疲労骨折診断から1ヶ月経過でここまで戻った

年末にこのような記事を書きました。

年明けにFacebookには少しづつ経過を投稿しましたが、疲労骨折の診断からほぼ1ヶ月が経ったので、どのような状態だったかなど残しておきます。もちろん分からないことはあるので、その辺りは私の主観も入ります。ランナーにケガはつきものですから、私と部位や内容が違っても、参考になる部分はあろうかと思います。

時系列は多少前後していきます。

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【大腿骨疲労骨折と診断】

12月28日(木)午前中にスポーツ整形外科に行った。午前中が年内最終診察日なのでかなり混雑していた。院長に診ていただき、レントゲンでは分からず、MRI検査をしたところ『大腿骨疲労骨折』と診断があり、4週間後の1月25日にレントゲンを撮って経過をみるので、それまでは走らないでと言われる。非常に混雑した時間帯だったので聞きたいことはたくさんあったが、ほぼ質問もできずに診察は終わる。

翌日イヤーエンドマラソンに招待参加する予定だったが、主催者の西田さんに連絡してDNS。当初サブ3ペースで走る練習と思っていたので、そのペースで一緒に走りたいとエントリーした知人にもDNSを伝える。

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【スポーツ整形外科にいった時の状態】

そもそも、なぜこのタイミングでスポーツ整形外科に行った理由は以下の通りです。

8月までは調子よく走れていたのに9月から急に走れなくなり、東日本マスターズ、全日本マスターズの800m、1500mはガッカリする結果だった。

気を取り直してロードシーズンに入る。10月まで中距離レースが入っていたので距離走などできていないので、年内のハーフマラソン、フルマラソンは脚作りと考えて、年明けのハイテクハーフ、別大マラソン、東京マラソンで自己ベスト更新を狙うことにしていた。そのため結果はイマイチでもガッカリしないが、坂東市将門ハーフマラソン前から股関節に違和感があり、歩行する際も引っ掛かりがでてしまう。ただ上半身と下半身をしっかり連動させて歩くと改善。また走る前にもそれらをするとさほど気にならないが、スピードは出にくい感覚はある。

私は年間を通してレースに出ているので、週1回以上はスポーツマッサージに行きケアをして故障予防につとめている。スポーツマッサージの担当者にケアをしてもらうも中々改善しない。自分自身で歩き方、走り方、姿勢など確認する中で、左脚で片脚ジャンプをすると痛いので、これはちょっとスポーツ整形外科に行った方が良いと判断した。

秋のハーフマラソンは自己ベスト+3分ほど、フルマラソンは自己ベスト+6分ほどなので、多少調子が上がっていない程度では走れていた。

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【受傷日や原因】

疲労骨折の診断はショックではあったが、逆に原因が分かって良かったと思った。なぜなら秋からの様々な不具合の理由が明確になり、治ればいくらでも戻せるから。ただ診断時にいろいろ聞きたいことがあったのだけど聞けないのは厳しかった。4週間走るのを休むのは良いのだけど、その間どのような運動をしても良いのか?どのような動きはOKで、NGなのかは知りたかった。

そもそも記憶と記録を遡ると9月3日(日)の国立競技場での100mが一番怪しいのだけど、短距離だと肉離れはよくあることだけど疲労骨折というのはイマイチぴんとこない。これらを聞きたかった。

そこで、以前からケガに苦しむウルプロメンバー何人かを紹介して診てもらっているスポーツ整形外科医に連絡し1月4日に診断を受けた。

MRIは予約が埋まっていたためレントゲンと問診、触診など行われ、大腿骨疲労骨折ではないと思われるが、今日から10日休んで1月15日からジョグを再開しましょう。と言われる。

その翌日(1月5日)に最初に行った整形外科でMRI画像を購入して、その画像を知り合いのドクターに送って診てもらうと大腿骨疲労骨折ではなく、大内転筋肉離れと診断。私から7項目ほど質問すると丁寧に回答いただき、受傷日はやはり9月3日の100mスタートから2歩目でバランス崩した際に転倒しないよう踏ん張ったのが原因と考えて間違えないだろう。と言われた。

その翌週の東日本マスターズの800m、1500mは自分の感覚より半分くらいの距離で脚や尻が動かなくなる、過去経験がない走りにショックを受けた。100m以降、尻周りなどの張りが強固になったことなどいろいろ繋がった。

そして、この状態なら1月15日を待たずスロージョグを開始しても大丈夫と言われる。

質問して教えていただいた一部です。

(Q)この損傷はどのような動きから損傷したと思われますか?

