超軽量バックパック サロモンS-LAB SENSE ULTRA SET
メーカー的紹介
商品の名称に付けられているS-LABはメーカーの最高の技術を集結した選手用のラインナップを表し、「SENSE」シリーズは、超軽量の商品ラインナップを意味しています。従来はシューズを中心としたランナップ構成でしたが、今年バックパックが加わりました。形状はサロモンがブームを起こした背負うのではなく着用するベストタイプです。
私も使用している既存の「SKIN」シリーズとはまったく別物で、限界ギリギリの重量とフィット感を追求した仕上がりにしたことから、今回私が購入した3LのS-LAB SENSE ULTRA SETは110gと驚くほど軽量な仕上がりになっています。収納部分を減らしてさらなる軽量化を図った、容量1LのS-LAB SENSE ULTRA SETは90gです。 丸めると非常にコンパクトになり、ランニングシューズの内側に入ってしまうほどの大きさです。
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スペック
アイテム名 | センス ウルトラ セット | センス セット |
---|---|---|
2015年発売当初スペック | ||
正式名称 | S-LAB SENSE ULTRA SET | S-LAB SENSE SET |
容量 | 3L | 1L |
重量 | 110 g | 90 g |
サイズ | XXS、XS/S、M/L | XS/S、M/L |
外寸 | 38 x 16.5 cm | 35 x 15 cm |
付属品 | ・ソフトフラスク (500ml)2本・ホイッスル | |
価格(税別) | ¥15,000 | ¥13,000 |
アイテム紹介
今回私が購入した3Lモデルで紹介しますが、1Lとの違いは1Lモデルは背面がメッシュになっていてポケットがないことです。3Lモデルがメッシュの上にバックコンパートメントが付き、さらにその下部にパワーメッシュのカンガルーポケットが付きます。これらの収納部分が必要ない方は、より軽量で熱がこもりにくい1Lモデルが良いと思います。
この白い部分と、その下のグレーのカンガルーポケットが1Lモデルはメッシュになっています。
また3Lモデルも1Lモデルも、前面からサイドまでは全く同じ仕様です。
ショルダーハーネス部分に付属する二本のソフトフラスク(500ml)を納めるポケットが左右に配置され、その上下に2つずつ、そして両サイドに2つの計8つのポケットがあります。
右上のポケットはチャック付きで横から入れるタイプです。鍵などいれるのに良いでしょう。
左上の上は上から入れるタイプです。ヘッドランプのバッテリーを入れるのにちょうど位置と深さです。
右下および左下には少し大き目のポケットがあります。
例えば右にはジェルなどサプリメントを入れて、左にはそのゴミを入れるなど落とさないように分別して使うのも良いでしょう。
また地図やコンパスなども十分入る大きさです。
サイドには左右にこのようなチャック付きのポケットがあります。
画像のとおりの大きさなので、ヘッドライトや、ウインドシェアジャケットなど入ります。補給食であれば相当量入りますが、重量物を入れる際には全体のバランスを考えないと揺れます。
腰の上のあたりにあるカンガルーポケットは収縮性のあるネット素材を使っていて、また深さがあるので、かさばるジャケットなどを入れるのに適しています。ボトルなども入りますが、ここに入れると結構揺れると思います。
最後に、背面の白い部分にも収納ができます。
上部にチャック等はありませんが、このようにかなり大きなスペースがあります。
この部分は何も入れないとまっ平ら。モノを入れるとストレッチが効いてかなりの容量を収納できます。
少し画像では見えにくいですが、上記スペースの中に小さなポケットがあります。チャックがないので入れるものは考えたほうが良いですが、使い方によっては便利なポケットです。マジックテープやチャックを付けたらよいかもしれませんね。
フィット感に関してはバックパックと比較するレベルではなく、もうウエアです。
着用時には胸の2箇所のストラップを締めて固定しますが、全体に重たいものを入れなければ、それほど締めなくても良い感じでした。
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私が購入した理由
この商品は、9月に走るスパルタスロンでの使用を前提に購入しました。
実際に使うかどうかは分かりませんが、スパルタスロンは気温の寒暖差が激しく、日中は非常に高温になり、また日差しが強いが、日が暮れると非常に寒くなると過去に完走した仲間から聞きました。
