンシージャケット
- レインジャケット
- レインパンツ
- 防水手袋
- 布ジャケット
- マスク
- アームカバー
- ニット手袋
- ネックウォーマー
- ホッカイロ1個
- ソフトフラスク×2
- マイカップ
- アスリチューン(1個/10kmめやすで距離とエイド有無で個数決める)
- 経口補水パウダー3本
- OS1ゼリー1個
- 胃薬・鎮痛薬・下痢止め
- カフェイン
- スマホ
- バッテリーケース
- バッテリー
- ヘッドライト
- 交換用単3電池1本
- 予備ライト
- 反射板
- 背中点滅ライト
- 足首点滅ライト
- エマージェンシーキット
- 財布
- 地図
- チェックシート
- 筆記用具
– レストステーション –
- Tシャツ3枚(各AS1枚)
- 半袖アンダー3枚(各AS1枚)
- パンツ3枚(各AS1枚)
- ランニングパンツ3枚(各AS1枚)
- 靴下3枚(各AS1枚)
- ゲイター1枚
- セミロングタイツ2枚
- アスリチューン40本
- 経口補水パウダー9本
- ホッカイロ3個(各AS1個)
- 予備眼鏡
- 寝袋
- パジャマ上下
- 洗面用具
- バスタオル1枚
- タオル3枚(各AS1枚)
- 洗濯物袋
- ルコエラン
- マッサージ器
- バッテリーケース2個
- バッテリー3個(各AS1個)
- 急速充電器1個
- 充電ケーブル(iPhone、GPS、イヤホン)
- テーブルタップ1本
- 単3電池3本
- CR2032ボタン電池6個(未)
- OS1ゼリー3個
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私
おはようございます。 ざっと見て足りないと思うのは、キズパワーパッドや消毒液、テーピング、擦れ防止クリーム、ポイズンリムーバーなど、ケガやトラブル時の対応品が抜けてるように感じました。
Mさん
ありがとうございます!キズパッドとスレ防止クリームはエマージェンシーキットの中に入れているのですが、テーピングとポイズンリムーバーは入れてませんでした。
私
経口補水パウダーは軽いので、もっと持った方がよいです。
Mさん
なるほど、確かにそうですね。
そう言えば昨年、2-3人にあげて感謝されたのでした。
私
あと、ザッグにソックスとインナーパンツをビニールに入れて圧縮しておくとよいです。濡れままだと擦れに繋がるので。
Mさん
なるほど、防寒だけを考えていましたが、特に初日の雨の後の対策は必要ですね。初日は少し重めになるのは覚悟します。
私
その上で、初日に使う可能性が極めて低いのに、重たいものは外したら良いです。布ジャケット、化繊ベスト、レインジャケット、エマージェンシージャケットは全部重ね着するのですか?
Mさん
基本的には晴れたら日中と夕方はペラペラの布ジャケットで調整するつもりです。峠の夜と飯山の夜は相当寒かったので重ね着するかもです。エマージェンシージャケットはいらないかもしれませんね。
私
ノースフェイスのですよね。これはかなり重宝します。
寒さを想定したら全部あってもよいですね。また耳周りを温めるニット帽とか重宝しますよ。末端が冷えるとホント冷えちゃいますから
Mさん
了解です。確かに言えてますね。もう一度、気温チェックします。
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私
あとは使う頻度によりしまう場所も大事ですね。また背中に硬いモノが当たらない入れ方の工夫など、
Mさん
そうですね、その辺り試走でもやったのですが、まだ工夫の余地ありです。サロモンの防水ザック、めちゃ良かったです。荒川ジャーニーと先々週の試走が本降りでしたが、中身全然濡れませんでした。!
私
エマージェンシーキットに入っているかもしれませんが、ハサミやカッターがあると、足に当たって痛くて仕方がない時にシューズを切ると一気に楽になることあります。
Mさん
なるほど、ハサミやカッターは盲点でした。キーホルダーに付けられるような小さな万能ナイフを買ったので、それを持つようにします。数々の貴重なアドバイス、ありがとうございました。確かに荷物準備、楽しいですね。
私
銃刀法に引っかからないようにテーピングなどと一緒にいれた方が良いです。かなり怪しく見えちゃうことありますから 笑
Mさん
車の鍵にキーホルダー代わりに付けられるくらいの大きさなので重宝しています。小型軽量なので、これも持って行きます。
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私
Mさんだと大丈夫だと思いますが、警察から目をつけられるような方だと、キーホルダーに付けておくと、このようなリスクあります。
十徳ナイフを携帯しても違法とならない「正当な理由」とは?キーホルダーなら大丈夫?
「刃渡りが6センチを超える刃物であれば銃砲刀剣類所持等取締法(以下、銃刀法)第22条に抵触しますし、6センチに満たない刃物でも軽犯罪法第1条2号に抵触する可能性があります。」
そのため、職質などの時に、テーピングを切るために必要だというためにも一緒に持つこと大事です。結構知られていないですよね。
Mさん
おおー!記事読みました。確かに正当な理由というのが大切みたいですね。てか、キーホルダーがやばそう。テーピング持っていきます。しかし、こういうのはメーカーがもっと啓蒙すべきですよね。
私
まあ普通は職質など受けないけど、警官も人間ですから相手の態度などにイラッときたら軽犯罪法違反の現行犯として逮捕するって、手錠かけちゃうかもしれません。起訴はされないでしょうが、そんなことに巻き込まれるリスクはありますよね。
Mさん
いやぁ〜、大会中に警官に絡まれたら、起訴されなくても嫌ですよね。リスク回避ですね。
私
眠気覚めるかもです 笑
これって、ジャーニーランする方には知っておいて欲しいことだから、最初からのやりとりを記事にして大丈夫ですか?Mさんの名前は出さずにウルプロメンバーとします
Mさん
もちろん大丈夫です。啓蒙必要ですよ。よろしくお願いします。
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ジャーニーランなどで背負う荷物を選ぶための大事な視点
最後に、オーバーナイトランを含むジャーニーランなどで使うアイテムを決める上で考えていることを、思いつくまま書いてみました。
- 主催者がルールで定めた必携品は持つ
- 絶対に使うもの、万が一の時に使うもの、あったら便利なものなど自分なりに仕分けする
- アイテムがあるかないかで命に関わるものは使用頻度が低くても優先順位は高い
- 必要な時に容易に入手できるモノは優先順位が低い
- 製品は違っても同じような用途を持つ製品が容易に入手できるなら優先順位は低い
- 自分自身が重い・走りにくいと感じる重量を掴んで、その範囲内に収まるようにする
- 新たに購入するのであれば重さ・サイズは大事な視点
- 複数用途に使用できるアイテムは優先順位が高い
- レース中に起こりそうなトラブルを想像して対処に必要なアイテムを考える
- 破損、紛失、消費した時にレース継続ができなくなるものはスペアをもつ
- コース図を見てどこで何が手に入るのかを調べておく
例えばMさんが背負う荷物に中に「OS1ゼリー1個」がありますが、これは前に相談があった際に伝えたモノです。これは水分補給や塩分補給、エネルギー補給になります。通常時にも役立つモノですが、通常使用とは別に基本使わないでゴールまでお守りとして背負って欲しいです。もちろん途中で使ってしまったなら補充できる場所で補充する。