(A)接地で踏ん張った際に脚が外に流れるのを防ぐために収縮して骨盤に引き寄せられて(内転筋が引っ張られながらも収縮する:相反する動きで負荷大)の損傷と考えます。 また普段のマラソンよりも負荷の大きな(衝撃や動員筋力)短距離レースだと思います。

(Q)11月初旬にふと思い、直立した状態で両脚を左右に広げると違和感がおさまり走れるようになりましたが、そのストレッチは正しかったのでしょうか?また今でもやって良いでしょうか?

(A)修復が進み、痛みが無くなれば組織が固くなっているところをストレッチで伸ばすのは有効です。

(Q)年末以来走ってないので、走ると違和感が出るのかどうか分かりませんが、軽く走ってみて大丈夫でしょうか?その際に注意すべきことなどアドバイスいただけたら幸いです。

(A)キロ7くらいのゆっくりjogからがおすすめです。 注意点は徐々に距離を伸ばすことから始め、スピードアップはその後になります。

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その時の動画のキャプチャー

スタート1歩目

2歩目でバランスを崩しよろける

何とか転倒を防いだ3歩目 このあたりで痛めた。

序盤でかなり出遅れた

しかり終盤では追いついた。この時はフィニッシュ後に異常に脚が疲れていた記憶がある。

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【リハビリ開始】

リハビリは通いやすい場所が良いので、最初に行ったスポーツ整形外科にいった。最初診てもらった院長は学会出席のため不在のため、違う医師に年明けからの経緯を伝える。その医師からは小転子辺りに疲労骨折の痕跡はあるがひどくはない。走りながら治したいのであればそうしましょう。と言われたので、今日からリハビリが可能であればお願いしたいと伝えると、すぐに予約をとってくれた。

当日は理学療法士から現在の身体のバランスや使い方をチェックしてもらい、ランニングに強い理学療法士を担当につけて次回からリハビリをすることになった。

それから週2、3回理学療法を受けつつ、3回目くらいからはAT(アスレティックトレーナー)から回復に向けたストレッチや筋トレをアドバイスしてもらっている。

【最初の診断の医師からもマラソンOK】

1月25日(木)理学療法&トレーニングをしてから、年末の初診時に予定していたレントゲンをとってからの診察となった。(本来はこの日までランニングはしないことになっていた。)

最初に診察した院長から説明があり、まず私が疲労骨折した部位(小転子)はかなり分かりにくくMRIの画像からだけでは判断できない。また症例が少なく整形外科医でも診る経験は非常に少ないようです。自分は長年多数の患者を診ているので、問診などから得た情報から診断したとのこと。ケッズトレーナーの担当者からも小転子の疲労骨折なら症状的にあり得ると聞いていたので納得。

ただ損傷箇所は小さく4週間でかなり改善しているので、10日後のマラソン走っても大丈夫と言われた。

疲労骨折でも肉離れでも治療は安静と、そのケガが原因で失われた可動域を取り戻すリハビリしかないのだから、自分の中では特に診断名にこだわりはない。とにかく治ればよい。

結果的に3人の経験豊富な専門医から診断していただき、怪我をした原因などと結びつけることができた。そして酷い状態ではないと分かったので、理学療法士やATによるリハビリ、そしてスポーツマッサージでの鍼治療などしながら、少しづつ負荷を高めていきました。

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練習経過

12月27日(水)年内最後に走ったのはウルプロ練習会

12月28日(木)疲労骨折と診断される

1月4日(木)知り合いの整形外科医の診断を受ける

1月5日(金)MRIをみてもらう。

1月6日(土)短時間7’30/kmでジョグ、そしてウォーキング。

非常に動きが悪い。

1月7日(日)ハイテクハーフの応援で歩き、少し走る。

1月8日(月)織田の芝生で6’00/kmで4kmジョグ

1月10日(水)5’50/kmで10km

1月11日(木)プールでウォーキング1時間

1月13日(土)プールでウォーキング1時間

1月14日(日)5’10/kmで7km、4’50/kmで7km

違和感なければ20km以上走るつもりだったが、張りが出たので、途中リカバリー入れて2回に分けた。

1月16日(火)5’20/kmで4km、4’45/kmで1200m×6本

1月17日(水)5’30/kmで10.6km

1月18日(木)4’20/kmて3000m×2、4’15/kmで2000m

久々に気持ちよく走れた。違和感はなし。

1月19日(金)5’30/kmで13km

1月20日(土)4’15/kmで3000m-2000m-1200m

もう1セット行くつもりが張りが出たからやめる

1月22日(月)5’00/kmで10km

1月24日(水)100m流し5本、5’30/kmで10.6km

100mは軽く走り20-21秒だが、それでも動きは悪い。

1月26日(金)4’30/kmで2000m×3

1月27日(土)5000m19’55(実質3’55/km)

