チャレンジ富士五湖に新種目の120kmが追加されたことで、既存種目の100km、118kmにするか120kmに迷っている方もいると思うので、完走に必要な走力をイメージして紹介します。
基本、自分がチャレンジしたいと思う種目にエントリーすれば良いのですが、明らかにチャレンジするために必要な走力がないとすると早々に関門にかかって終了するだけです。
100kmと118kmは距離が18km長いのに制限時間が1時間長いだけで、途中の関門時間はかなり厳しくなりますからレベル感はまるで違います。そして118kmと120kmの難易度の違いはそれ以上です。
例えば、フルマラソン3時間制限の大会があったとして、サブ3.5もできない方がその大会を走ったら、早々に関門にかかってしまうでしょう。
通常はそのような大会には参加資格があるので相応の走力がある選手しか走りませんが、今回の120kmに資格タイムはありません。したがって100kmを制限時間14時間を目一杯使って完走した方もエントリーできてしまうのです。
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チャレンジ富士五湖と野辺山ウルトラの距離別難易度
2年前にこのような記事を作りました。大会参加費など現在とは変わっていますが制限時間などは変わっていないので参考にしてください。
今回は、既存6種目の難易度に新種目の難易度を追加してみます。
従来種目のコース難易度
気象条件などによって、完走率は大きく変わりますが、私が走ったり調べた中で感じる難易度をフルマラソンのタイムで表すとこんな感じです。比較的気象コンディションが良い前提で、このくらいの走力はないと完走は厳しいという観点であり、記載したタイムであれば完走できるというわけではありません。もちろん当てはまらない方はいますが目安にはなります。タイムは自己ベストではなく、その日にフルマラソンを走ったらどのくらいで走れるかを基準にしています。
チャレンジ富士五湖
- 118km→3時間45分以内
- 100km→4時間15分程度
- 62km→5時間程度
野辺山ウルトラ
- 100km→4時間00分以内
- 67km→4時間30分程度
- 42km→5時間程度
野辺山ウルトラ42kmはフルマラソンの距離ですがキツイ登りがあるので、都市型フルマラソンのタイムでは走れません。速いランナーで+30分程度、サブ4ランナーで+1時間程度かかります。
6種目を難易度の高い順に並べるとこんな感じでしょう。
どの種目にエントリーするか迷っている方は参考にしてください。チャレンジ富士五湖118kmは平均でも給水込みで7’30/km程度のペースで走らないと関門も通過できないので、できればサブ3.5程度の走力がついてから走った方が楽しめると思います。チャレンジ富士五湖62kmと野辺山ウルトラはフルマラソン5時間程度で走れる走力があれば十分完走できます。
- チャレンジ富士五湖118km
- 野辺山ウルトラ100km
- チャレンジ富士五湖100km
- 野辺山ウルトラ67km
- チャレンジ富士五湖62km、野辺山ウルトラ42km(同程度)
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チャレンジ富士五湖SPARTA(120km)を加えた難易度イメージ
今回追加された120kmコースを加えた難易度イメージはこちらになります。
平均ペースは累積標高や信号待ちなど考慮していません。
種目 | 制限時間 | 平均ペース | 必要走力(フルマラソン) |
チャレンジ富士五湖120km | 12時間 | 6:00/km | 3時間以内 |
チャレンジ富士五湖118km | 15時間 | 7:37/km | 3時間45分以内 |
野辺山ウルトラ100km | 14時間 | 8:24/km | 4時間以内 |
チャレンジ富士五湖100km | 14時間 | 8:24/km | 4時間15分以内 |
野辺山ウルトラ68km | 10時間15分 | 9:02/km | 4時間30分以内 |
チャレンジ富士五湖62km | 11時間 | 10:38/km | 5時間程度 |
野辺山ウルトラ42km | 6時間30分 | 9:17/km | 5時間程度 |
チャレンジ富士五湖120kmはサブ3ランナーなら完走できる訳ではなく、サブ3できる程度の走力があった上で長い時間走れる能力が必要です。
118kmの平均ペース(7:37/km)と比較すると21%以上速いペースで走らねばなりません。
関門設定がどのようになるかは分かりませんが、118kmより21%づつ速めたとすると前半の関門は以下のようになります。
第1関門(17.5km) | 第2関門(38.3km) | 第3関門(56km) | |
120km | 1時間42分 | 3時間45分 | 5時間27分 |
118km | 2時間10分 | 4時間45分 | 6時間55分 |
フルマラソン・サブ3.5レベルの選手だと、アップダウンがあり信号待ちがあるこのコースの第2関門(38.3km)までを3時間45分で走ると結構一杯一杯だと思います。実際120kmを12時間以内で完走するには少なくとも第2関門を3時間30分以内で余裕持って通過しないと厳しいでしょう。その時の平均ペースは5:29/kmになりますが、信号待ちなど考えると平地での走行ペースはキロ5です。
そうなるとフルマラソン・サブ3の走力が必要なのはイメージできると思います。
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120kmにチャレンジするなら118kmで11時間45分を目指す
スパルタスロンの参加資格を狙う方は118kmに出場しても目的を得ることはできませんが、そうではなく難易度の高い120km完走という特別感を得ることを目標にする方は、まずはほぼコースが同じ118kmを走ってからの方が良いでしょう。おそらくコースが変わるのは最終盤だと思うので、120kmの関門を意識して走り118kmを11時間45分以内の完走を目指す。そうすれば途中で120kmの関門を過ぎてしまったとしてもそのまま走ることができます。ゴールまで走ることで現時点で自分が120kmを完走するために足りない能力など把握することができます。
また、今年のチャレンジ富士五湖100kmを9時間半程度で完走している方で、来年は距離を伸ばそうと思っている方は悩ましい選択になると思います。同じような気象条件であれば、9時間以内で走れている方なら120kmで大丈夫でしょうが9時間半だと完走できる可能性は半々程度のイメージです。
このレベルのランナーだと通常のレースであれば関門や制限時間を気にして走ることは少ないと思いますが、それが味わえるレースだということです。
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