2024年4月21日に開催されるチャレンジ富士五湖に、スパルタスロンの参加資格を得るための部門が追加されました。
新種目FUJI5LAKES SPARTA
FUJI5LAKES SPARTAについて大会ページには以下の掲載があります。抜粋して紹介します。
- SPARTATHLONとは毎年9月にギリシャで開催される246kmのウルトラマラソン
- 新種目FUJI5LAKES SPARTAは、SPARTATHLONへの参加資格を得る為の種目
- 男子は、新種目FUJI5LAKES SPARTAで12時間以内に完走しなければ参加資格を得られない。女子は、新種目FUJI5LAKES SPARTA及び既存種目のFUJI5LAKES 118kmにおいて、110km地点の通過タイムが12時間以内であれば参加資格を得ることができる。
- 上記達成しても、SPARTATHLONへのエントリーを保証するものではない。
- また2023年開催のSPARTATHLON参加資格を満たしているが、2025年のレース基準が変更になった場合はその限りではない。2024年大会のエントリーは第34回チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン開催時点で既にエントリーを締め切っている。
また、以下のような種目となります。
距離 120km
制限時間 12時間
参加定員 40人
参加費 24,000円
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FUJI5LAKES SPARTAのコース
118kmコースをベースにして距離を2km増やすと大会ページにかかれていて、まだコースは発表されていませんが、私なりの予想は以下の通りです。
私の予想は以下の3つ
- ラスト1kmほどで富士北麓公園に向けて左折して下り坂を走りますが、その左折する箇所を通り過ぎ1km行って戻ってくる
- 下り坂を降りて陸上競技場に入るところをそのまま1km下って1km登る。
- 公道部分で距離を伸ばさず、富士北麓公園に入ってから+2kmを作る。
自分が走るとして一番嫌なのは2です。チャレンジ富士五湖を走った方なら分かるでしょうが、ラスト5kmから3kmほどキツい上り坂が続きます。これを登りきれば平坦になり最後は下りになるので、この坂を登り切ればもう上り坂はないのでラスボス的存在です。それが最後の最後に競技場に向かう箇所をそのまま1km下ってキツイ登り傾斜を戻ってくるのは、特に制限時間がギリギリだと相当キツイです。
ただ、なんとなくこのコースになりそうな気がします。
FUJI5LAKES SPARTAの難易度
24時間走をするような平坦な周回路や、サロマのような比較的平坦なコースを120kmにするのであれば制限時間12時間はそれほど難易度が高いとは思いませんが、チャレンジ富士五湖の118kmコースを120kmに延長した上で、制限時間12時間は難易度の高いレースになります。
今年のチャレンジ富士五湖118kmの結果は以下の通りです。
出走者数 | 完走者数 | 完走率 | SUB12 | 比率 | |
男子 | 663 | 315 | 47.51% | 31 | 4.7% |
女子 | 84 | 49 | 58.33% | 4 | 4.8% |
合計 | 747 | 364 | 48.73% | 35 | 4.7% |
今年の118km出走者の4.7%にあたる35人しか12時間以内にフィニッシュしていないのです。そのコースを2km伸ばすのがFUJI5LAKES SPARTAですから、118km12時間では間に合いません。
118kmだけではなく100km、62kmも同様ですが、チャレンジ富士五湖はサロマなどと比べて、タイムが出にくい3つの要素があります。
①信号待ちが多い→私が100kmを11回完走した経験ですが15分はロスします。
②野辺山とは比較にならないがアップダウンが多い
③スタート・フィニッシュ地点の標高が1000mを超えていることで心拍数が上がりやすい
特に①はストップアンドゴーを繰り返すことになるので厳しいです。
今年の118km優勝は男子が安田亮選手9時間13分45秒で、女子が仲田光穂選手9時間20分52秒です。そして大会記録は2022年大会で曽宮道選手が出した8時間11分52秒です。曽宮選手のこの記録はちょっと破る選手は出てこないのではないかと思っています。
完走するために必要な走力
過去にチャレンジ富士五湖118kmを走ったことがある選手であれば完走するための難易度は把握していると思いますが、チャレンジ富士五湖100kmを走った選手だと9時間30分以内、サロマだと9時間以内の走力は最低限必要と感じます。
118kmは15時間制限ですが、SPARTAは12時間制限なのだから関門通過時間も厳しくなるでしょう。
難しければ難しいほど挑戦する意味があると考える方なら参加したい大会だと思います。
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スパルタスロンとは
スパルタスロンはギリシャで開催される246kmのウルトラマラソンで、チャレンジ富士五湖を主催するランナーズウェルネス社が日本人選手の受付などしています。
今年は男女とも大会記録が誕生しました。また石川佳彦選手など日本人選手が優勝したこともあります。昨年大会は曽宮道選手が2位、石川佳彦選手が3位と二人が表彰台に立ちました。
こちらは、今年の大会について投稿したモノです。