股関節周りの違和感はなし。心拍数も上がっていないが、久々のキロ4切りはキツかった。

その間、自分の練習時は違和感が出そうになったらやめている。ウルプロ練習会のペーサー時は違和感が出て途中で代わってもらうなどはなく予定通りできた。

年末の診断通りなら、まず4週間練習は休んで1月25日の診察結果によってジョグを再開できるか、まだ様子を見るという状態だったのだから、今日時点でジョグもできていないかもしれない。それだと別大マラソンはもちろん走れない。

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現在の状態と別大マラソン

年末の歩きやゆっくりのペースでも引っ掛かりが出てしまうようなことは今はない。高い負荷をかけるのはまだ怖いがキロ4切って走った5000mでも違和感は出なかった。翌日以降も違和感は出ていない。

ただし、年末から年明けにかけて予定していたハーフマラソン3本はDNSとなり、マラソンペースで続けて走ったのは5kmまで。ジョグペースでも続けて10km少ししか走っていないのだから、走ってみないと全く分からない状態。

5000mは半分でキツくなったが、心拍数も低いからそのまま粘ったが、このキツさはケガをする前なら17分台で走った時のキツさでした。感覚的には5kmで2分落ちくらい持久力は落ちている。

股関節周りは5000mを走った感覚ではキロ4くらいなら大丈夫そうだけど、そもそも脚は全くできていない。

それでもたくさんの方々の支えで、短期間でスタートラインに付けるレベルにはなったので、次の東京マラソンに繋げる意味からもしっかり走ってきます。

ポジティブに考える

ケガをする前の走力と比較するとガッカリするし、ネガティブな感情になるけど、私は終始ポジティブに考えるようにしています。今回のケガは突発的なことであり仕方がない。そしてキロ8近くのジョグから徐々にペースを上げていったが、まさに昨日できなかったことができるようになる喜びを感じました。完全復活と言える状態になるのに、あとどのくらいの時間がかかるかは分からないけど、その過程を楽しみ、またケガをする前の状態よりパフォーマンスを高めていきます。

またコーチとしては、走りたいのに走れないランナーや、原因がわからずモヤモヤするランナーの気持ちはしっかり把握しました。そして理学療法士やアスレティックトレーナーからのアドバイスなども非常に勉強になっています。

ケガをしたら治す

今回私は走りながら治すようにしましたが、自己判断ではなく、医師と相談の上で決めました。また理学療法士や、私の状態を把握しているスポーツマッサージのスタッフらに身体の状態を客観的に教えてもらい、自分自身も身体の状態に注視して慎重に負荷を高めています。

走りたいから痛いけど走るのではなく、前よりパフォーマンスを上げたいから悪い箇所は治してから練習していく。2歩進んで1歩下がるかのように慎重にいきました。

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痛みや違和感を感じたら

痛みや違和感など抱えているランナーは少なくありません。そのようなランナーへのアドバイスをいくつか書きます。

・痛みなどなくても定期的にスポーツマッサージなどに通って、自分の身体の状態について客観視してくれる場所を見つける。

・ポイント練習やレースなどで張りなど強くなれば早めにケアにいく。またセルフマッサージも行う。

・スポーツマッサージなどに通うも中々痛みや違和感が取れないときは原因を明確にするために、スポーツ整形外科で診断をうける。MRIを設置している施設がオススメです。

・疲労骨折や肉離れなど診断されたら医師の指示のもとリハビリを行う。そして自分の希望をしっかり伝える。

・スポーツ整形外科でも、ランニング障害に強い病院とそうではない病院があるので、ランニング障害に強い病院を選ぶ。

・スポーツ整形外科で、レントゲンやMRIをとっても痛みの原因など見つからないこともあります。その場合、医師に可能性を聞いておくだけでもそれがヒントになることもあります。その上でいつも通っているスポーツマッサージや鍼灸院などで相談すると原因が見つかることもあります。もちろん他のスポーツ整形外科で診察を受けることも選択肢になります。どちらにしてもMRIを撮ったら画像を入手しておくと良いと思います。

・それでも医療機関でケガなど見つからない場合は、信頼できるランニングコーチやパーソナルトレーナーに動きなどをチェックしてもらうことをオススメします。

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