HOKA ONEONE SPEED GOAT(スピードゴート)

HOKA スピードゴート

上州武尊スカイビュートレイルを走った際に、落ち葉に隠れた木の根に指先を何度もぶつけて、飛び上がるくらい痛い思いをしながら、ソールが厚いHOKAならこんな痛い思いをしないのかもしれないとHOKAに興味を持ちました。

その流れで、スパルタスロン用にHOKA クリフトン2を購入しましたが、体調を崩したために十分な慣らしができないまま使用し、久々に肉刺だらけになりました。しかしこれは自分の調整不足と思い、神宮外苑24時間チャレンジではクリフトン2を使う気でいました。

帰国後、すぐにトレイル用のHOKAを購入しにランニングショップに行きました。当初はクリフトン2のソールをトレイル用にしたチャレンジヤーATRを購入するつもりでしたが、よりグリップが良さそうなスピードゴートを購入しました。ショップで試し履きをした段階では軽いし、足入れもよく、これは使えると思いました。

そのスピードゴートを実際に履いた感想を紹介します。

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メーカー的紹介

HOKA スピードゴート

webサイトなどで、スピードゴートを紹介した内容を見ると、『HOKAの攻められるトレイルランシューズ』とあります。

ビブラム社の4mmラグのアウトソールはグリップ力が高く、急な下りでも攻められる仕様であり、ミッドソールは柔らかすぎないため適度な反発力があることから衝撃吸収力が十分ありながら、反発のあるスピーディーな動きにも対応できます。

急斜面やぬかるみも多い日本の地形にマッチしたモデルであり、衝撃吸収性が非常に高いので、長距離や硬い路面、林道などにも対応しますとあります。

スペック

HOKA スピードゴート

税込み価格:19.440円

片足重量:274g(26.5cm)

ソールの高さ:前足部28mm、踵部33mm

ドロップ:5mm


ビブラムラグ・アウトソール:4mm

*片足重量に関しては、私の購入したサイズは25.5cmですが、255gでした。

スピードゴートの各部位の画像

【上部】

HOKA スピードゴート

【側面】

HOKA スピードゴート

クリフトン2のソールの高さは前足部が24mmで、踵部が29mmですから、ビブラムラブ・アウトソールの4mmがそのまま加わった高さとなっています。

HOKA スピードゴート

したがって身長が高く見えるし、脚が長く見える効果はあります。。

HOKA スピードゴート

また爪先は浮いているので、木の根等に躓きにくいのではないかと思ったのも購入のポイントでした。

【ソール】

HOKA スピードゴート

非常にグリップの良さそうなブロッグです。拡大するとこのような感じです。

HOKA スピードゴート

ファーストインプレッション

いろいろ感じた部分はありますが、私には向いてないようです。

もちろん商品が悪いわけではありません。まず、ショップで履いた時には気にならなかったのですが、ハセツネの試走を開始して10キロもいかない地点で小指や小指の付け根周辺が痛くなってきました。

また、シューズの長さは合ってますが、甲の部分が高いのか紐をキツめに締めても、下りでは、どうしてもシューズの中で足がズレます。またキツめに締め過ぎると甲も痛くなってきました。最初だから仕方がないと思いましたが、足にあうシューズは最初から気持ちよく履けます。

ちなみに、私はロードでアディゼロ匠renブーストやren、senブースト、senを履いていますが、オーダーしたのかという程、最初から気持ちよく履けています。

レン

3足目のrenブーストです。

その私が擦れて痛くてなるということは、ロードで匠renブーストなどを気持ちよく履けている方には、シューズの形状は合わないと思います。下りの度に、靴擦れしてたので、本当辛かったです。途中で擦れる箇所にテーピングを貼りましたが、後の祭りでした。

二回目の試走に行く前は、自宅でいろいろ試しました。まず内側の高さがあり過ぎるのが問題と思い、昔作ったスーパーフィートのオーダーカスタムインソールを入れたらダメでした。厚さを出そうとインソールを二枚にして履いたら、ちょうどよくなったので、やはり甲高の外人に合わせて作った形状のようです。

その上で当たる場所をテーピングで予防したので今度は大丈夫と思ったけど、やはり小指周りが当たります。商品をネット検索したら指先が狭いようです。また、インソール二枚はさすがに接地でぶれるからダメです。

グリップは良いし、下りの衝撃吸収は良いけど、足にフィットしないシューズで長い時間走るのは拷問か苦行のようなものです。足幅が狭く、甲高の西洋人のような方にはジャストフィットかもしれません。もう一度工夫をして履いてみますが、厳しいような気がします。

その他感じたことを紹介します。


・衝撃吸収力が優れている裏返しかもしれませんが、接地時に発生する反発エネルギーが伝わるのが、通常のシューズと比べ半テンポ遅いような気がします。慣れないうちはリズムが狂い、また接地のエネルギーを効率よく使えないからか疲れました。この部分は慣れれば大丈夫かもしれませんが、ロードで他のシューズを履いているのであれば慣れて良いのか微妙です。

・ソールの厚みがあるので予測していましたが、横方向に傾斜があると、接地で足を捻りやすい。さいわい私は足首辺りが固いので捻挫しませんが、足首の柔らかい方は、しっかりテーピングで固定した方が良いと思います。

・シューレースの穴が少ないからか、微妙な設定ができないと感じました。

・数cm目線が高くなったからか特に下りの時に、違和感を感じました。ただこれは慣れの問題です。

・ソール形状のためか、踵接地になりやすいと感じました。これは指先が当たって非常に痛かったのを無意識に防いだのかもしれませんから、痛くなければそうなるかは分かりません。

改めて、この爪先当たりの形状を見たら狭いし、高さがあると感じたので、いつも履いてるモントレイルバハダと比較してみました。

HOKA スピードゴート

比べると分かりますが、細長いですね。

また、上に画像を掲載しましたが、アディゼロ匠renブーストもバハダもそうですが、私が履いているシューズは例えば左足であれば、中心線より外側の方が広くなっていますが、スピードゴートはシューズの中心線から左右対称に近い形をしているように感じました。

HOKA スピードゴート

甲の部分の高さに関しても、バハダと比較すると高さがあります。参考までに同じ長さのラインを引きました。実際は正確にインソールの位置に合わせるべきですが、おそらくこの辺りと引きましたが、大きくは違ってはいないでしょう。

私自身、決して足は幅広ではありません。アディゼロ匠senが履けるということは、むしろ狭い方かもしれません。その私の小指の外側が当たって痛くなるのですから、日本人でジャストフィットする方は少ないかもしれません。


私は決してHOKAが嫌いなわけではなく、足に合えば武器になると思っています。

高いお金を出して購入したのですから、なんとか履きたいというのが本音です。

購入を検討されている方は、ショップで履いただけでは分かり難いと思いますが、レースで使うソックスを持参し、履いた上で少しでも違和感を感じる部分があれば、オススメしません。

スピードゴートを履き、同じような経験をし、工夫をしてフィットするシューズにできた経験のある方がおられたら是非、その方法を教えてください。

耐久性

HOKA スピードゴート

ハセツネ後半部分を32キロ走ったソールの状態です。指が痛かったのでほとんど攻めてません。

HOKA スピードゴート

シューレースをキツく締めたことで、右側のシューズを見ると、センターに皺が寄っています。

HOKA スピードゴート

商品購入サイト

本来は、ネットで調べてスピードゴートを販売しているwebサイトを紹介するのですが、実際に足を入れて履いたのに、痛い思いをしたのですから、購入の際はランニングショップに行き、フィット感を確認の上購入されることをオススメします。

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