接地を意識するための坂道ダッシュ

ランナー

少し前に フォームが変われば走りが変わる という記事を書きました。ランニングフォームに関しては、ランナーの関心が高いのでランニング雑誌を買えば多くの紙面を使って紹介されています。具体的な練習方法も書かれています。でもその通りに走れるようになったという話はほとんど聞きません。

それは雑誌の説明が悪いのではなく、雑誌の記事に書かれた修正のポイントが、すべての読者に当てはまるわけではないからです。例えば記事に接地時間を短くするように走った方が良いと書かれていたとして、そのアドバイスが当てはまる読者はもちろんいますが、中には接地時間を短くすることばかりを意識して、接地時に地面をしっかり押す動作に意識がいかなくなってしまう方もいます。

また記事の多くが、陸上経験者では当たり前の単語や表現であったとしても、多くのランナーにはイメージしにくい専門用語であったりします。難しい言葉や説明をされたら正しいアドバイスであっても頭に入りにくいと思いますし、コーチの意図とは違う方向に進んでしまうかもしれないのです。

同じ言葉をかけられても、聞いた方により受け取り方が違うことは、ランニングに限りません。それどころか同じ方でも、その時の精神状態により逆の受け取り方をすることもあります。

前置きが長くなりましたが、今までは言葉だけでお伝えしていましたが、少し動画などを記事に取り入れていきます。

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接地で地面を押すイメージを持った方がよいランナー

ランナー

私は記事やブログの中で、接地で地面をしっかり押すという表現を使っていますが、数年前までは接地で地面を押した方が良いと言われても、そのイメージがまったく浮かびませんでした。

その頃の私のフォームは上体が仰け反りやすく、疲れてくると後傾するといったフォームでした。そんなフォームでしたから、登り坂は苦手で、ちっとも前に進みませんでした。自分より遅いランナーにも軽々と抜かれて悔しい思いを何度もしていました。

その頃の私もそうでしたが、上り坂が苦手な方は、前ももを高く上げて身体を上に引き上げよう頑張ったりしますが、これは短い坂なら大丈夫でも長い坂では対応できません。

そのようなランナーは接地で地面を押すイメージを持つと走りが変わってきます。

私自身、そのような意識を持って練習をしたことで、登り坂の苦手意識は払拭できました。マラソンレースの登り坂であれば、周りのランナーがペースダウンする中で、私はペースを保つので自然と前に出るという以前では考えられないように走りに変わってきました。

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そのための練習方法

ランナー

接地で地面を押すイメージを持つために、具体的にどのような練習がおすすめか少し紹介します。

フラットなコースで練習する時も、体の真下に接地するイメージを持つのは大事なことですが、よりイメージを持ちやすいのは登り坂です。歩くのも大変な急登ではなく、頑張ればダッシュできる程度の坂が良いと思います。

距離は100mでも200mでも構いませんが、何本かインターバルをしたら良いでしょう。

無理にスピードを上げるのではなく、平地に比べて地面が近くなるので接地が早くなりますが、そこでしっかり地面を押してください。その連続運動です。丁寧に地面を押していくとリズムが良くなってきます。自分のイメージ以上に身体が前に進むのを実感できるまでやってみてください。

そのイメージができれば、平地で練習しても、地面を押すイメージで走れるようになります。

仰け反ったり、後傾しやすいランナーが、地面を押すイメージが持てれば、今までにないような、前へ前へ効率的に進むイメージで走れている自分に驚くかもしれません。このような走りができればマラソンでもウルトラマラソンでも確実に速く走れるようになるでしょう。

たまたま見つけた階段を走ってみました

週末にハセツネで履くシューズを試すために、栃木県の大平山に行ってきました。山を走った後に、麓に丁度良い階段があったので、走ってみました。

ランナー

階段の一段は結構幅が広く140cm前後でしょう。歩くと2歩で丁度良い感じでした。走る前はこれを一歩で駆け上がるのは結構難しいと思っていましたが、こんな感じで走れました。

縦で撮影してしまったので少し小さい画像ですが、終盤加速しているのがお分かりになると思います。しっかり地面を押すことで推進力が増し、リズムよく楽に気持ち良く登り切りました。このような階段を走るときに脚(膝)を引き上げようと思って走ると難しいと思います。

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