ウルトラプロジェクト チームウエア製作
スタッフ2名、参加者5名で、2015年11月17日にスタートしたウルトラプロジェクト練習会も、毎回の参加者数が20名を超えるようになってきました。また"ウルトラプロジェクトメンバー 自己ベスト続出"で紹介していますが、練習の成果も出てきています。
メンバー数も増えてきたので、先月からチームウエアを作るべく、メンバーのお力を借りつつ進めてきましたが、ようやく発注に至りましたので、その過程を少し紹介させていただきます。
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初期コンセプト
ウエアを作るに当たって、メンバーの意見を聞きましたが、概ね以下の3点に集約されました。
・遠目にもウルトラプロジェクトと分かる目立つウエア
・金額は少々高くなっても構わないので、愛着を持てるウエア
・とにかくカッコ良いウエア
モノにもこだわりのあるメンバーが多く、大会Tシャツのようなウエアだけは作りたくないという声が主流で、少々金額は高くなったとしても愛着を持つことができるウエアを作ることになりました。
素材選び
当初は、デザインの優れたメーカー既製品に、チーム名やロゴなどを入れることも検討しましたが、中々気に入ったデザインに出会うことができませんでした。アールエルが、東京マラソンエキスポで発表したハーフジップタイプのシャツがすごく気に入ったので、メーカーと相談しましたが、チーム名のスペースなどの関係から現時点個別オーダーは難しく断念。
そのタイミングで、過去オーダーウエアを作った経験のあるメンバーから、チャンピオンシステムが良いとのアドバイスをいただいました。
ウエブサイトで調べてみると、元々は自転車やトライアスロンウエアが中心でしたが、最近ではランニングウエアの展開をしていることを知り、金額もオーダーにしては非常にリーズナブルであるので、チャンピオンシステムで作ることに決めました。
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デザイン
チャンピオンシステムでは、下記のようなベースになるウエアタイプがいろいろ用意されています。そのウエアの丈を短くとかのオーダーはできませんが、ランニングシャツやノースリーブ、Tシャツ、ハーフジップなど合わせて10点以上集まれば、デザインをフルオーダーできるのです。
例えば、Tシャツ5枚、ショートパンツ3枚、スカート2枚なんて組み合わせでもOKです。
ここでまず困ったのが、カラーやデザインに制約がまったくなく、一から考えねばならないことです。
自由に何でも作って良いというのはかなり難しい。
例えば10色くらいから選ぶとか、10通りのデザインから選ぶなら決めやすいけど、何でも良いわけです。
メンバーに相談したところ、当然ながらカラーだけでも好みはバラバラ。これは叩き台がないと先に進まないと、私の拙い技術と、低いデザインセンスでデザインを作りました。
初期デザイン
私が思い浮かべたのは、迷彩の黄色です。そして差し色としてネイビーが良いのではないかと配置しました。黄色迷彩はデザインができないので、チャンピオンシステムに伝えて迷彩の黄色を作ってもらうことにしました。合わせて、迷彩でない黄色に関しても発色を変えて何通りかデザインしてもらうようリスクエストしました。
ロゴ
チームロゴに関しても、ウルトラプロジェクトを略して『ウルプロ』、さらに略して『UP』。UPに関してはプロジェクト立ち上げ時から考えていましたが、ウルプロはメンバーの何人かから親しみやすいネーミングだと提案があり、私も気に入りました。それをローマ字表記にすると『ULpro』ですが、メンバーの提案のあった『URpro』で作ってみました。
この叩き台を作ったことで急速にウエア製作プロジェクトは進み始めます。
私が考えたチームロゴはこれです。
デザインセンスのあるメンバーにしたら、このロゴはないだろうと火が付いたのでしょう。
そして一人のメンバーが見かねて叩き台として何点か出してくれました。
