柴又100K 酷暑の中、世界記録にチャレンジ

現在、開催中の柴又100Kは、気温が高く、日差しが強い中を走る過酷なレースとなりました。

私は43km、そして折り返して58kmあたりで選手の走りを見ていましたが、トップ集団のスピード感に驚きました。今回世界記録更新ペーサーを付けて、昨年の世界選手権1位の岡山選手、2位の山口選手ら強豪選手が世界記録更新を目指すと大会ページの投稿などにありましたが、流石にこの気象コンディションでは厳しいだろうと思っていましたが、予定通り世界記録ペースを大きく上回るペースで走っていたのです。

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ランナーズアップデートを見ると、40kmが2:22:13なので3:33/kmペースです。このペースはフルマラソン2時間30分です。私が見ていたあたりもそのペースは崩れませんでした。

しかし、日差しが強く見ているだけでも熱中症になりそうな中で、各選手とも厳しそうで、エイドステーションで取った紙コップを水をかける選手もいました。

こちらの一覧表の上5人の選手がほぼ同じようなタイミングで43kmあたりを通過しました。

ピンチアウトで拡大できます。

そして、先頭で折り返してきたのは山口純平選手でしたが、非常に力強い走りで、これってほんと世界新記録を作ってしまうのではないかと予感させる走りでした。その後70kmまで世界記録どころか6時間を切るペースで走りましたが、80kmを通過した後、アップデートの更新がなくなりました。80kmまで岡山選手に約4分差をつけていたので体調など心配です。

(参考)山口選手の10kmごとラップ

35:43-35:45-35:33-35:17-35:49-35:41-36:40-42:40(80km 4:43:09)

折り返して58kmあたりで岡山選手は2位で通過しましたが、この時は山口選手の方が身体の動きが良かったのですが、岡山選手は50kmを過ぎてから徐々にペースを落としています。90-100km区間は45分21秒まで落ちましたが6時間23分16秒で優勝しました。

(参考)岡山選手の10kmごとラップ

35:43-35:45-35:34-35:17-35:51-36:58-39:19-42:33-40:54-45:21

この厳しい気象コンディションの中を、50kmの自己ベストよりやや遅いハイペースで走りながらも急激にペースダウンすることなく後半耐えることができるのだから本当に強い選手です。

2位は43km付近を9位で通過した高橋選手、3位は8位で通過した能城選手が6時間43分台でフィニッシュしました。

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今月、6時間05分35秒という従来の世界記録を更新する記録が生まれました。

今回の、柴又100kmで上位選手の中間走を見ましたが、岡山選手、山口選手は気象条件さえ整えば、十分6時間05分35秒を更新できると感じました。

今日の気温はスタート直後から20℃近くになり、多くの時間は25℃前後となりました。また橋の下など日差しを避ける場所であれば、体感温度は下がりますが、大半は直射日光を浴びながら走ります。私の感覚ですが涼しく走りやすい気象条件で10時間を切るレベルのランナーだと、レースマネジメントを上手に行ったとしても1時間くらいタイムが落ちると感じました。岡山選手の自己ベストは6時間12分10秒ですから、この暑さの中で11分しか落ちていないのも驚きです。

両選手はサロマ湖ウルトラマラソンにもエントリーしているでしょうから、絶好のコンディションになってほしいです。

また、今回のような気象コンディションだと、エイドステーションのスポーツドリンクだけでは塩分は足りません。塩タブレットや経口補水パウダーなど準備することをオススメします。

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