2018神宮外苑24時間チャレンジの感想や気づき①〜記録は悪いが記憶に残るレース〜

土曜日11時にスタートし、日曜日11時に終わった神宮外苑24時間チャレンジから、今年は新宿のホテルに宿泊しました。

昨年ゴール後、精根尽き果て立っているのも厳しい状態になったことから予約したのですが、今年はその必要がないレース展開になりました。

ただ、ホテル滞在した19時間のうち18時間くらいはベットに横たわり、16時間寝ました。そのくらい疲れていたのです。疲労回復には栄養と睡眠が大事なことをあらためて実感しました。

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レースについてはFacebookページに投稿しましたが、2010年から実質6回目の神宮外苑24時間チャレンジでワースト記録になる170.868km+αでした。

PBは昨年の214kmですからフルマラソン以上短い距離に終わったわけです。

ただ悔しさよりも満足感の方が圧倒的に大きいレースになりました。これは強がりではありません。

その理由はシンプルで、『スタートラインに着くことができ、故障なくレースを終えることが出来たからです。

簡単にレースを振り返ると、スタートからしばらくは身体が重くペースが上がらず結構頑張ってキロ6でしたが、フォームが崩れないことだけ意識して走ると徐々に走れるようになってきました。

前日まで背中や足底、右側の腸頸靭帯辺りがかなり張っていましたが、左右バランスに気をつけて走ったことで筋肉の状態は徐々にニュートラルな状態になっていったのです。

スタートからしばらくは気温や日差しは高いが、アグレッシブデザイン日焼けなど日差し対策をしていたのでほとんど気にはなりませんでした。ただ2時間経過後に首回りに大量の塩が吹き出しているのに気づき慌てて塩分の多いスープを飲みました。これに気づかないともっと早い段階でレースは終わっていたと思います。

また、淡々と走ると飽きてしまうのと、同じ筋肉を使うと張りが強くなるので、ときおり私を抜いていった上位ランナーについて走り刺激入れをする余裕もあり、徐々に順位は上がっていきました。

そのような走りを続け、12時間経過は115km超と昨年とほぼ同じ距離を走れたのは自分でも驚きでした。

もちろん身体はキツくはなっていましたし、残り時間を考えると途方もない時間だとずっと感じていましたが、靴擦れ防止対策もレース中にする余裕もあり、これは昨年の自分を超えることができるかもしれないとその頃思い始めていました。

12時間経過時点で濡れたウエアを着替え、気を取り直して再スタートした頃から内臓の調子が急激に悪くなってきました。

昨年もラスト2、3時間で気持ち悪くなりましたが、今年はかなり早くきてしまったのです。

序盤の暑さと、夕方からの急激な冷え込みに身体が驚いたのが直接の原因ですが、2週間前に海外で100km走ってから内臓の疲労が大きく中々回復しない中での24時間走ですから必然だったと思ってます。

しばらくは復活を信じて歩きを入れながら走りましたが、歩いていると単調だからか睡魔に襲われるのです。夕方集中力が落ちはじめた頃はCNCがよく効きましたが、内臓がおかしくなった状態でカフェインをとりたくないので困りました。

そんな時は、優勝した高橋さんや、井上さん、小谷さんらが私を抜いていった時に追いかけ付いて行き、場合によっては前に出て走ることで睡魔を追い払おうとしました。

不思議なことにその時は呼吸も乱れずいくらでもペースを上げられるプチランナーズハイ現象になるのだけど、しばらくすると気持ち悪さから走れなくなるのです。

コース脇に蹲ることが多くなってきたので、思い切って横になり胃を休ませることにしました。

胃腸さえよくなれば脚は元気なのでいくらでも挽回できると考えていましたが、気温が下がったことから、寝ようとしても寒さからすぐに目が覚めてしまう状態で身体がさらに冷え切ってしまい、たまにコースに出ても歩く気力しかないという厳しいレースになりました。

時間が経過し200kmに乗せるのも事実上無理になると、何を目標に頑張れば良いのか分からなくなってきました。

通常のレースなら制限時間内完走を最後のモチベーションに出来ますが、そのような状態になると時間走は難しくなってきます。

そこからも何とか走ろうと思いましたが、無理してはいけないという、休むこと、走らないことを正当化する気持ちばかりが強くなっていきました。

ただ、回復が決して早くない私が、100km走って2週間で24時間走に出ることは厳しいと自覚していたので、この内臓疲労を慢性化してはいけないという判断は間違っていないと思っています。

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最後はコース上でレースを終わりたかったので、終了45分前からゼッケン番号の書かれた札がテーブルに置かれたというアナウンスを聞き、固まった体をストレッチをしてから走ることにしました。

止まる時間が長かったことから、急に動かすと内臓ばかりか筋肉も痛めてしまうので無理なダッシュはしたくない。そして最後頑張れるなら、なんでそこまでもっと頑張らないのかという気持ちを持っているので、最後は淡々と走ることにしていました。

そんな気持ちでスタートしたのは23時間22分13秒のことで終了37分47秒前でした。3周は走りたいと思っていました。

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そこからのことは別に書きますが、予定周回の2倍の6周少し(8km)走ってしまったのです。

走りながらも最後だけ走ってカッコ悪いな。。と思いながらも身体が前にグイグイ進むのは気持ち良かったです。

この時は何キロ走りたいとか、誰に負けたくないとかそんな気持ちは全くなく、ただ気持ちよく走りたかったのです。走ることがこんなにも気持ち良いって久々に感じました。

筋肉に負担かけずに無理なくペースが上がっていく。私の理想の走りがそこにありました。

ずっと不調だった内臓もしばらく休んだこと、そして気温が上がってきたことで回復していたのでしょうが、それを後押ししてくれたのは応援の力です。



2018年神宮外苑24時間チャレンジ②〜気になる有力選手(女子)〜

2018年神宮外苑24時間チャレンジ①〜気になる有力選手(男子)〜

今年の神宮外苑24時間チャレンジは男子以上に女子の戦いも熱くなりそうです。

 
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12月のIAU24時間走アジア選手権に日本代表として出場する3選手ともエントリーリストに掲載されています。

来年の世界選手権日本代表の座は4(最大6)で現時点でアジア選手権日本代表の、青谷 瑞紀29 pt、兼松 藍子27 pt、松本 ゆり24 ptがリードしています。(全て敬称略 以下同様)

この3人に続くのが、楠瀬 祐子15 pt、青木 奈和子9 pt、小川 久美子6 ptですが、小川選手は欠場です。

この上位5人のうち、青谷選手、松本選手は2017年IAU24時間走世界選手権日本代表選手で、兼松選手と楠瀬選手は2018年IAU100km世界選手権日本代表です。5番手の青木選手は最年少の24歳でグングン力を付けている有望株です。

ただこの5人で上位争いをするかと言えば、そんなことはなく、今年は強い選手が集まりました。

(こちらは男子の紹介記事に書いた文章ですが、そのまま掲載します。)