最初は手書きでしたが、その後イラストレーターなどを使って形にしてくれたことでいろいろな案が出てきました。
この段階では、すでにURと言うと、住宅関連とかをイメージするので、やはりUPが良いという意見が多数を占めるようになりました。
文字を盛り込んでしまったらどうかと、私がこんなのを提案しました。私のテクニックだとここまでですが、イメージはもっと丸くして、文字として読めなくて良いロゴでした。
私のロゴイメージを加工して、上がっていくイメージを持たせたいと別のメンバーがこのような案を出してくれました。
それを見た別の友人が、イラストレーターで形にしてくれました。
その後、メンバー間でもやり取りが続き、様々な案が出てきました。このあたりになるとデザインに詳しいメンバーがたくさんの案を出してくれたのでメンバーのイメージは膨らんでいきました。
私が丸みを帯びたロゴが良いといリクエストを出すとこのような案も出てきました。
ウルトラプロジェクトのメンバーは練習時は一生懸命ですが、そんな時でも周りへの優しさを忘れない人たちで、ほんわかするイメージがあります。このイメージにだいぶ近づいてきました。
そのロゴに文字を組み込んだら、こう変わりました。
そして最終形です。
ウルトラプロジェクトメンバーの『絆』が伝えわるロゴの完成です。
イメージは徐々に固まっていく
上記ロゴ作りを進めながらも、ウエアのデザインを進めてもらい、カラーイメージを何通りか出してもらいました。そのタイミングではロゴもはめ込んでもらいました。
薄い黄色
チームのイメージに合わないと、このカラーはメンバーに不評でした。
鮮やかな黄色
薄い黄色よりはこちらの方が良い感じです。黄色のウエアは少ないと思いますが、このカラーだと何だかありふれているようにも感じました。
初期コンセプトのように『遠目にもウルトラプロジェクトと分かる目立つウエア』にはまだまだです。
迷彩イエロー
かなり派手ですが期待していたデザインになりました。
レース等で見たことがないデザインで、かなり派手ですがとにかく目立つことは間違いない。
この段階で、ほぼ迷彩イエローをベースに差し色をネイビーにすることは決定。
メンバーから、ロゴが大きいのか、位置が低いのか、少し重たいイメージだという声もあったので少し小さくしてもらいました。
迷彩イエローで作ってないからか、しっくりこない。
ロゴの縁取り
そこで、メンバーがサイズを変えずに縁取りをつけることでイメージを膨らませてくれました。
ほぼ完成系
メンバーと一緒に考えて作っていったウエアが、段々と形になっていきました。
ウエアのタイプごとのデザインを作ってもらいました。
ボトムデザイン
トップスのデザインが進む中で、並行してボトムのデザインをどうしようかとメンバーや、チャンピオンシステムの担当者と相談しました。
派手な目立つウエアが欲しいと話していたメンバーも『上下とも黄色迷彩はちょっと。。』という声があり、デザイナーも『上下黄色迷彩は、かなり勇気が要りますね。』と感想をいってくれた。上とのバランスを取りたかったので、シンプルに上の差し色のネイビーでデザインしてもらいました。
当初はネイビー単色でしたが、上で使っている黄色迷彩を少し使えないかと考え、ロゴを黄色迷彩にしました。
希望タイプやサイズ合わせを並行して実施
このオーダーは発注してから完成まで1ヶ月かかるので、メンバーが15人ほど参加するチャレンジ富士五湖には間に合わないのは明らかでしたが、野辺山ウルトラマラソンには間に合わせたかった。その頃からトレランレースも数多く続きます。
そこでデザインが完成したらすぐに発注できるよう希望のウエアタイプをグループページで集計するとともに、サイズ合わせ用ウエアを送ってもらって試着をしました。
タイプ・サイズなど様々なものを30種類ほどダンボールで送ってもらい、練習会などの機会を利用して試着できる人には試着してもらいました。
海外サイズなので、上はワンサイズ、下は1.5サイズ大きい感じでした。
