こちらの日本陸連公式ページを見ると鈴木選手がフィニッシュ直前に激しく転倒したことが分かります。
鈴木選手転倒時のカメラは優勝した安藤選手に焦点があっているのでボヤけていますが転倒した場所は分かります。その場所を安藤選手が通過する時の画像でチェックすると、カーペットに段差があるのがよく見えます。
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今回はウルプロメンバーからもドームに入ったところで転倒した。転倒しそうになった。と言う話は聞いていたけど、この映像を見ると危ないと感じました。
転倒したメンバー(3:27でフィニッシュ)は、ドーム入って正面が見えて加速しようとしたら下が盛り上がっていて躓いた。あそこはもう前しか見てないし足上がってないしで、他にも転んだ人いたと話しています。また「段差気をつけください」とか直前に声かけしてもらえると違うのかもしれませんね。とも話していました。
転倒しそうになったメンバー(3:39でフィニッシュ)は、係員が大きな声で注意喚起をしていたけど、これほどとは思わなかったと言っています。
おそらくサブ3.5付近で転倒が相次ぎ、その後注意喚起の声がけを始めたのでしょう。
昨年まではそんなことは聞いたことないので、カーペットの設置方法や材質が変わったなど、何かしらの原因があるのでしょう。
ズーム映像でも凹凸が見えるのだから、それなりの段差になります。
仮に今回日本記録更新ペースで走ってきた選手がここで転倒したとか、上位の順位が入れ替わるなどあればもっとクローズアップされたかもしれません。今回も市民ランナーで自己ベストを逃した方はいるかもしれませんし、何より鈴木選手含めて痛い思いをしたランナーはたくさんいるのです。
段差をまたいでドームに入らずにそのままドーム外でフィニッシュするコースにしたらという考え方もあるけど、昨年までは大丈夫だったのと、ドームに入った時の凄い感動はこの大会の魅力でもあるのだから、原因を明確にして改善して欲しいのが参加ランナーの思いでしょう。
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どのような時に転倒するのか?
参考までに私はレースでも練習でも滅多に転倒しませんが、何回か転倒した時のことを思い出しながら、リスクになることを書いておきます。
知っておくことで危険を事前に予測し回避することもできます。
【脚が限界】→崩れる
私はフルマラソンでは脚より心肺がキツくなるので脚が終わるという感覚を感じたことはなかったのですが、3年前に初めて800mを走った時に限界を超えたスピードだったようでラスト200mは完全に脚が終わりそこからは惰性で走りました。タイム読みが聞こえて意外と速いタイムと思った瞬間に力が入ったのかフィニッシュまで20mくらいで転倒。脚が身体の重さを支えられなくなってしまうのです。これは躓くというより崩れるといった表現が近いかもしれません。
【段差】→躓く
木の根が舗装を押し上げたり、工事した後の盛り上がりなどちょっとした段差でも躓いたことあります。よく脚が上がってないから躓くんだ。って話も聞きます。確かに脚を縦に使うような走り方より、膝下を前後に振るような走り方だと躓く確率は高くなります。ただ確率の問題であって、脚を縦、上下に動かすような走り方であっても、接地から注に浮く瞬間に凹凸に足がかかると倒れやすくなります。
こちらを書いたのは随分前ですが、路面の画像など参考にしてください。
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【路面が滑る】→滑る
こちらは書くまでもありませんが、接地の瞬間に滑れば転倒に繋がります。雪や凍った路面でなくても、雨が降った後のマンホールや、点字ブロック、落ち葉などは滑りやすくなります。また坂道などはそのリスクが拡大します。
また、路面が濡れていると滑りやすいシューズもあります。
【路面の硬さが変わる】→バランスを崩す
今回の名古屋ウィメンズマラソンはロードレースなので舗装路を走りますが、最後のドーム内はカーペットに変わります。このように路面の硬さなど変わる場所も危ないです。自分の感覚より柔らかかったり硬かったりするとタイミングがズレます。
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【暗い場所】→障害物が見えない
以前大江戸ナイトランの川越街道で周りのランナーが次々転倒していてそんな躓きやすいかな?と思った瞬間に身体が宙に浮かび転倒しました。幸いレースを継続できる程度のケガでしたが痛かったです。
ここは街灯が暗くて、ヘッドライトなどつけても明るさは限られますが、それにプラスして路面の凹凸が自分の感覚よりかなり大きかったのです。多分同じ場所を走っていても日中なら遠くから凹凸が見えるから転倒はしなかったと思います。
また、今回の名古屋もそうですが、明るい場所から暗い場所に入ったり、逆に暗い場所から明るい場所に入る時は視覚が追いつきません。今回は天気が良かったからその明るさに目が慣れた状態で、ドームに入ったから凹凸なども目に入りにくかったのかな。と思いました。
【おしゃべりなどに夢中になる】→不注意
練習、大会問わず、一緒に走るランナーとのおしゃべりに夢中になると、気づくのが遅れて転倒するリスクが高まります。自分が転倒すると後続ランナーも危険な状態になります。
【予期せね動きを避ける時】
周りのランナーや歩行者の予期せぬ動きにより、それを避けようとして転倒することもあります。これは物理的に避けようがない時もあります。静岡マラソンを走ったウルプロメンバーは良い調子で走ってましたが、前のランナーが手袋を落とし、それを拾うために逆走したのは避けることは出来ましたが、自分をペーサー代わりにしていた後ろのランナーと接触し転倒しそうになったようです。前のランナーとは間隔をとっていれば避けることできても、後ろのランナーが間隔を詰めていると衝突されます。
また公式ペーサーについて走る場合は、転倒リスクが大きくなります。また良いリズムの女性ランナーの後ろは走りやすいと、大柄な男性ランナーがかなり近くについてストレスだったという話はよく聞きます。男女関係なく、後ろにつかせてもらうなら最低でも自分の身長分くらいは間隔をあけましょう。
良きせね動きとして、たくさんの応援がある大会だと、友人らを見つけると自分の前を急に横に動いて歩道側に寄っていくランナーもいるし、集団で走っているのに脇見をするランナーもいます。応援に応えるのが悪いわけではありませんが、ランナーによっては瞬間的に反応してしまいます。急に動かれたら周りは反応できないし、だいたいこのように急に動く方は自分が危ないことをしている認識がないケースもあります。
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【転倒は重大事故に繋がる】
転倒するということは一定の確率で重大事故に繋がります。避けようがない転倒もありますが、危ないと感じる感度を高めておけば避けることができる転倒もあります。リスクをゼロにすることはできませんが下げることはできるのです。せっかく練習してきたのに転倒して怪我をしたら勿体無いです。
上記に書いたことが、一つでも転倒することはありますが、重なれば重なるほど転倒リスクは高まります。
今回の名古屋ウイメンズマラソンで転倒が相次いだのは、『レース終盤で脚が疲れている』『段差がある』『路面の変化』『明るさの変化』など重なったからです。
転倒リスクが高いレースでは予防のテーピング
私は凹凸があるところを走る時は転倒するリスクが高いので、転倒した時のダメージを軽減するために、膝や肘にニューハレなどテーピングを貼っています。ウルトラマラソンなど歩道を走るレースでは特におすすめします。
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