まず、強い選手かどうかはゼッケン番号を見ればある程度分かります。基本強い選手から番号を割り振られていると思ってください。

ただし、遅いゼッケン番号であっても、24時間走以外のウルトラマラソンで実績を残している選手は少なくありません。

今回掲載する記録はDUVウルトラマラソン統計(以下 DUVサイト)に掲載された数値などをもとにそれぞれの大会ページを確認しながら手作業で作成しているので、漏れている記録や誤っている記録などもあるかもしれません。

まず、今回のゼッケン番号がどのような順で割り振られたのか私なりの解釈をしてみました。

こちらはゼッケン151から166までの15選手とDUVサイトに掲載された24時間走の自己記録を掲載します。(全て敬称略 欠場者は除く)

*リンク先は以前紹介した記事です。

151 兼松藍子 225.792km(前年1位)
152 楠瀬祐子 215.903km(前年2位)
153 松本 ゆり 234.618km
154 青谷 瑞紀 230.609km
155 岡 さゆり 228.907km
156 藤原 定子 215.248km
157 青木 奈和子 207.610km(前年3位)
159 廣澤 志保 204.298km(前年5位)です
160 田子 裕紀子 204.064km(前年6位)
161 長瀬 陽子 202.961km
162 柿崎 美惠子 200.293km
163 土居 綾 199.185km(前年7位)
164 後藤 玲奈 191.506km(前年9位)
165 田中 さゆり 189.085km(前年10位)
166 和地 朋子 203.044km

上位2選手は優待選手で、そこからは公認大会でのほぼ記録順にゼッケン番号が振られています。

 
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今回の上位争いという観点では、昨年の上位選手と、ここ数年間に220km以上の成績を残している選手を軸に進むでしょう。(全て敬称略です。また選手の故障や体調不良などの状態は勘案していません。)

名前をあげると、151兼松藍子、152楠瀬祐子、153松本 ゆり、154青谷 瑞紀、155岡 さゆりです。

兼松選手は前年優勝者であるとともに、100km世界4位のスピードランナー(PBは7時間44分58秒)です。楠瀬選手は前年2位で、100km世界6位(PBは7時間49分33秒)、そしてチャレンジ富士五湖118km三連覇(2016-2018)とここ数年でトップウルトラランナーの一人に上げられる選手になりました。松本選手は今回参加者中最高記録の234.618kmで前回の世界選手権11位、そして今年の川の道フットレース514km2位と調子を取り戻してきたようです。青谷選手は2014年、2016年の本大会優勝者で、本年はフィンランドで開催された24時間走で221.413kmの記録を残しました。岡選手は2016年の本大会3位で、2017年の世界選手権日本代表です。また2017年川の道254kmそして2018年川の道514km優勝者でもあります。

この5選手に200km以上の記録をもつ、藤原選手(2017みちのく津軽ジャーニーラン250km3位、2017川の道フットレース254km 2位、2014神宮外苑2位)、青木選手(2018チャレンジ富士五湖100km4位、2018OSJ安達太良トレイル50km優勝、2018ハセツネカップ9位、2017平塚12時間走優勝 124.56km)、廣澤選手(2018みちのく津軽ジャーニーラン263km3位、小江戸大江戸200k2位、台北24時間優勝、2017みちのく津軽ジャーニーラン250km優勝、さくら道2位、小江戸大江戸200k優勝)、田子選手(2017平塚12時間走2位)、長瀬選手(2018平塚12時間走優勝、ゆめのしま12時間走優勝、長崎橘湾岸スーパーマラニック173km2位、2017平塚24時間走優勝)、柿崎選手(2017年IAU24時間走世界選手権日本代表、2017年小江戸大江戸200k2位、スパルタスロン4回完走)らが続きます。

また、2018に入ってからも、小江戸大江戸230kとみちのく津軽ジャーニーラン188kmで優勝し、チャレンジ富士五湖118km3位、川の道フットレース254km2位と好調な土居選手や、小江戸大江戸230kで2位の後藤選手、2015年神宮外苑24時間チャレンジ優勝の和地選手、そして200km超えはしていませんが、167飯塚 直美(大江戸ナイトラン4連覇、小江戸川越12時間走3連覇中)、172甲斐 愛子(2016、2017川の道フットレース514km優勝)、178關 利絵子(2017OSJ ONTAKE100マイル優勝、2017ゆめのしま24時間走優勝)、179大塚 恭子(2014OSJおんたけ100km優勝、2016平塚24時間走2位、2017ゆめのしま24時間2位)も注目の選手です。

これらの選手に続くのが、2017年、2018年のゆめのしま24時間走で2年続けて187km走っている180廣瀬 亮子や、2018年台北24時間走、2018年大江戸ナイトラン3位の遠藤 美樹、昨年10位の田中選手らです。

このように凄いパフォーマンスを持った選手が集まり紹介しきれませんが、今回、220km以上の実績のある5人とともに、レースを作っていく選手の一人になると、私が注目するのは184中村 麻季子です。

中村選手は、2018年に入ってからもチャレンジ富士五湖118km2位、野辺山ウルトラ100km2位、飛騨高山100km優勝(5連覇中)、白山白川郷100km優勝、2017年はさくら道ネイチャーラン優勝、OSJ ONTAKE100km優勝などロードもトレイルも100kmも250kmも強いランナーなのです。累積高低差の大きい飛騨高山100kmで出した8時間21分24秒は素晴らしいタイムです。

 
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現時点ポイントのない選手も、今回の神宮外苑24時間チャレンジのポイントは大きいので1位、2位に入れば一気に上位4人に浮上する可能性はあります。

現在ポイント4番目は楠瀬選手の15 ptですが、今回優勝すると順位ポイントだけで24pt(2位は16pt)です。そこに距離ポイントが230kmで25pt、220kmで15pt加算されますので、230km走って優勝なら49ptとなり上位4位以内は間違いないでしょうし、220kmで2位であれば31ptですから現在の上位選手がポイントを獲得できないとしたら一気に浮上します。

誰が勝つのかは分かりませんが、ハイレベルな争いをすることで、2018年世界ランキングTOP10に多くの日本人選手がランクインします。

また、DUVウルトラマラソン統計の本日時点反映の世界ランキングを見ても、ヨーロッパの選手は非常に強いです。来年の世界選手権はこれらの選手の主戦場であるヨーロッパで開催されるのです。

  1. 243.355km Bereznowska, Patrycja(POL)
  2. 241.921km Rex, Stine (DEN)
  3. 240.697km Pazda-Pozorska, Malgorzata(POL)
  4. 236.401km Biegasiewicz, Monika(POL)
  5. 236.364km Alvarado, Megan(USA)
  6. 232.702km Libuda, Anke(GER)
  7. 228.643km Grundahl, Anna(SWE)
  8. 228.399km Rajda, Aneta(POL)
  9. 225.428km Zetenyi, Szvetlana(HUN)
  10. 224.619km Dean, Tracy Michelle(GBR)



