2023年12月1-2日に台北で開催される2023 IAU 24H World Championships（2023 IAU24時間走世界選手権）のエントリーリストは少し前に発表されましたが、予想通りではありましたが、歴代世界ランキング上位の記録を持つ選手が勢揃いしました。
リストには記録は掲載されていないので、イメージしてもらいやすいよう、手作業にはなりましたがDUVウルトラマラソン統計のデータを調べてみました。（未反映データや、私の打ち間違い等あると思います。）
まず男子から掲載しました。
今回は女子を紹介します。
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女子歴代世界ランキング240km以上の出場者
| 順位 | 記録 | 名前 | 国籍 |
| 1 | 270.116km | Herron Camille | USA |
| 4 | 259.991km | Bereznowska Patrycja | POL |
| 6 | 256.246km | NAKATA MIHO | JPN |
| 7 | 255.587km | Niwińska Aleksandra | POL |
| 12 | 252.280km | Lizak Marisa | USA |
| 13 | 251.498km | Churáňová Radka | CZE |
| 23 | 247.070km | KANEMATSU AIKO | JPN |
| 26 | 245.549km | GRUFFAZ CORINNE | FRA |
| 30 | 243.749km | Rex Stine | DEN |
| 35 | 243.121km | Caliskaner Line | NOR |
| 43 | 240.000km | Shevchenko Olena | UKR |
今回の最有力選手は間違いなく、アメリカのHerron Camille選手です。24時間走世界記録保持者であり2019年の世界選手権優勝者、そして48時間走435.336kmは世界歴代1位であるだけではなく、男子含めて歴代3位の記録です。その時の24時間経過時の記録は239.480kmですから、余裕を持って24時間で240km走れるということです。そこから24時間で200km近く走ったのだから凄まじい持久力です。
そして持久力だけではなく100km7:08:35（世界歴代9位）12時間走149.130km（世界歴代3位）のスピードもあります。
（撮影）小谷氏
その記録を今年の3月に出し、9月30日から10月1日に開催されたスパルタスロンは女子歴代記録を出すなど好調を維持しています。今回は優勝だけではなく、世界記録更新も狙っているでしょう。
こちらは4年前に書いた記事です。
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日本選手で、最高位は仲田光穂選手の256.246kmは現時点の世界歴代6位の記録で、今回の参加者では3番目の記録となります。仲田選手は2022年IAU 100km世界選手権で6位入賞（7:19:12）し、12時間走は世界歴代5位の147.600kmとHerron Camille選手に匹敵するスピードを持つだけではなく、距離が長くなればなるほど際立った強さを発揮します。歴史ある川の道フットレースのフル（500km以上）、ハーフ（250km以上）ともに男子含めた大会記録保持者です。
フィニッシュ時の仲田選手（NPO法人スポーツエイド・ジャパン提供）
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日本人選手の今年の記録
こちらの記事は5月開催の第二選考指定大会である弘前24時間走選手権後に書いた記事です。
その中で、神宮外苑と弘前における代表選手の記録を掲載しています。
代表選考２レースにおける女子4選手の記録は以下の通りです。（記録順）
- 兼松 藍子 選手 247.070km
- 仲田 光穂 選手 246.953km
- 加藤 千代子 選手 224.643km
- 楠瀬 祐子 選手 221.130km
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レース展開をイメージ
Herron Camille選手の世界選手権で出した270kmオーバーの実績や経験はずば抜けているが、優勝争いは250km以上の記録をもつ6選手を軸に進むでしょう。
その6選手の100kmタイムを調べてみました。
| 氏名 | 24時間走 | 100km |
| Herron Camille | 270.116km | 7:08:35 |
| Bereznowska Patrycja | 259.991km | 7:57:42 |
| NAKATA MIHO | 256.246km | 7:19:12 |
| Niwińska Aleksandra | 255.587km | 8:53:40 |
| Lizak Marisa | 252.280km | 8:24:58 |
| Churáňová Radka | 251.498km | 7:18:53 |
記録だけをみたイメージですが、前半戦は、スピードのある、Herron Camille選手、仲田選手、Churáňová Radka選手が先頭争いして12時間で145km以上の展開になると、世界記録更新の期待が高まってきます
そして、Bereznowska Patrycja選手、Niwińska Aleksandra選手、Lizak Marisa選手らは前半ハイペースな展開に乗らずに抑えて走り後半勝負をしてくるのではないでしょうか。
兼松選手、楠瀬選手ともに100km世界選手権の日本代表になるスピードをもつ選手なので、250km以上の記録をもつ上位6選手に割り込んでほしいと期待してます。
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