トレイルレースではなく、ロードレースでありエイドステーションも一定間隔ごとにあるので、ボトル等は不要とも考えましたが、慣れない海外の気候等を考えると、小まめな水分補給ができるよう、また寒くなった際に、すぐに薄手のシェルを羽織れるよう準備をしていこうと考えました。
サイズ的にはボトルが入るウエストポーチでも十分なのですが、私はウエストポーチが嫌いで、特にボトル等重量物が入ると揺れが気になります。最近揺れにくいボトルポーチもあるようですが、腰の動きが制約されるのと、擦れも気になります。
そこでベスト型のバックパックも考えたのですが、現在持っているキリアンザックなどは背中の部分が厚く熱がこもるので使えません。そのような時に、S-LAB SENSE ULTRA SETを見つけたのです。
ほとんどランニングウエアであり、背中の部分も薄いので熱もこもらない。また収納場所が多いから補給食なども入れられる。背中のカンガルーポケットに薄手のウインドブレーカーを丸めて入れておけるなど、見た瞬間に欲しくなりました。
1リットルのモデルは背中がメッシュになっているので、惹かれたのですが、カンガルーポケットもなくシェルの保存場所がないので3リットルにしました。
もちろんスパルタスロンだけで使うわけではなく、ウルトラマラソンの練習で長い距離を走ったり、エイドステーションの多い、トレイルレースでも活躍すると思ったからです。
ハセツネで使えるかアイテムを詰めてみた。
ハセツネでの使用は、当初考えてもいませんでしたが、商品が届いて背面の深さなどをチェックしたところ、もしかして、給水が1箇所しかないハセツネでも使えるのではないかと考えました。
私は水分補給の量が、同じくらいのタイムのランナーと比べて多いと自覚しています。ただ今年のハセツネは開催時期が例年と比べて3週間ほど遅いので、気温も下がるでしょう。通常の開催日ならスタート時に3リットルは持たないと怖いけど、今年は2.5リットで行けると思います。
そうすると、前面のソフトフラスコに合計1リットル、背面に1.5リットルのハイドレをセットしたらと考えたのです。
そこで、ハセツネに必要な必携品等をセットしてみました。
これ以外にも、地図やコンパス、スマフォなど必要なものはありますが、上記画像のアイテムをセットしてもまだ余裕はありましたので、収納に関しては問題ありません。
ランニングウエアでないけど、着用してみました。
正面から
横から
背後から
ちなみにこのアイテムのサイズはXS/Sです。私の身長は166cmで、胸囲は90cmちょいです。
しかし収納ができるということと、走れるというのは違います。
これだけ入れると、壊れてしまいそうで怖いです。レース中に壊れたらレースになりませんから。また、その場で少しジャンプしただけでも揺れは大きくこれでは無理と思いました。
やはりハイドレを使うなら通常のバックパックが良いです。
背面のスペースは容量はあっても重量の軽く、柔らかいウエア類を入れるスペースと割り切った方が良いと感じました。
結論から言うと、ハセツネで使うには無理があります。使うことができる人は、必携量ギリギリの水分で足りる人です。その場合ハイドレではなく、フロントとは別にソフトフラスコを背面に入れて、途中で入れ替えでしょう。しかし前面のソフトフラスコ2個も、500ml満タンにするとかなり揺れて走りにくいです。
左右ともに400cc以下で使うのが良いでしょう。
実際に使ってみて感じた事
トレイルではないが、試しにロードで使ってみました。フラスコではなく自販機で買った500mlペットボトル1本と、革製ケース入りのiPhone6を入れて走りました。
前面ポケットに500mlペットボトルは入りますが揺れて走れません。
またiPhone6程度の重さでも、重量バランスを考えて入れる場所を決めないと結構気になりました。
また、タンクトップの上にS-LAB SENSE ULTRA SETを着用したのですが、首筋や、肩周りが擦れました。この状態で20キロも走ったら確実に擦れると感じました。
タンクトップやノースリーブではなく、半袖シャツが良いでしょう。また首の部分が直接接しないようなシャツを選んでください。
洗濯すれば変わってくるかもしれませんが、ヘリの部分は、メーカーの紹介文にあるほど柔らかくはありません。
また、軽さを求めて極薄の素材を使っていることから、固めのものを入れるとダイレクトに身体に当たりますし、耐久性はないと思います。
次回は、ロング走で使います。その時はソフトフラスクに入れる量も調整し、ジェルやスマホなども収納箇所を考えて使ってみます。
その結果はまたこちらのサイトで紹介します。