2018年神宮外苑24時間チャレンジ①〜気になる有力選手(男子)〜

2019年24時間走世界選手権開催決定と代表選考について①

2019年24時間走世界選手権の開催地が決まったことと代表選考について書きましたが、今回は私が注目する選手について紹介します。

昨年はこのように可能な限り個別紹介をしましたが、今年は別の紹介形式をとります。

2017年 神宮外苑24時間チャレンジ 参加ランナー紹介ページ (男子の部)

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フルマラソンや100kmレースであれば、一番前を走る選手がトップ選手で後続との差も明確に分かります。また表情や走りを見れば、その後トップが変わるかもしれないと想像することもできます。

そのようなレースをイメージして神宮外苑に来て応援すると驚くでしょう。

1周1325mの周回レースなのでそもそも誰がトップなのか分からないでしょうし、後半になれば倒れてしまいそうな選手を元気な選手が抜かしていく光景をみるでしょうが、必ずしも抜いていった選手の順位が上とは限りません。

私自身、後半になり元気になった時には、上位入賞し日本代表に選出された選手を何度も抜くことはあります。

1時間ごとに順位や周回数がウエブサイトに掲載されるので、それを見ながら観戦すれば24時間走がより楽しめると思います。

また、どのような選手が走っているかを知って観戦するのと、知らないで観戦するのでは楽しみ方はまるで違うでしょう。

まず、強い選手かどうかはゼッケン番号を見ればある程度分かります。基本強い選手から番号を割り振られていると思ってください。

ただし、遅いゼッケン番号であっても、24時間走以外のウルトラマラソンで実績を残している選手は少なくありません。

今回掲載する記録はDUVウルトラマラソン統計(以下 DUVサイト)に掲載された数値などをもとにそれぞれの大会ページを確認しながら手作業で作成しているので、漏れている記録や誤っている記録などもあるかもしれません。

まず、今回のゼッケン番号がどのような順で割り振られたのか私なりの解釈をしてみました。

こちらはゼッケン1から25までの選手とDUVサイトに掲載された24時間走の自己記録を掲載します。(全て敬称略 欠場者は除く)

*リンク先は以前紹介した記事です。

1 高橋 伸幸 264.506km(前年1位)
2 高橋 浩一 243.051km(前年2位)
3 安孫子 亮 255.487km(前年3位)
4 井上 真悟 273.708km
5 小谷 修平 256.861km
6 古北 隆久 252.177km
7 大河原 斉揚 245.929km(前年4位)
8 篠原 直秀 235.706km(前年5位)
9 新井 義治 233.387km
10 木曽 哲男 259.708km(前年10位)
11 大島 康寿 252.237km(前年24位)
12 黒田 宗治 250.873km
13 鈴木 誠 244.465km
14 新井 雄一 235.675km
15 堀 竜麿 230.961km(室内247.002km)(前年25位)
16 竹内 剛博 226.756 km
17 星川 晶 224.651km(前年9位)
18 渋谷 一秀 228.755km
19 白倉 嵩大 228.068km
20 野本 浩礼 222.508km
21 神宮 浩之 226.565km(前年8位)
22 吉清 一博 219.066km(前年11位)
24 小田 克矢 216.858km(前年13位)
25 岩立 幸一  214.716km(前年16位)

まず、NO.1からNO3は昨年の1位から3位の優待選手です。NO.4からNO.9はおそらく2016年以降に公認大会で230km以上の記録を残している選手です。NO.10以降は公認大会での生涯ベスト順と思われますが、少し前後しているゼッケンもあるので正確なところは主催者でないと分かりませんが、だいたいそのような順になっていると思ってください。ちなみに私はNO.26(214.472km 前年17位)です。

今回の参加者で250kmオーバーの記録を持つ選手は8人です。歴代で日本に20人しかいない選手のうち8人も揃うのです。合わせてお読みください。

24時間走 250kmオーバーの日本のウルトラランナー一覧

今回の上位争いという観点では、昨年の上位選手と、ここ数年間に250km以上の成績を残している選手を軸に進むでしょう。(全て敬称略です。また選手の故障や体調不良などの状態は勘案していません。)

名前をあげると、昨年TOP3の高橋 伸幸、高橋 浩一、安孫子 亮、そこに過去世界選手権優勝し、今回参加者中最上位記録を持つ井上 真悟、そこに過去250km以上走り日本代表経験のある小谷 修平古北 隆久、木曽 哲男、大島 康寿や、昨年4位、5位の大河原 斉揚篠原 直秀です。

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そこにウルトラマラソンで実績を残している数多くの選手が加わります。

私がもっとも注目しているのは、NO.87の赤松 亮です。赤松選手は今年の小江戸大江戸230k(232.7km) を23時間17分55秒で優勝(大会新)しましたが、同時スタートの200k(204.2km)を大会記録で優勝した高橋選手(20時間09分07秒)より、7分速く204.2kmを通過しているのです。

その小江戸大江戸230kで2位に入ったのが、NO.34 高橋 健吾(24時間49分50秒)で、3位はNO.86 森下 輝宝です。森下選手は2016、2017年と川の道フットレース(520km)で3位に入るなど超ウルトラで実績のある選手です。そして200kで高橋選手に続き2番目にゴールしたのがNO.19 白倉 嵩大、3位はNO.22 吉清 一博です。

また、今年の川の道フットレース(520km)で優勝したNO.16 竹内 剛博も注目の選手の一人で、今年台北で開催された24時間走でも優勝しています。

さらにNO.96 間宮 秀幸は、2018年野辺山ウルトラ3位、飛騨高山2位、白山白川郷2位と累積高低の大きな100kmマラソンで安定した成績を残しただけではなく、2018スパルタスロンを28時間台の好タイムで完走しています。

NO.21 神宮 浩之は昨年226.565kmの8位ですが、2005年から2013年までチャレンジ富士五湖112kmで9連覇した選手です。今年は秋田内陸リゾートカップ100kmで8時間01分30秒と調子を上げています。

スピードランナーでは、いつ24時間走を走るか注目していた2016IAU100km世界選手権 8位のNO.94 外池 快太郎がついに登場します。100kmPBは6時間40分で、100kmでも後半の落ち込みが少ない選手なので期待が高まります。また弟のNO.95 外池 翔太郎は1月開催の箱根100km×2DAYで優勝しています。

NO.45 市坪 和也は2017村岡ダブルフル120km で2位、NO.88 加藤 康男は2018北オホーツク100kmを7:54:22で走り2位、NO.93 堀越 英樹 は強豪が集まる2018チャレンジ富士五湖118k7位とスピードを持った選手です。

他にも48時間走で活躍するNO.15 堀 竜麿、川の道フットレースや小江戸大江戸などで安定した成績を出し続けているNO.18 渋谷 一秀、NO.36 梅澤 功、NO.39 長谷川 大吾、小江戸川越24時間走二連覇中のNO.25 岩立 幸一、本州縦断・青森~下関1521kmフットレース2017完走のNo.24 小田 克矢らも上位争いに絡むでしょう。

優勝争いとは別に注目する選手は、NO.12 黒田 宗治です。 黒田選手は現在69才の最年長選手ですが、55才の2005年に250.873km走り日本歴代20位です。また65才の2014年の神宮外苑で207.485km走った驚愕のウルトラランナーです。

