仲田光穂 IAU24時間走世界選手権で世界新記録で優勝

2023年12月1日10時(日本時間11時)から2日10時まで台湾で開催されたIAU24時間走世界選手権に出場した仲田光穂選手が世界記録で優勝しました。

(*今後正式認定までは未承認)

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暫定記録

IAUの公式Facebookより

1. NAKATA MIHO (JPN) 270.363 km

2. SHEVCHENKO OLENA (UKR) 254.463 km

3. PATRYCJA BEREZNOWSKA (POL) 249.541 km

従来の世界記録はHerron Camille(USA)の270.116kmなので最後の最後に抜いたことになります。

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今回は強豪揃いの大会だった

大会前にこちらの記事を作成しました。

参加者リストをもとにDUVウルトラマラソン統計で240km以上の記録をもつ選手を調べたところ、世界歴代ランキング上位者が多数参加する大会となりました。

順位記録名前国籍
1270.116kmHerron CamilleUSA
4259.991kmBereznowska PatrycjaPOL
6256.246kmNAKATA MIHOJPN
7255.587kmNiwińska AleksandraPOL
12252.280kmLizak MarisaUSA
13251.498kmChuráňová RadkaCZE
23247.070kmKANEMATSU AIKOJPN
26245.549kmGRUFFAZ CORINNEFRA
せ4243.749kmRex StineDEN
35243.121kmCaliskaner LineNOR
43240.000kmShevchenko OlenaUKR

今回、圧倒的な優勝候補は、2019年世界チャンピオンで、24時間走と48時間走の世界記録保持者、さらにはスパルタスロンの大会記録を塗り替えたHerron Camille(USA)選手でした。100kmのベストタイムも仲田選手より上回る名実ともに世界一のウルトラマラソンランナーです。

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レース展開と仲田選手の1時間ごと走行距離

仲田選手はそのビッグネームに臆することなく、スタートから自分のスタイルである先頭でガンガンいく走りをしました。その仲田選手をHerron Camille選手らが追いかける展開でしたが、そのHerron Camille選手が12時間でレースを終えてしまいました。Herron Camille選手のFacebook投稿を見ると、スパルタスロンの疲労は完全に抜けたと思ったが抜け切れていなかったとあります。まさかの展開でした。この辺りでは後続選手と4kmほどの差がありましたが、まだ後半戦に入ったばかりなので、優勝できるかどうかも、世界記録まで届くのかどうかも分かりません。

朝起きてまず速報サイトを見ると、順調に距離を伸ばしているのが分かり2位と12km差をつけていたので、よほどのトラブルがなければ優勝はできそう。ただし世界記録は結構ギリギリだと思っていました。21時間、22時間、23時間と経過し記録は伸ばすも世界記録更新が微妙な状況は続きましたが、終盤ペースアップして見事、世界記録を超えたのです。

世界記録保持者のHerron Camille選手はこのように祝福しています。

仲田光穂、IAU-国際ウルトラランナー協会24時間走世界記録更新おめでとう!私の記録を246mも更新した。勇敢な努力と強さを誇りに思う。 よくやったよくやった

通過距離はアップデートから抜粋して見ました。

通過距離(km)1時間ごと(km)
1時間1414
2時間2814
3時間4012
4時間5414
5時間6612
6時間7812
7時間9012
8時間10212
9時間11412
10時間12410
11時間13612
12時間14610
13時間15610
14時間16812
15時間17810
16時間18810
17時間19810
18時間20810
19時間21810
20時間22810
21時間23810
22時間25012
23時間26010
24時間270.36310.363

序盤は臆することなくハイペースで入る勇気と、キツくなった後半も確実に1時間に10km以上走る持久力・精神力はほんと素晴らしい。

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日本一から世界一のウルトラマラソンランナーへ

仲田選手は日本国内で数々のウルトラマラソンで男性含めて優勝したり大会記録を更新するなど大活躍しています。

その仲田選手は昨年12月の24時間走初挑戦から今回のレースまで24時間走を4回走りました。初戦でいきなり日本記録を更新しましたが、3月の神宮外苑24時間チャレンジは途中終了。そして第2選考レースの弘前24時間走選手権で優勝し、日本代表の切符を手にしました。本人から『24時間走は苦手だ』と聞いたことはありますが、探究心や練習により乗り越えて世界一となりました。おめでとうございます!

 

 

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