大阪国際女子マラソンへの道
数年前までは女性ランナーが目標にしていた国際女子マラソンは、横浜国際女子マラソン、大阪国際女子マラソン、名古屋国際女子マラソンの3大会ありました。しかし2011年に名古屋国際女子マラソンが名古屋ウイメンズマラソンに代わりました。そして2014年には横浜国際女子マラソンは幕を閉じ、2015年からさいたま国際マラソンが開催されることになりましたが、両レースとも市民レースとなりました。名古屋ウイメンズマラソン、さいたま国際マラソンともエリートの部は存続しましたが純粋な国際女子マラソンは大阪国際女子マラソンのみとなりました。
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大阪国際女子マラソンの参加資格
2015年大会の参加資格は以下の通りでした。
(1) 2014年度日本陸上競技連盟登録者で、大会当日満19歳以上の女性競技者
(2) 次の項のいずれかに該当する者
(記録は2013年1月1日以降のもので、国内外の公認競技会で日本陸上競技連盟の登録者として出した記録に限る)
イ. マラソン: 3時間13分以内
ロ. 30km: 2時間13分以内
ハ. ハーフマラソン: 1時間30分以内
ニ. 20km: 1時間25分以内
ホ. 10000m、10km: 37分以内
ヘ. 日本陸上競技連盟が認めた競技者
申込期間は2014年10月1日(水)~12月5日(金)必着であったため、実質2014年11月末のレースが最終レースとなっていました。
*2015年大会の概要は9月19日に公開されました。
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大阪国際女子マラソンを走るために
以前は国際女子マラソンに出るためにフルマラソンで3時間15分を切ろうと【315】という言葉が踊っていました。例えば315プロジェクトや315チャレンジです。しかし大阪国際女子マラソンの参加資格は2015年に3時間13分に切りあがりました。一般ランナーにはたかが2分と感じる方もいるかもしれませんが必死に練習してレースを走り3時間15分を切った女性のとってはとてつもなく大きな2分なのです。
マラソンに出るのですからマラソンのタイムで参加資格をとるのが一般的ですが、上記記載のとおりハーフマラソン等のタイムでも参加資格を得ることができます。スピードはあるけどスピードを維持できない方や、レース終盤に脚が攣ってしまい何度となく涙を飲んだ方には違う道もありますので、検討してみてください。
参考までに資格タイムの1キロと5キロの平均ペースは下記の通りです。
種目 | 基準タイム | 1キロペース | 5キロペース |
---|---|---|---|
マラソン | 3時間13分 | 4分34秒 | 22分52秒 |
30km | 2時間13分 | 4分23秒 | 22分10秒 |
ハーフマラソン | 1時間30分 | 4分15秒 | 21分19秒 |
20km | 1時間25分 | 4分15秒 | 21分15秒 |
10000m・10km | 37分 | 3分42秒 | 18分30秒 |
上記表を見ると10キロは男子のサブスリーランナーでも厳しいタイムですが、その他のタイムを見ると、終盤に崩れることが多いランナーにとっては狙いやすいタイムだと思います。また2015年大会でマラソンのタイムは厳しくなりましたが、その他のタイム変更はありませんでした。
個人的見解ですが一番狙いやすいタイムは30キロ2時間13分だと感じます。しかし問題はレースが少ないことです。これからエントリーが始まる11月末の大阪ロードレースはタイムを狙いやすいと聞いたことがあります。
もしフルマラソンにこだわらずに2016年大阪国際女子マラソン参加資格をとりにいくならこんな組み合わせがオススメです。
・10月18日 高島平20キロロードレース
・11月08日 いわい将門ハーフマラソン
・11月15日 上尾シティーハーフ(日程は予想)
・11月29日 大阪ロードレース30キロ(日程は予想)
フルマラソンで狙うなら10月にレースがあるかどうかによりますが、一般的には11月のレース一発勝負になります。もちろん一発勝負の方が集中しやすいという方は絞ったほうが良いと思います。しかしレース本番に体調を合わせられないのは仕方がないとしても、強風や酷暑などの悪天候になることも考えられます。上記4レースは入れすぎかもしれませんがハーフのどちらかを外せば良い間隔になります。3本走れば良いコンディションで走れる可能性も高くなるし、フルマラソンと比較すると身体へのダメージも少ないので無理はないと思います。
今はこのタイムをクリアするのが難しくてもこれから秋までスピード中心の練習をしてチャレンジしたら参加資格を獲得できるかもしれません。またスピード強化をはかることでフルマラソンにも繋がると思います。
またフルマラソンで狙うのであればやはりタイムが出やすいつくばマラソンがオススメです。スタート前のトイレや整列、スタートが比較的スムーズな大田原マラソンも良いのですが、アップダウンがあるため3時間13分を狙うランナーでも同様のコンディションなら2、3分はつくばマラソンよりタイムが落ちます。さいたま国際女子マラソンは既に市民ランナー部門の受付は終了しましたが、3時間30分以内のタイムを持っている女性ランナーなら8月からエントリーがスタートする日本代表チャレンジ枠にエントリーすることができます。コースの下見にはまだ行っていませんが高低図を見たところさほど気になるようなアップダウンではないと感じました。
大阪国際女子マラソン参加資格が得られる大会はこちら→日本陸連公認大会一覧