他にも気になる選手は数多く紹介しきれません。

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今回の順位とともに注目して欲しいのは、世界ランキングです。

2016、2017年と二年連続して石川佳彦が世界ランキング1位ですが、2018年は現時点で以下のような順位になっています。(DUVウルトラマラソン統計 24時間走男子 2018.11.8時点反映)

  1. 273.674km Penalba Lopez, Ivan(ESP)
  2. 265.419km Radzikowski, Andrzej(POL)
  3. 263.540km Ruel, Stephane(FRA)
  4. 260.991km Sorokin, Aleksandr(LTU)
  5. 260.016km Weber, Felix(GER)
  6. 257.745km de las Heras Monforte, Nicolas(ESP)
  7. 254.264km Clavery, Erik(FRA )
  8. 253.432km Lawson, Daniel Alan(GBR)
  9. 251.720km Gerardin, Raphael(FRA )
  10. 251.199km Brunner, Radek(CZE)

昨年はTOP10に日本人が3人入りましたが、今年は本大会およびアジア選手権で何人の選手が上記に記載した10人の記録を超えるのか楽しみです。

2017年24時間走男子世界ランキング〜TOP10に日本人選手が3人〜



CHANGAN FORD ULTRA-CHALLENGE 2018④〜藤澤舞2位入賞。この1年のPB連発について 後編〜

CHANGAN FORD ULTRA-CHALLENGE 2018④〜藤澤舞2位入賞。この1年のPB連発について〜

前話から続く

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最後に、昨年からフルマラソンでPB連発して、その流れを100kmにも繋げている点につき何が一番変わったか聞いたところ、こう答えてくれました。

(ウオーミングアップ後の画像 藤澤選手の隣が50kmに出場した石井コーチ)

現チームに所属し、それまでの距離を踏むだけのトレーニングから、スピード練習などを取り入れたメリハリのあるトレーニングに変えたことでスピードの底上げができました。

その結果として、100kmのペースにも余裕度が増したことが結果に結びつきました。

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□自己ベスト

100km7時間37分56秒(2018サロマ)

フルマラソン 2時間44分20秒(2018洞爺湖)

以前この記事を書きました。

100km8時間以内で走る女性ランナー 〜8時間以内の日本の女性ウルトラランナー一覧〜 2018年6月28日現在

2018年6月28日時点で100km8時間を切った日本女子選手は24人でした。

そのくらい大変な8時間切りを藤澤選手は9月の世界選手権含めて10回も達成しているのです。もちろん日本人最高回数です。

もともと後半になってもペースダウンしにくい持久系ランナーの藤澤選手がスピード練習を取り入れたことで、フルマラソンも100kmもタイムが伸びたのです。

藤澤選手は100kmマラソンを10年以上走っています。それでもこれだけ変わることができたのは凄いことだと思います。

ウルトラマラソンはペースが遅いから、インターバルなどのスピード練習は必要ないとしない人は少なくありません。

もちろんアプローチはさまざまですが、伸び悩みを感じているなら、現在の練習を見直してみてはいかがでしょう。

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⬜︎自己ベストタイムの推移

藤澤さんから過去のフルマラソンのベストタイム更新履歴を教えてもらいましたが、かなり衝撃的な内容です。

2009年3月 名古屋国際女子マラソン 2時間50分23秒
2016年2月 東京マラソン 2時間50分22秒(7年間で1秒の更新)

以下、昨シーズンの結果

2018年1月 大阪国際女子マラソン 2時間47分00秒
2018年3月 名古屋ウィメンズマラソン 2時間46分33秒
2018年3月 板橋CITYマラソン 2時間45分11秒(優勝
2018年5月 洞爺湖マラソン 2時間44分20秒(優勝

また、2018年4月開催のかすみがうらマラソンは自己ベスト更新ではありませんが、2時間45分54秒優勝しています。

3月の名古屋ウィメンズマラソンと板橋CITYマラソンは2週連続自己ベスト更新です。

2009年にあと24秒に迫りながらも、2018年まで9年間を要した2時間50分切りを、4ヶ月間に5回も記録したのは驚きです。

2017年のデータも送っていただきましたが、昨年は貧血に苦しめられたが、サロマ湖以降少しづつ改善したと話しています。

記録はフルマラソン以上のみ

1月29日 大阪国際女子マラソン 2時間53分37秒
2月5日    別府大分毎日マラソン 2時間52分33秒(総合3位)
2月26日 東京マラソン2017 2時間51分22秒
3月12日 名古屋ウィメンズマラソン 2時間52分52秒
4月16日 長野マラソン 2時間57分58秒
5月21日 洞爺湖マラソン2017 2時間56分52秒(総合2位)
6月4日    千歳JAL国際マラソン 2時間55分43秒(総合2位)
6月25日 サロマ湖100kmウルトラマラソン 8時間36分38秒(総合6位)
8月27日 北海道マラソン2017 2時間53分25秒
10月8日 ポートランドマラソン2017 2時間58分39秒(総合3位)
11月11日 2017神宮外苑ウルトラマラソン (50km) 3時間29分49秒(総合2位)PB

 

藤澤選手は、この週末に神宮外苑で開催される神宮外苑ウルトラマラソンの50kmに出場しますので応援してください。



CHANGAN FORD ULTRA-CHALLENGE 2018④〜藤澤舞2位入賞。この1年のPB連発について 前編〜

帰国後、CHANGAN FORD ULTRA-CHALLENGE 2018で入賞した板垣選手や望月選手の記事を書きました。

CHANGAN FORD ULTRA-CHALLENGE 2018③〜板垣辰矢果敢に世界記録を狙う〜

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今回はもう一人の入賞者で、2018年IAU100km世界選手権で個人3位、団体優勝を飾った藤澤舞選手のレースを紹介します。

合わせて、昨シーズンフルマラソンでPBを連発し、その流れで100kmでもPB更新したことについても質問しました。

□大会結果

男子

  1. 斯国松(中国)6:46:45
  2. 板垣 辰矢(日本)6:58:14
  3. Aleksandr Sorokin(ラトビア)7:11:46
  4. 小野 喜之(日本)7:21:15
  5. Serhii Popov(ウクライナ)7:24:46
  6. Giorgio Calcaterra(イタリア)7:30:55

女子

  1. Radka Churanova(チェコ)8:07:05
  2. 藤澤舞(日本)8:09:26
  3. 望月 千幸(日本)8:13:20
  4. Yuliia Tarasova(ウクライナ)8:16:21
  5. Olena Shevchenko(ウクライナ)8:30:49
  6. Valeria Sesto(アルゼンチン)8:36:29

□5kmごとラップタイム

22:42-22:46-22:17-22:33
22:26-22:57-22:08-22:33
23:25-23:53-23:58-25:14
25:57-26:51-27:01-27:51
26:14-26:27-27:22-24:58

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□レース前に考えていたこと

(スタート地点に向かう藤澤選手  撮影者:新澤英典)

