その8 コミュニケーション力

スパルタスロン

今回さまざまな準備不足がありましたが、それ以外に感じたのはコミュニケーション力のなさでした。チームスポーツではないランニングにおいてコミュニケーション力がそれほど重要とは思わないでしょうが、超長距離においては非常に大事だと思います。私にもっとコミュニケーション力が備わっていたなら、今回の状況であっても、もう少し先まで行けたと思います。

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現象

スパルタスロン

ウルトラマラソンにとって大事なことは、レース中に考えられるストレスをいかに軽減するかです。そのために事前に想定できることは準備をしているのです。その観点で考えるとコミュニケーションが上手く出来ないことは結構なストレスでした。

エイドステーションで欲しいものを伝えたり、コース確認だったり、自分の荷物がなかったときの対応だったり、多少なりともストレスになりました。またそのような必要不可欠こと以外にも、外国人ランナーから声をかけられた時に、上手くコミュニケーションがとれれば、一緒に頑張ろうという気持ちになり、辛い気持ちは紛れたと思う。また積極的にこちらからも声をかけることで気持ちはポジティブになれたと思う。

原因(仮説)

アテネ

昔は海外のメジャースポーツで日本人はなかなか活躍出来なかったが、最近はテニスやサッカー、野球、ゴルフなどさまざまなスポーツで活躍している。これはコミュニケーション力の違いなのかもしれない。

やはりコミュニケーション能力が十分であれば、様々な情報が入手できるし、精神的にもストレスは軽減される。またポジティブになれていく。逆に十分なコミュニケーション能力がないと、周りのランナーやボランティアスタッフとの関わりが面倒臭くなり、気持ちがネガティブになっていく。大きな違いだと思います。

例えば初めて走る日本のレースで厳しい状況であった時に、声をかけてくれた人が何回も完走したベテランだったとすると、ここを頑張れば下りになるとか、その体調には次のエイドで用意してある◯◯を飲んだら良いとか、このペースでも十分間に合うとか、ポジティブになれることをいろいろ言ってくれることはあります。

今回も私が歩いていた時に、私について来いと声をかけてくれた外国人がいた。私はしばらくついて走ったが、その後集団で走るのが嫌でそのランナーを抜かして随分先にいってから、歩いていたところ、しばらくして抜かれた。その時には声をかけてもらえなかった。なぜそのままついて走らなかったかというと、自分でもよく分からないが、話しかけられるのが面倒くさいと感じたのかもしれない。私のレース終盤のことです。

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対策

アテネ

もう結論は出ているようなので書くまでもありませんが、語学力を高めるのも重要でしょうが、慣れることはもっと大事だと思います。伝わらないかもしれないとか、変に思われるかもしれないとか、恥ずかしいとか思わないで一生懸命伝える努力をするのが大事なのでしょう。そう言えば、レース中に外国人ランナーから次のエイドまでの距離などを聞かれ普通に伝えることはできている。ランナー同士の会話なのだから、単語にしてもランニング用語であるから容易に理解することができる。もっと海外レースを楽しむ気持ちが必要だったと思います。

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