ランニングフォームが数値でも変わってきた

5日の800m→100m→1500m→100mは流石に疲れました。気温が高く日差しが強い中、競技間に十分なリカバリーもなく走ったのだから想定通りです。考えたら合わせて2.5kmしか走ってないけど、身体への負担的には自己ベスト狙いでハーフマラソン走ったくらいだと感じました。

翌6日は近所を軽くジョグして、昨日はマラソンペースよりやや遅い4’25/kmくらいで21km以上のペース走をしてきました。

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久々の20km超ペース走

東京マラソンを走りマラソンはシーズンオフ。その6日後に神宮外苑(12時間走)で116.5km走ったのは100km走る感覚を思い出すためです。そこで疲労が抜けた身体で走ればそれなりに走れる感覚を掴んでから、リカバリー期間を経て中距離シーズンに入ったのです。そのため、それ以降は20km以上走っていません。

前々日の張りがまだ全身に残っているので、序盤から背中と肩の張りが気になったのと15kmあたりから脚がズーンと重くなったりしましたが、故障するようなダメージではありません。

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21kmペース走をした理由

今週土曜日はOTTで非公認の800mと1500m走る中で、今回21kmペース走をした理由はいくつかあります。

  1. 6月のサロマ湖ウルトラマラソンの1週間前に関東マスターズ陸上選手権大会があり、800mと1500mにエントリーしました。どちらも大事なレースですが、久々のサロマでパフォーマンスが出せないようなことを防ぐために事前に同じような状況を作りダメージの抜け具合を確認する。→疲労が抜けないなら関東マスターズは800mか1500mの1種目に絞る。
  2. 今月末に弘前100kmを走るが、神宮外苑12時間走を走って作った長距離耐性の貯金はそろそろなくなりそうなので、マスターズで800mを1回走った後は、20-30kmのペース走など何回か組み入れることにしていた。
  3. 昨年は9月まではトラックレースがメインで、10月からロードレースに切り替えた。初戦の札幌マラソン(ハーフ)はかなり苦戦することは分かっていたが、やはり急に距離を増やすと切り替えに時間がかかる。
  4. 今年は3000mや5000mでもタイムを伸ばしたいが、1500m含めて高いレベルの持久力は必要であり、スタミナを付けるためには継続して15-20kmのペース走が必要と感じた。

1、2はサロマなどウルトラマラソンへの対応で、3は秋以降のフルマラソンへの対応、4はトラックレースへの対応です。

時期を分けるならともかく、短・中距離で自己ベストを狙いながら、100kmでもタイムを狙うのは難しいことですが、そのためにどうしたらよいかを考え練習を組み立てるのはコーチとしての幅を広げることができると考えています。

さて、ここまで前置きです。タイトルに書いたモーションセンサーについて書きます。

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最近モーションセンサーの投稿を見なくなった

昨年はFacebookにモーションセンサーの結果をアップしている人もたくさんいたけど、最近はあまり見かけなくなりました。という私も昨年10月19日に使ったのを最後に全く使っていませんでした。

また、以前はモーションセンサーについての質問をよく受けましたが、最近はそれもほぼないです。

購入した方はそれなりにいると思いますし、フォーム改善に繋がった方もいるでしょうが、最初は面白くて使っていたけど飽きてしまった方も少なくないように感じています。

いくつかのメーカーがモーションセンサーを発売しましたが、コストパフォーマンスを考えるとアシックスとカシオの共同開発の製品がダントツだと思います。

発売後、使いやすさ、分かりやすさの工夫もされていますが、自分自身かなり使ってみて感じるのは、数値化により現状把握はしやすいけど、この結果やアプリのアドバイスだけでフォームを改善するのはかなり難しい。点数の低い項目を改善しようとすると、リズムやタイミングなどおかしくなり、自分の走りが分からなくなりかねないのです。

効果的な使い方としては、パーソナルレッスンなど受けている方であれば、そのコーチがモーションセンサーに詳しい前提ですが、その数値を共有すると、コーチの視覚だけでは中々分からない部分を把握するキッカケになるかもしれません。また毎回付けるのではなくて、自分自身でランニングフォームの改善を図っているなら、それが順調かどうかをチェックする意味で2週間に1回とか1ヶ月に1回とか使うのは良いでしょう。スコアを上げることが目的になり点数ばかりが気になるのは良くありません。