世界選手権も終わり、プレッシャーのない状況での出場だったので、楽しむことを最優先に大会に臨みました。

毎年100kmはサロマ湖と世界選手権に照準を合わせているので、それ以外のレースは練習という位置付けにしています。ただ自分の走りが出来れば入賞できるいう思いはあったので、表彰台には上りたいと考えていました。

 

□レース展開

前半は1km4分半ペースでチェコの選手が見える位置で、なるべく1人にならないよう心がけました。向かい風もあり50kmの部の中国選手を風除けにして走りましたが、若干設定よりオーバーペース。ただ、望月さん、内田さんと一緒に走ったのでリズムよくペースは刻めていました。

45km地点でトップに立つも、すでにきつい。前半の小刻みなアップダウンとオーバーペース、暑さで少しずつペースが落ち始めてしまい(1km5分半近くまで)、体を冷やそうとエイドで水を掛けましたが、ぬるくて冷えませんでした。

75km地点で既に100km走ったほどの感覚があり、脚は完全に売り切れ。エイドで1〜2分立ち止まり、氷と冷たい水でポカリを多めに給水するとペースが少し回復しました。

また、45km地点以降、エナジージェルを身体が受け付けなくなり、エネルギー補給しなければと85km地点で持っていたサプリメントを摂取したところ急に気持ち悪くなり、嘔吐し3〜4度立ち止まり、その間チェコの選手に抜かれ、徐々に差が開いてしまいました。。

その後は、本部から連絡を受けた救急車が各所で待機していましたが、止めることなく走り続けそのまま2位でゴールしました。

 

藤澤選手に日差し対策など聞いたところ、「今回は曇り&雨予報だったので、特に何もしませんでした。これをきちんとしていたら、もう少し結果は良かったかもしれません。」と答えましたが、多くの選手が日差しに苦しめられました。
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□大会全体について感じたこと

(3位の望月選手と選手村にて  撮影者:石井憲さん)

とにかくスケールの大きな大会でした。参加人数が少ないのに、ヘリを飛ばしたり、TV中継があったり、大会運営に関わるスタッフの人数も非常に多く感じました。

またしっかりした運営で、中国人スタッフはとても温かかったです。ゴール後倒れていたら、次々と何かお手伝いすることはありませんか?と声をかけてくれました。

 

最後に、昨年からフルマラソンでPB連発して、その流れを100kmにも繋げている点につき何が一番変わったか教えて頂きました。

後編に続きます。

CHANGAN FORD ULTRA-CHALLENGE 2018④〜藤澤舞2位入賞。この1年のPB連発について 後編〜



ウルプロメンバー門脇さんが51歳初フルでsub3.5達成

ウルトラプロジェクトには20代から60代まで幅広い年代のメンバーが所属していますが、若いメンバーが入会後にグイグイ伸びていくのと遜色ないくらい50代、60代のメンバーも伸びています。

それも20年、30年のランニング歴でsub4できなかった60代の男女メンバーがsub4達成、50代で初めてsub3したメンバー、自己ベストを大幅に更新した50代のメンバーなど、みんな昨日まで出来なかったことが出来るようになる嬉しさや、成長を楽しんでいます。

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今回紹介する門脇さんは50歳になってからランニングを始め、その数ヶ月後にウルプロに入会しました。入会後は効率良いフォームを試行錯誤しながら力をつけてきました。

そして、10月末の水戸黄門漫遊マラソンで門脇さんは目標にしていた初フルマラソンsub3.5どころか、もう少しで3時間20分を切りとなる3時間20分56秒でゴールしました。

ラップは以下の通りです。

(0:33)-22:33-22:15-22:28-22:46-22:45-22:36-25:39-27:23-11:58

30kmを過ぎてからは厳しいレースになったようですが、次のレースに向けての課題は明確になったでしょう。

門脇さんにいくつか質問しました。

□レース前に考えていたこと

最初はサブ3.5を確実に達成しようと4:50/kmイーブンでいこうと思っていましたが、レース前の3週間くらいのスピード練習と30キロ走で、徐々にペースに余裕が出てきて4:40/kmでいける自信が持てるようになりました。そこで、このペースで行けるところまでいくことにしました。

□レース展開

ペース感覚は身についていましたが、Aブロックスタートだったこともあり4:30/km前後と予定より速いペースになりましたが、気持ちよいペースに感じたので、このままいけるところまでと思っていたら30キロくらいまで、そのまま走れました。

(撮影:ウルプロメンバー)

しかし、その後、sub3.5達成が見えてしまったこともあり、踏ん張りがきかず、グダグダになりました。ただゴール前2キロ位で頑張れば3:20を切れることが分かり踏ん張るも最後の激坂でやられました。

□レース中の精神状態の推移を振り返る

序盤気持ちよく走っていた時の状態や精神状態は、初レースの高揚感やAブロックからのスタートで渋滞なくすいすい進むので、何も考えず体が自然と動く感じがあったように思います。とにかく走ることが楽しかったです。

(撮影:ウルプロメンバー)

キツくなり始めた30km地点では、だんだんと足が重くなってきて、右膝の痛みも徐々に気になりだし、思うように足運びができなくなってしまいました。はじめのうちは沿道の応援に答えたり、声を出して自分を励ましたりして乗り切っていましたが、千波湖の周回・折り返しの当たりで足・呼吸・心のすべてがとてもキツかったです。あとで確認したところ心拍はまったく上がっておらず、なぜ呼吸が苦しかったのか不思議です。

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□ゴールした時の気持ち

サブ3.5は早い段階でクリアが見えてましたので、その達成の喜びよりも、後半のグダグダがなければ20分切れたと悔しい想いの方が強かったです。

□フルマラソンはどうだったか?

1人で42キロ走を2回やりましたが、それはまさに修行でした。今回はそれとはまったく違いました。みんなで走ることの楽しさ、沿道の応援がすごい力になることなど、フルマラソンの魅力が分かりました。

□レースで気付いた課題と対策

課題は後半を走りきるための足の持久力と、レース経験の不足だと思います。今後のレースなどを通じてもっと経験値をあげていくこと、今後も練習会と自主練を通じて、エンジンを大きくし余裕度を高めていきたいと思っています。

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□入会前と入会後で変わったこと

入会前は1人黙々と練習本を参考にして甘えずに走ってたのでそれなりに力はついていたと思いますが、ウルプロに入会して、仲間と走ることで刺激をもらい、励みになることが、本当に良かったと思っています。

 

また今回のレースで、門脇さんは、ウルプロメンバーの井上明美さん(大阪国際女子マラソンの参加資格獲得)とすれ違った時のことをこんな風に振り返りました。

(ウルプロ練習会の画像)

「井上さんとは何度かすれ違いました。10キロすぎと20キロすぎの折り返しはお互い元気で、大きな声で励まし合いましたが、35キロすぎの折り返しで、私は一杯一杯の状態でした。井上さんもこれまでと違って苦しそうでしたが、頑張っている状態が見て取れましたので、私ももうひとがんばりと気合を入れ直したのを覚えています。」

 