スパルタスロンの参加資格
今回紹介した新種目だけがスパルタスロンの参加資格ではなく、様々な距離や大会の記録を参加資格にしていますが、主催者も書いている通り来年以降も変わる可能性はあります。特に短い距離での参加資格は徐々になくなっています。
例えば、10年ほど前までは100km10時間30分以内で走ると参加資格が得られましたが、その基準が男子は10時間以内に変わり、今ではその基準はなくなりました。
現在一番短い距離の参加資格は男子は120kmレースで12時間以内、女子は110kmレースで12時間以内で完走です。
海外レースはよく分かりませんが、国内の比較的メジャーな大会で120kmレースは開催されていません。以前からチャレンジ富士五湖の118kmを120kmにしたら良いのに、と思っていたので、今回の種目追加には納得ですが、今回のように別種目にしないで118kmを120kmにした方がスッキリすると感じました。
主催者は、別種目にし制限時間を厳しくすることで特別な種目にする思いがあるのでしょう。
さて、120km以外に、日本国内のレースで資格を得ることができる主なレースはこちらです。
距離・レース | 男子 | 女子 | 大会等 |
24時間走 | 180㎞ | 170km | 神宮外苑・弘前など |
48時間走 | 280km | 260km | 弘前48時間 |
100マイル | 21時間 | 22時間 | 日本国内のロードでは少ない |
200km~220km | 29時間 | 30時間 | 小江戸・大江戸200k、ジャパントロフィーなど |
220km以上 | 36時間 | 37時間 | みちのく津軽ジャーニーラン、うつくしま福島など |
それ以外に、さくら道国際ネイチャーラン250kmを36時間以内など、特定のレースでの結果を参加資格になっておりますが、既に開催していない大会も掲載されています。
どれもある程度の走力は必要になりますが、スパルタスロンを走りたいと思う選手にとって一番参加資格をとりやすいと感じるのは24時間走男子180km、女子170kmです。
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私のチャレンジ富士五湖
2023年大会は走っていませんが、チャレンジ富士五湖は好きな大会の一つで過去11回走っています。初めて100kmを走ったのもチャレンジ富士五湖でたくさんの思い出の詰まった大会なので、これからも継続して欲しい大会です。
2010年当時から多少距離は変わってますが、当時から3種目の開催で、一番参加者数が多い100kmを軸にして、短いコースと長いコース。現在の短いコースは62kmで、長いコースは118kmです。
私はキリが良い距離が好きなので11回全部100kmです。気象条件は様々ですが同じコースを走れば、自分の走力を客観視できるので、長いの短いのにも興味はありつつ同じ距離にしました。
11回も走れば、極寒のレースもあれば暑いレースもあるし、体調がイマイチなレースもあります。
参考までに一覧表にしてみます。
開催年 | 年齢 | タイム | 順位 | 備考 |
2010年 | 43 | 9:54:03 | 66位 | 初100km |
2011年 | 44 | 9:36:03 | 41位 | |
2012年 | 45 | 9:29:20 | 37位 | |
2013年 | 46 | 10:25:01 | 50位 | 初の10時間超 |
2014年 | 47 | 10:11:06 | 114位 | 最後の10時間超 |
2015年 | 48 | 8:54:45 | 28位 | コースベスト |
2016年 | 49 | 9:20:12 | 56位 | |
2017年 | 50 | 9:27:42 | 71位 | |
2018年 | 51 | 9:52:23 | 107位 | |
2019年 | 52 | 9:24:51 | 61位 | |
2022年 | 55 | 9:55:58 | 131位 |
コースベストは2015年の8時間54分で、コースワーストは2013年の10時間25分です。11回走って10時間をこえてしまったのは、2013年と2014年の2回です。2013年は前日雪が降り、当日は冷たい雨が降り、足首まで雪解け水に浸かりながら走る過酷なレースでした。それまで初100kmから6回連続してサブ10をしていたので、何とかしてクリアしようと思いましたが、冷えからお腹を壊し、85km辺りでトイレに行きたくなり、いったらサブ10は絶望的になると葛藤したけど結局トイレに入った瞬間に、なんだか肩の荷がおりたようなホッとした気分と、続けていたことが途切れた残念な気分は今でもよく覚えてます。
参加人数も2010年と、2019年を比較すると2倍程度のなっていると思います。100kmの部完走者数を調べたら2010年は786人、2019年は1425人、そして2022年は1259人でした。
大会参加費を調べたら、2010年は15,000円でしたが、来年の100kmは22,000円に上がっていました。ただ大会参加費はロードレースやトレランでも大きく値上がりしているので違和感はありません。参考までに私が走った2012年開催の第1回UTMFは24,000円でしたが、来年開催のFUJIは45,000円と中々の金額になっています。
大会エントリーする前に主催者ページの要項などよくご確認ください。
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