奥武蔵ウルトラマラソンを挟んだため、先月末に開催された弘前24時間走選手権大会は随分昔のことのように感じますが、まだ2週間前です。
今回出場した選手がどのように走っていたかをイメージしやすいように、1時間ごと周回数を色を変えて一覧表にしました。(掲載は150km以上の選手のみ)
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1時間ごと周回数
1時間に10-11周(12.5〜13.75km)はキロ4分台なのでかなり速いペースで、上位選手は8-9周(10〜11.25km)をいかにキープするかがポイントになります。
1時間に7周(8.75km)走り続けると210kmになります。
1時間に4-5周は、ほぼ歩きか休憩が長くなる時間帯で、1時間に1-3周は歩き続けることもできなくなった厳しい時間帯です。
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上位選手も苦戦していた
周回や折り返しがない100kmなどウルトラマラソンは上位選手の走りを見ることはありません。「速い選手は才能あるから終始軽く楽に走っているんだろう。」なんて思っている方もいると思いますが、終盤になってもタイムや記録を追うのであれば速い・遅い関係なくキツイレースになります。
24時間走は周回レースのため、優勝争いをしているような選手が走れなくなったり、苦しんでいるのを目の当たりにする競技です。私の24時間走の記録は214kmですが、この記録でも時間帯によっては250kmを超える記録を残した選手を何回も抜くこともあります。苦しみながらも試行錯誤しながら1歩でも前に進もうとする選手が突如として復活することもあります。
今回1周ごと周回数をこのように一覧にしてみると、男女優勝の曽宮選手も、仲田選手も苦しい時間帯があったことがよく分かります。
走れなくなる理由は、痛みや気持ち悪さ・睡魔など様々でしょうが、2人とも諦めないで試行錯誤したこと、そしてこのままでは終われないと気持ちを切り替えているのが伝わってきます。
男子2位の櫻庭選手、3位の神宮選手、4位の山崎選手など上位に入った選手は前半は速いペースで走り、キツくなってからも大きくは落とさず耐えているのが分かります。
最後は選手の走りが変わる
こちらは終盤の懸命な走りです。