レース中に声を掛け合うことで、キツくてネガティブになっていく気持ちをポジィティブな方向に戻せることもあります。

また、一緒に練習しているメンバーの頑張りはいろんな意味で刺激になりますし、辛い場面では大きな力になります。

私からみても門脇さんの伸びしろはたっぷりあるし本人もそう感じているでしょう。ランニングフォームもよくなってきました。50歳になってからそんな風に自分の成長を感じることができるのは楽しいことです。

また、今シーズン中に3時間10分間切りしたいですね。と話すと「いやいや、じんわりと攻めていきたいと思います!」と返ってくる門脇さんははこれからも伸びていくと感じました。

自己ベストを出すと、その高揚感から次はsub◯と自分に高い目標を宣言する方は多いですが、タイムは自然と上がるものではありません。そしてsub◯するには、このくらいの負荷の練習が必要と、その時点で自分の身体が耐えられる負荷を超えた無理な設定や頻度の練習をしてしまったらかなりの確率で故障や不調に陥ります。また決めたことができないと大きなストレスになり、それまで楽しかったランニングが苦痛になってくることもあります。

自己ベストを出したら、まずは頑張った自分を褒めて労ってください。しばらく余韻に浸ることも心身のリカバリーのためには良いことです。

レースでダメージは蓄積しているはずなのにハイな心理状態が疲労感を覆ってしまい、高負荷の練習をしてしまうのことはやめてください。そのようなことから不調に陥るランナーを何人も見てきています。

こちらは、記事内に出てきた、井上明美さんのレース展開について書いた記事です。合わせてお読みください。

井上明美 ウルプロ入会1年で国際ランナーへ①〜フルマラソン2戦目での快挙〜

 

ウルプロメンバーの活躍はこちらにまとめています。多くのメンバーが自己ベスト更新したり、未知の距離のレースを完走しているのでほんの一部です。

ウルプロメンバーの活躍



100KMレースから2週間後の24時間走③〜ウルプロ練習会12分間走×8本の狙い〜

100KMレースから2週間後の24時間走②〜ウルプロ練習会400m×12-15本メンバーの成長を感じた〜

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金曜日のウルプロ練習会は400m×12-15本して、私は8本メンバーと走り、残りは動画撮影やメンバーへのアドバイスをしました。

昨日は脚の様子を見ながら前半4本は10分間走り、残り2分は動画撮影をして、後半12分間4本はアドバイス、動画撮影しました。

10時のスタート時は混雑していましたが、終盤は貸切に近い状態になりました。

12分間走ってリカバリー3分ですから、8本なら2時間です。12分間走前のミーティング、ストレッチ、動き作りと、終了後のダウンジョグ、ストレッチ、振り返りなど合わせると結構長い練習会になりました。

設定ペースは10kmなら走れるけど、ハーフマラソンは走れない程度のペースを基準にし、大会後、大会前、そして体調など勘案して自分で決めてもらいました。もちろん相談あればアドバイスします。前日35km以上走ったメンバーにはマラソンのペースで走ってもらいました。

この練習の主たる狙いは筋持久力向上です。

10km以上走れるペースですから、最初は楽なはずですが、リカバリーを挟むことで徐々に脚は動かなくなり身体は重たくなってきますが、そこからが練習です。

その時、どう身体を使うとペースを維持できるかなど模索することで気づきが生まれます。

また、7、8本目はマラソンペースに落としてもよいのでフォームを保つ意識を大事にしてもらいました。

メンバーの多くは30km以降に感じる身体の動かなさと向き合い、良い練習になったと話してます。

この練習は、筋持久力向上を主たる目的だと書いていますが、メンバーそれぞれが目指しているフォームを意識して定着させるのも、目的の一つです。

20km、30km走などは少しづつフォームが崩れてきても中々分かりにくいし、その時どのように対処するかなど走行中の修正は難しいけど、12分間は速いメンバーでも3km程度の距離ですから、1本1本大事に走れます。

何が悪くてペースが落ちたのか、最初と今では何が違うのか?など比較することも出来ます。そのような問題意識を持つことは上達には非常に重要なことです。

さらに◯km走などは、ラスト数キロで故障に繋がるような痛みが出ても、一緒に走っている人への遠慮が働き、またあと少しだからとやめないで走ってしまい、走り終えてから激しい痛みに襲われ、またあの時やめてたら。。と後悔するケースもあります。

この練習の場合は、セット間があるので、痛みや気持ち悪さなど感じたらやめるハードルは下がります。今回も張りが強くなったから1本抜くとか、次走ると痛める可能性が高くなるから止めると冷静に判断したメンバーもいました。

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そして、ウルプロ練習会に一貫している考え方ですが、速いメンバー・遅いメンバー関係なく同じ時間走って、同じ時間休む練習です。みんな苦しいのだから自分も頑張ろう。と粘れるし、リカバリー時にはメンバー同士話すことでいろいろ共感できます。

また、私が走っていても、フィールドにいても、メンバーの動きをチェックできるので、調子悪そうなメンバーや、フォームが崩れたメンバーがいたら、すぐその場でアドバイス出来ます。

そのようにいろいろな面で効率的な練習です。ウルプロメンバーもこの練習をしてレース終盤まで持つ脚ができた。苦しくなった時にこの練習を思い出して耐えることができた。など話すメンバーもいます。

走力の違う仲間や恋人・家族で走る時の練習としてもおススメです。普段は一緒に走るには走力の遅い方に合わせる必要がありますが、この練習なら二人とも負荷をかけて走れます。

試してみてください。

練習後、ダウンジョグしてから、身体をほぐしながら振り返りをしてもらいました。

やりきった充実感に満たされてるメンバーが、その気持ちを伝えたり、思うように走れなかった原因を伝えたり、次回はどのような点を意識したら良いかなどさまざまな観点の話が聞けます。自分の思いを言葉にすることも練習の一環ですが、他のメンバーがどのようは課題を抱えていて、どのように解決しようとしているのかを聞くのも練習です。

アドバイスするしない別にして、こうしたら良いのに。とか自分だったらどうする?とか考えることも練習です。

ウルプロ練習会は走り終わってからも練習なのです。

練習後にはアスリチューン・スピードキュアを飲んで素早いリカバリーを目指します。

ウルプロ練習会日程はこちらです。参加ご希望の方はFacebookページのメッセージにてお問い合わせください。

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さて神宮外苑24時間チャレンジまで1週間を切った私は10分間走に短縮して走りましたが、ペースはsub3ペースを超えないように走りました。

1本2400mにしました。4’10/kmペースで走るとジャスト10分間ですが、ほぼそのようなペースで走れました。

10’03(4’14-4’11-1’39)

10’00(4’06-4’14-1’40)

10’07(4’10-4’15-1’42)

10’02(4’09-4’13-1’40)

6本くらい走ろうと思っていましたが、4本目に少し脚の張りを感じたので、迷うことなくそこで終了しました。これだけでも約10km走れてるのだから十分です。

その後は、ペースを4’30/kmや5’00/km前後に落としてメンバーの前を走ったり、後ろから走ってフォームを見たり、動画撮影したりしました。

身体の状態としては、金曜日に400m走った時は身体の動きはかなりよかったけど、昨日は少し重く感じました。まだまだ疲れは残っているのを実感しましたが、このように適度な刺激を入れて走ることで、疲労は徐々に抜けていくでしょう。



