大阪国際女子マラソン参加資格変更

女性ランナー

2017年大会は資格タイムが切り上がると噂されていました。福岡国際マラソンBグループ資格タイム切り上げで書きましたが、福岡国際マラソンBグループが予想を上回る5分の切り上げだったことから、大阪国際女子マラソンも従来の3時間13分から、3時間5分もしくは8分くらいに切り上がるのではないかとも言われていましたが、3時間10分と3分の切り上げとなりました。この切り上げ幅は多くのランナーが予測していたタイムなのでほぼ順当なタイムに決まったと言えるでしょう。

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大阪国際女子マラソンの参加資格

2017年大会の参加資格は以下の通りでした。
(1) 2016年度日本陸上競技連盟登録者で、大会当日満19歳以上の女性競技者
(2) 次の項のいずれかに該当する者
(記録は2015年1月1日以降のもので、国内外の公認競技会で日本陸上競技連盟の登録者として出した記録に限る)
 イ. マラソン: 3時間10分以内(従来は3時間13分以内)
 ロ. 30km: 2時間11分以内(従来は2時間13分以内)
 ハ. ハーフマラソン: 1時間28分以内(従来は1時間30分以内)
 ニ. 20km: なし(従来は1時間25分以内)
 ホ. 10000m、10km: 37分以内(変更なし)
 ヘ. 日本陸上競技連盟が認めた競技者

申込期間は2016年10月3日(月)~12月13日(火)必着であるため、実質2016年12月初旬のレースまでチャンスがあります。

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高島平ロードレースは対象外に

今回の資格タイム変更について、ハーフマラソンは変わらないと思っていましたが、こちらも2分切り上がりました。同じく30キロも2分切り上がりました。見逃せないのは20キロの資格タイムがなくなったことです。20キロレースは少ないですが、10月開催の高島平ロードレースで1時間25分切りを目指している女性ランナーは多く残念な気持ちでしょう。

マラソンで3分、ハーフマラソンで2分と聞くと、一般ランナーからするとたかが2分と感じる方もいるかもしれません。しかし必死に練習してゴール後に倒れるくらい出し切ったタイムが3時間13分だとしたら、そこから3分短縮するのはとてつもなく大変なことです。

マラソンに出るのですからマラソンのタイムで参加資格をとるのが一般的ですが、上記記載のとおりハーフマラソン等のタイムでも参加資格を得ることができます。スピードはあるけどスピードを維持できない方や、レース終盤に脚が攣ってしまい何度となく涙を飲んだ方には違う道もありますので、検討してみてください。

参考までに資格タイム変更前後の1キロペースを掲載します。

   
種目基準タイム2017年2016年
マラソン 3時間10分
3時間13分
4分30秒 4分34秒
30km 2時間11分
2時間13分
4分22秒 4分26秒
ハーフマラソン 1時間28分
1時間30分
4分10秒 4分15秒
20km なし
1時間25分
なし 4分15秒
10000m・10km 37分 3分42秒 3分42秒

上記表を見ると以前は30キロが最も狙いやすい資格タイムでしたが、今回の切り上げによりさほど狙いやすいタイムではなくなりました。10キロは男子のサブスリーランナーでも厳しいタイムですが、その他のタイムは非常にバランスが良くなったと感じます。特に狙いやすいタイムはなくなりました。女子でハーフ88分が出せるランナーはマラソンで3時間05分以内のランナーが大半だと思います。

ただしスピードはあるが30キロ以降崩れるランナーであれば、10月、11月の公認ハーフで狙った上で、12月4日開催の公認30キロレースの大阪ロードレースで最後に勝負するのも良いかもしれませんね。


大阪国際女子マラソン参加資格が得られる大会はこちら→日本陸連公認大会一覧

(1年間上書きしていませんが、ほぼ同じ時期に開催していると思うので、個別に確認ください。)

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次の切り上げ時期について

大阪国際女子マラソンは2015年に3時間15分から13分に切り上がり、その2年後の2017年に10分に切り上がりました。

中にはその都度切り上がりに泣いたランナーもいるでしょう。非常なことだと思いますが、切り上げの理由は大会を安全にスムーズに運営するためのキャパシティーが問題ですから止むを得ません。

2017年に切り上がることが決まったばかりですが、2018年以降も切り上げはあると思います。そのヒントになるのは参加人数です。

2016年のエントリー数は564人 2015年のエントリー数は429人、2014年のエントリー数は529人です。

2014年大会で500人を超えたので2分切り上げ、2015年は429人と500人を下回りました。しかし2016年に再び564人と500人を超えたので今回3分の切り上げを図ったのです。

500人を超えたら危ないと思ってください。それもいきなり600人とかになってしまうと5分くらい切り上げする可能性は大きいです。

大会事務局とすると、2016年大会にエントリーした564人の資格タイムをチェックしおそらく400人くらいに減るラインに資格タイムを決めたのでしょう。その上で次々に資格取得者が増えているので2017年のエントリー数は450人くらいになるのでしょう。

3時間10分に切り上がったことで参加資格を失ったランナーは、まだチャンスはありますので諦めずに頑張ってください。