私自身は、点数は関係ないといっても気になってしまい、意識しなくても良い部分まで意識がいってしまうことがあったので、昨年10月に使ってからマラソンシーズンは使うのをやめていました。

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半年前との変化

昨日のペース走で使って結果を見ると、ほぼ自分のイメージ通りの数値でした。比較した方が分かりやすいので並べてみました。

走った距離は今回が2倍以上長いけど、ペースは4’25/km前後とほぼ同じです。

大項目をみて、一番の違いは左右対称性の数値が落ちた(それでも85点)ことですが、これは理由が分かっています。

序盤から、背中や首周りの張りが強いことから左の腕振りをしにくく、走りながら対処できることはしましたが、その原因となっている張りが抜けないのだから最後まですっきりしませんでした。これは明日ケッズトレーナーで背中周りの張りをケアしてもらえば改善します。そして、腕振りがしっくりこないのだから左右差は出てきます。

なぜその辺りの張りが強くなったかを考えると、トラックレース中の動画や画像を見ると、レース終盤などキツくなると肩周りに力が入っているので、それが原因でしょう。この辺りは気づくことが大事で改善していきます。

また、2年前にこちらの製品を買った頃は負担の少ない接地の項目の点数が低かったけど、こうしてみるとかなり改善してきました。当時はフォアフットで今はフラットに接地してますが、その形が原因ではなく、当時は接地で押すとか反発をもらうとか意識が強かったのかもしれません。

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骨盤回転タイミング

この画面では分からないけど、最も変わったのが骨盤回転タイミングです。

購入時から最もイメージしにくい項目が、「骨盤回転タイミング」でした。そもそもどのくらいの数値になれば良いのかアプリにも掲載がなく、どのような動きをすると+や-が大きくなったり、小さくなったりするのかイメージできなかったのです。

半年前は-4ですが、この頃はこのくらいのペースで走ると0前後で、トラックレースのスピードだと+10前後になりました。

今回は結果を見る前に、+10を超えるだろうと思ってましたが予想通りでした。

なぜ予想できたかと言えば、どのような走りをすると「骨盤回転タイミング」はプラスになるかを説明できるようになっているからです。購入した頃はイメージできなかったことが、イメージできて、さらにどうすれば良いかも分かるようになったのは成長です。

今回のようにマラソンペースより遅いペースでも+12になったのはフォームが変わってきたことを示しています。

またその横の項目の「骨盤の回転」は半年前よりやや減っていますが、これは前回くらい動かすとスピードが出てしまうので、抑えているのです。マラソンペースになれば、前回くらいの数値になるでしょう。これらの数値から半年前よりスピードを出しやすいフォームになったということです。

50代でも自己ベストには今まで出来なかったことを出来るようにする

こちらは昨年末に書いた記事ですが、2023年に入ってからも様々な距離で自己ベスト更新しています。自己ベストとは過去の自分を超えることですから、一般に加齢によりタイムが落ちていく中で伸ばすには今までと同じことをしていては自己ベストは出せません。故障などしないよう身体を整えることはもちろんのこと、今まで出来なかったことを出来るようにすることがとても大事です。

自分がタイムを伸ばす弊害になっていることが、現在のランニングフォームに原因があるのであれば、そこを改善する。そのフォーム(姿勢)を保つために筋力や柔軟性が足りないのであれば、その足りない部分を改善していくだけです。速くなるには筋トレやストレッチが大事と漠然と行っている方もいるでしょうが、それよりまず自分の理想とするランニングフォームで走った時の良い感覚を何度も感じ、その上でその走りをするためにどの部位をどのように鍛えたらよいかとか、可動域を広げたら余裕度が増すなど課題を明確にしてから始めた方が身に付きます。

秋以降のフルマラソンで今年こそサブ3やサブ4をしたいと思っている方は、まだまだ時間があると思っていても結構時間がないものです。フォームはすぐには定着しないので改善したいのであれば、早めにスタートした方が良いです。

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