後半ピッチを意識して大崩れを防いでsub3.5達成〜ウルプロメンバー澤尻さん〜

(レース前のパーソナルレッスン)

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よく『ウルプロの女性メンバー速いね。』と仲間から言われることありますが男性メンバーも頑張っています。昨シーズンは新たに5人のsub3ランナーが誕生しましたし、今シーズンも同じくらい誕生するのではないかと思ってます。

またしばらく自己ベスト更新できなかったメンバーが大きく自己ベストを更新することも珍しくありません。

今回の富山マラソンでは澤尻さんが自己ベストを大幅に更新し、入会前に目標としていたsub3.5を達成しました。

澤尻さんは夜の練習には参加出来ないので、週末練習会やパーソナルレッスンで掴んだことを自分の練習に取り入れています。

身体能力は高いのだけど、いわゆるバネを使いすぎることで終盤大きく崩れるいわゆる撃沈レースを過去繰り返していたようです。自己ベストは2013年に出した3時間57分20秒とsub4はしていますが、前回のフルマラソンは2017.12月開催の湘南国際マラソンで出した4時間11分15秒です。

走りを見る限りは俄かに信じがたいタイムです。このレベルのランナーではないので、終盤大きく崩れないようにすることを最重要課題として直前のパーソナルを行いました。

結果は3時間29分30秒と入会時の目標を達成しました。

5kmごとラップは以下の通りです。

(0:49)-23:48-22:42-23:23-23:18-23:48-26:48-27:27-27:23-10:04

中盤きつくなったら無理にペース維持しようとしないで、少しづつ落とすようレッスンでも伝えていたので、ほぼ予定通りのレース展開でした。

マラソンはネガティヴスプリットが良いという人もいますが、必ずしもそんなことはありません。

ネガティブスプリットとは前半ハーフより、後半ハーフが速いことです。極端な例ですが、3時間で走れるランナーが前半2時間で走り、後半1時間40分で走ればネガティブスプリットですが、その走りにはあまり意味がないように思います。

前半は無理ないペースで入り中盤以降までそのペースを維持し、終盤は少しづつ落ちるのを許容しながらも粘って体力の限界ギリギリでゴールするのがタイムが出やすいと私は思ってます。結果として終盤ペースが落ちずネガティヴスプリットになることはあります。

順位争いが絡むようなレベルのランナーなど、タイムより順位を狙うのであれば、駆け引きをすることでネガティブスプリットになることは少なくないと思います。

また、スタート直後は心拍数が上がりやすいランナーは、序盤は抑えめに入り、徐々に身体の動きがよくなりことで、勝手にペースが上がっていくランナーもいますし、周りを抜くことで気持ちが上がる方などは試しても良いと思いますが、極端に後半あげようと思わないで、ほぼイーブンで目標達成できるくらいのペース設定がよいでしょう。

後半ペースが落ちると、「前半もっと抑えたら良かった。」と話す方もいますが、前半もっと抑えたら本当に後半ペースを保つことが出来たでしょうか?

私が思うに、さらにペースは落ちていたかもしれません。

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さて、澤尻さんにいくつか質問しました。

⬜︎レース前に考えていたこと

効率良いフォームを維持するために、腕振り、目線、前傾姿勢、なるべく力まずピッチを保つ、など意識するポイントを明確にしました。

(レース前のパーソナルレッスン)

ウォーミングアップでグランドを使えたので、スタート前の時間を利用して再度フォームチェックとピッチのリズムを確認しました。

9、10月はある程度練習を積めましたが、7、8月は怪我でほぼ練習できず、特に25kmから先は自分の状態がどうなるか未知数だったので、レース中に臨機応変に対応しようと思っていました。

⬜︎レース展開

25kmまではほぼイメージ通りの展開でしたが、新湊大橋を渡った辺りから徐々に脚が重くなり始め、ペース、ピッチも落ち始めました。

やや補給が不足している感覚があったので、エイドとジェルで多めに補給し、とにかくピッチを落とさないよう、リズムを意識して大崩れしないように粘りました。

38キロ地点で3:30のペーサーに抜かれて焦りましたが、最後の2キロスパートをかけて30秒前に滑り込むことができました。

⬜︎ゴールした時の気持ち

後半つぶれかけながらも、粘って5年ぶりに自己ベストも更新できて嬉しかったです。また事前準備、トレーニングの質を上げることでもう少し上のタイムを目指せそうだなと思いました。

 

⬜︎入会前と入会後で変わったこと

メンバーの取り組む姿勢に刺激を受け、練習の目的意識や課題の振り返りなどを考えることでやるべきことが明確になった気がします。練習に参加できない時も練習後のメンバーの振り返りの中に、参考になるコメントが多くあるので刺激になってます。

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今回、澤尻さんに時計を見ないで、フォームだけを意識して走るように伝えました。そしてハーフまでは余裕を持って走れる体感ペースを刻んでもらいました。

というのもパーソナルレッスンの際、どのようなペースで走るか聞いたところ「5km25分を少し切るくらい」と話していたからです。澤尻さんは楽に走ると5km23分切るのです。これを25分まで落とすとどうなるかというと澤尻さんの場合は後傾します。後傾すると、上体より前で接地するためブレーキがかかり身体は沈み込みます。沈んだ身体は持ち上げねばならないので、ふくらはぎなどに負担がかかります。そもそも後半に不安があるのに、それを深刻にしてしまうのです。

それを防ぐために体感的に楽なペースで入ってもらったのです。

今回、走り込みができない中で5年前に出したPBを大幅に更新したことと、終盤に大崩れしないで走れたことは大きな自信になったと思います。入会当時と比べるとランニングフォームは相当改善しているので今後のレースが楽しみです。最初はホント上に跳んでいました。

ウルトラプロジェクト練習会日程はこちらです。練習会参加ご希望の方はFacebookページにてお問い合わせください。



靴擦れする方、これらに心当たりありませんか?