試着できない人向けに、私や協力していただいたメンバーが着用した画像のサイズと、身長・胸囲・胴囲などをグループページにアップすることでサイズ感を掴んでもらった。
女性に関しては、サイズは書けないので、個別に画像を掲載したメンバーにサイズ感など直接聞いてもらって進めました。
素材違いを追加
チャンピオンシステムのウエアには、同じタイプのウエアにも2種類の素材があります。
募集段階で素材まで選べられるようにしてしまうと、ウエアタイプ×サイズ×素材と組み合わせは一気に膨らんでしまうので、概ね希望対応とサイズがまとまってから、素材違いへの変更を受け付けることにしました。
APEXという高機能タイプは縫い方も違います。内側に出っ張りがなく擦れにくいとのこと。
首や肩周りの素材が通気性の良い生地になります。
脇も通気性の良い生地になります。
金額はタイプによるけど1500円程度のアップです。
タイプの追加を行った。
例えばランニングタイプにしても、いわゆるノースリーブ的なタイプと、ランニングシャツ的なタイプがあり、ショートパンツにしてもサイドの切り込みが深いのと、そうでないタイプがあります。
これも希望を取る段階では片方だけにして概ね決まった後で変更を受け付けました。
これは当初受け付けていなかったランニングシャツです。
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そして最終形
メンズ
左から、マラソンシャツ、タンクトップ、Tシャツ(実際は丸首)
真ん中の2つは作っていません。左はハーフジップ、右はトレラン用です。
ボトムもこんな感じです。
ウイメンズ
左から、ハーフジップ、Tシャツ、ノースリーブ
メンズとシルエットが異なっています。
左のブラトップは作っていませんが、こんなのもあるのですね。メンバーからカッコ良いとの意見が出ていました。
右は背中が大きく開いたタイプのシャツです。
ボトムはスカートタイプと、ショートパンツです。
今回の製作枚数と今後について
今回は34名85枚のオーダーとなりました。
今後、新規入会者や追加オーダー希望者により10枚以上集まった段階で順次対応していきます。
また、国際女子マラソンなど、チーム名のサイズまで厳格に決まっている大会に対応したウエアも検討していく予定です。
最後に
今回のウエアにはウルトラプロジェクトおよび、本ウエブサイトに協力いただいている企業のロゴを配置させていただきました。いつもご協力いただきありがとうございます。
また、日の丸は、海外レースに参加するメンバーが多いことから配置しました。
今回のウエアはメンバー全員が、早く見たい。着用して大会に出たい。と思えるようなウエアになりました。かなり完成度の高いデザインに仕上げることができたのはメンバーのお陰です。
何となくカッコいい。何となく嫌いだ。ではなく、具体的にここを修正した方がカッコ良い。この◯◯がカッコ悪いからバランスとって△△しよう。と具体的かつ建設的な意見をあげてくれました。
また、大事なことだと改めて思ったことは、まずは形にしてみることです。悪くても何でも、イメージが湧くように叩き台がないと先に進みません。
そして着用したい完成時期を決めたことで逆算して、今何をすべきかを把握し、スピード感を持って進めることができました。
初めてウエアを作りましたが、現在の自分の実力を客観視して、どこを目指すのか、そしていつまでに目指すのかを決めて計画的に進めていくことは、ランニングと一緒だとも感じました。
叩き台から最終形を並べてみると、こう変わりました。もちろん見た目は変わりましたが、それ以上に変わったことがあります。
一番変わったことは、メンバーの魂がウエアに入ったことです。
このウエアを来て、ウルトラプロジェクトのメンバーが気持ちよさそうに走る日は1ヶ月後です。
完成したら、また報告させていただきます。
ちなみに、チャンピオンシステムは、好きなカラーやどのようなイメージかを伝えれば叩き台になるデザインを作ってくれます。カッコ良いウエアを作りたい方は相談してみてください。