福岡国際マラソンBグループ資格タイム切り上げ
7月1日、福岡国際マラソン選手権大会の第70回大会要領が発表されると、一部の男子ランナーに悲痛の叫びが起こりました。数年前より参加資格タイムの切り上げが噂されていましたが、2016年大会はBグループのフルマラソンの資格タイムが5分切り上がり、従来の2時間40分以内から、2時間35分以内となりました。(30キロの資格タイムも5分切り上げ)
詳細は大会ホームページをご参照ください。
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福岡国際マラソン選手権大会の参加資格
2016年大会の参加資格は以下の通りとなります。
(1) 2016年度日本陸上競技連盟登録者で、大会当日満19歳以上の男性競技者
(2) 次の項のいずれかに該当する者
(記録は2014年12月1日以降のもので、国内外の公認競技会で日本陸上競技連盟の登録者として出した記録に限る)
[Aグループ]
1)マラソン 2時間27分以内
2)30kmロードレース 1時間35分以内
3)ハーフマラソン 1時間05分以内
[Bグループ]
1)マラソン 2時間35分以内
2)30kmロードレース 1時間45分以内
3)ハーフマラソン 1時間10分以内
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変更前後の資格タイム比較
2013年にBグループの参加資格が2時間42分以内から2時間40分以内に変更になった時に、多くの男性エリートランナーは泣きましたが、今回は5分の切り上げですから、その数は非常に多いでしょう。一般ランナーにはたった5分と思われる方もいるかもしれませんが、必死に練習してレースを走り2時間40分を切ったランナーにとっては、とてつもなく大きな5分なのです。
今回は、マラソンの資格タイム以上に、30キロの資格タイムも変更になりましたので、分かりやすいように変更前後のタイム比較一覧表を作成しましたのでご覧ください。
種目 | 2016年 | 2015年 | タイム削減率 |
---|---|---|---|
タイムはすべて以内 | |||
マラソン | 2時間35分 | 2時間40分 | ▲3.1% |
30km | 1時間45分 | 1時間50分 | ▲4.5% |
ハーフマラソン | 1時間10分 | 1時間10分 | 変更なし |
参考までに変更後の資格タイムにおける1キロペースを記載します。
種目 | 2016年 | 2015年 | タイム差 |
---|---|---|---|
マラソン | 3分40秒 | 3分47秒 | 7秒 |
30km | 3分30秒 | 3分40秒 | 10秒 |
ハーフマラソン | 3分19秒 | 3分19秒 | 変更なし |
今回はハーフマラソンの資格タイム変更はありませんが、もともとハーフマラソンの資格タイムは厳しく、マラソンの資格タイムが2時間30分以内のびわ湖毎日マラソンのハーフマラソンと同じ設定でした。また今回は30キロの資格タイムも5分切り上がりましたが、比率的には30キロの切り上げの方がキツくなりましたが、今回の変更によりハーフ〜30キロ〜マラソンの資格タイムのレベル感は揃ったように感じます。
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Bグループの資格タイム推移
過去10年間のマラソンの資格タイムはこのように推移しています。
2016年 2時間35分00秒
2015年 2時間40分00秒
2014年 2時間40分00秒
2013年 2時間40分00秒
2012年 2時間42分00秒
2011年 2時間42分00秒
2010年 2時間42分00秒
2009年 2時間45分00秒
2008年 2時間45分00秒
2007年 2時間45分00秒
関門時間
資格タイム変更にともない関門時間も厳しくなりました。
距離 | 2016年 | 2015年 | タイム差 |
---|---|---|---|
5km | 19分30秒 | 19分30秒 | 変更なし |
10km | 39分 | 39分 | 変更なし |
15km | 58分 | 58分30秒 | ▲30秒 |
20km | 1時間17分 | 1時間18分 | ▲1分 |
25km | 1時間36分 | 1時間37分30秒 | ▲1分30秒 |
30km | 1時間55分 | 1時間57分 | ▲2分 |
35km | 2時間15分 | 2時間17分 | ▲2分 |
40km | 2時間35分 | 2時間37分30秒 | ▲2分30秒 |
参加費も変更
昨年まで、現在の相場観から言えば格安であったエントリー費は、5,000円から一気に10,000円と値上げとなりました。
ただ、参加費は上がっても良いから資格タイムを上げないで欲しかったというランナーは多いでしょう。
参考までに申込書、参加料ともに9月1日(木)~ 9月26日(月)消印有効です。
資格タイム変更の背景
私は大会関係者ではないので今回の変更の理由は分かりませんが、過去の参加人数と資格タイムを重ね合わせていくと、参加人数の抑制が一番の要因でしょう。2009年大会の参加者(DNS含む)が767人に増加した時、そして2012年大会の参加者(DNS含む)が742人に増加した時に、翌年の資格タイムは切り上がりました。2014年大会の参加者(DNS含む)が734人に増加した時は切り上がりませんでしたので、740人前後が切り上がりの目安になるのかもしれません。そう考えると今回の切り上げ幅が2013年の2分から5分に切り上がったのも納得できます。
おそらく2016年大会の参加者数は600人前後と思われますが、主催者の予想に反して740人前後のエントリーがあると2017年も切り上げという事態も起こり得るでしょう。
開催年 | 人数 | 資格タイム | 翌年資格変更有無 |
---|---|---|---|
2016年 | 未定 | 2時間35分 | 未定 |
2015年 | 815人 | 2時間40分 | 変更あり |
2014年 | 734人 | 2時間40分 | 変更なし |
2013年 | 660人 | 2時間40分 | 変更なし |
2012年 | 742人 | 2時間42分 | 変更あり |
2011年 | 615人 | 2時間42分 | 変更なし |
2010年 | 537人 | 2時間42分 | 変更なし |
2009年 | 767人 | 2時間45分 | 変更あり |