先週中国の100kmレースを走り一週間が経過しましたが、思いの他、順調に回復しています。

なぜ順調に回復しているかというと、いろいろありますが、足の指先や足底などに肉刺や水膨れなど作らなかったことも大きいと思います。

こちらに書いていますが、レース前に行うレース対策は、レース後のリカバリー対策でもあるのです。

100kmレースから2週間後の24時間走①〜レース対策はレース後対策でもある〜

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単純に考えても、10を平時として、2まで落ちたのを10に戻すのと、5を10に戻すのはどちらが簡単かということです。

これは日焼け対策にも言えます。私はレース中の日焼け対策をしっかりしていますが、理由は日焼けは疲れるからです。レース中だけではなくレース後の疲労にも繋がります。

レース前に日焼け止めを塗るか塗らないかで大きく変わるなら数分で出来る対策をしない選択はありません。

アグレッシブデザインなら汗や雨で落ちにくいので大半のアスリートは塗り直ししません。

その私がみちのく津軽ジャーニーランで、自分の不注意で足首に二度の火傷を負いました。

灼熱のみちのく津軽ジャーニーラン その8〜アグレッシブデザイン日焼け止めの効果と痛恨のミス〜

この時は回復にかなりの時間がかかりました。現在でも疲労が溜まると左足首が浮腫みやすいなど後遺症が残っています。

また、レースで靴擦れになると、レース後もしばらく歩くことも苦痛で身体のバランスを崩してしまうことがあります。

私自身、以前は靴擦れに苦労しましたが、最近はほとんど出来なくなりました。理由は足が強くなったのではなく、対策をしているからです。

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靴擦れが出来る原因は様々ですが、大半の方は下記のいずれかに該当すると思います。

・シューズのサイズ・足型が合っていない。

キツめのシューズが好き、大きめのシューズが好きなどサイズ感の好みは様々ですが、私はキツイと思うサイズは買いません。もちろん大きいのも買いません。キツイと感じて0.5cm上げると踵のフィット感が悪くなったなら、そもそもそのシューズは合わないとと候補から外します。

選びきれないくらいシューズがあるのだからわざわざ合わないシューズを履くことはありません。

また私はかなりの扁平足ですが、アーチの上がったシューズは絶対に買いません。インソールも同様です。

私が大事にしているのは、足を入れた時に気持ち良いかどうかです。オーダーメイドしたかのように包み込んでくれるかのように感じるシューズを妥協せず探してください。

・シューズとソックスのマッチングが悪い

シューズ購入の際、いつも使っているソックスを履いていくか、持参していますか?かなり大事なポイントです。薄いソックスと厚めの五本指ソックスでは半サイズ変わってきます。

・ヒモの締め方が緩い。

一回一回、緩めてから踵を合わせて締めていますか?脱ぐ時にヒモを解かず脱いで、履く時はヒモだけ解いて履いてる方は、緩めてから締めていくだけでフィット感はまるで変わるし、そのように履くとちょうど良いと感じていたシューズが実は大きかったということに気づくこともあります。

・雨や水かぶりで濡らしてしまう。

雨の時は仕方がありませんが、暑くて水かぶりする際には出来るだけシューズが濡れないようにしてください。濡れるとかなりの確率で靴擦れ起こします。濡れるのが仕方がない時には、メリノウールソックスがオススメです。私はアールエルの五本指ソックスを履いています。

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・擦れ防止クリーム塗っていますか?

これらを塗っていなくて靴擦れしている方なら、これだけで改善することもあります。

ワセリンでも専用のクリームでも構いません。安いのは普通のワセリンですが、そんなに大量に使うものでもないので、専用品を買っても良いと思います。

塗る箇所は足の指周り全部。踵や足底など私は足首から下は全部塗っています。

その際、おススメするのは、このようなビニールや使い捨てビニール手袋を手に付けてから、塗ってみてください。

手がベタベタしないだけではなく、手の皮膚に吸収しないから少量でもよく伸びるので塗りやすくさらに経済的です。塗り終わったらビニールを裏返して捨てれば手を洗う必要もありません。

クリームは石鹸で洗っても落ちにくく、テーピングに付着すると粘着力がかなり落ち剥がれやすくなります。

その他、ランニングフォームが原因である靴擦れしている方もいますが、上記の中で心当たりがあれば試してみてください。



100KMレースから2週間後の24時間走②〜ウルプロ練習会400m×12-15本メンバーの成長を感じた〜

昨夜のウルプロ練習会は400mショートインターバルを10分間で4-5本行い、それを3セット行いました。(セット間リカバリー4分)

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セット内の繋ぎは5本走るメンバーは45秒で、4本のメンバーは60秒です。

80秒で5本走ると、走る時間が400秒でリカバリーが45秒×4本の180秒ですから合わせて約10分間になります。

先週大会だったメンバーには抑えて走るよう伝えましたが、タイムを聞くと結構速いので大丈夫かと心配しましたがフォームを見ると地面を蹴って走ってるわけではなく負担は大きくなさそうでした。

今回、合計15本走ったメンバーは3セット目は脚が重く仕方がなかったと話していますが、この練習は心肺機能を鍛えるというより、筋持久力を鍛える意味と、スピードが出てしまう身体の使い方を覚えてもらうために取り入れています。

土曜日のハーフでPB更新したKさんは、全部90秒切るペースで走りましたが、力まなくてもスピードが出るフォームに変わってきました。

2レース目のフルで大阪国際女子マラソン参加記録を出したIさんは、レースで靴擦れしてしまったようですが、靴擦れ以外は心配なさそうです。

故障しがちなMさんはフォーム改善中ですが、上半身と下半身の連動がだいぶ良くなってきました。

今年入会したIさんはフルマラソン4時間42分から、週末のレースでなんとネットながら4時間00分05秒と大幅に短縮しました。今回はタイムを考えてなかったそうで、ちょっと悔しかったみたいですが、次でいけるでしょう。

メンバー以外の方が写っている部分を極力カットした動画を繋げました。連続して見るとピッチやストライド、フォームの違いなどよく分かります。

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今回は20人以上参加しましたが、みなそれぞれの課題に向けて頑張りました。

練習後にジョグをしながら、どのように動けたかなどメンバーと話をしました。

また、全員に振り返りをしてもらいましたが、その間にメンバーそれぞれが張っている部分を確認しながらストレッチしてもらいました。

どのようなことを意識して練習するかを言語化し、終わった直後にどうだったかを言語化する。簡単なように感じるかもしれませんが、普段からしてないと言葉にすることは難しいです。

これをスラスラと言語化出来るようになると、身体の使い方などもよくなってきます。

また、他のメンバーが話す言葉も、次第に共通言語化してくるので、自分ごととして参考になってきます。

アスリチューン・スピードキュアを飲んで素早いリカバリーを目指します。

ウルプロ練習会日程はこちらです。参加ご希望の方はFacebookページのメッセージにてお問い合わせください。

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私は木曜日に1000mを5本したので、今回は体調確認をしながら走ろうと思いましたが、メンバーを引っ張るなどすることで木曜日より刺激が入りました。

全体的に疲労はあるものの、身体の動きはよく、上半身主導でリズムを整えると思った以上にスピードが出ました。脚への負担感は小さいので良い感じになっています。

1セット目

体調確認

87-85-80

*4本目走らずに動画撮影

2セット目

メンバーを引っ張る

82-83-81

*4本目走らずに動画撮影

3セット目

メンバーを引っ張る

88-89

*3、4本目は走らずに動画撮影

大袈裟かもしれませんが、先週100km走る前より動きがよくなっているように感じます。内臓・筋肉とも疲労感はありますが、レース中にふくらはぎが攣そうになった後、膝下は使わずに肩甲骨と骨盤の連動だけ意識して50km以上走ったのが功を奏したようにも感じています。

こちらも合わせてお読みください。

100kmレースから2週間後の24時間走①〜レース対策はレース後対策でもある〜



昨日までの自分を超えるために。